「素晴らしい殺陣と悪党の生き様」十一人の賊軍 Pinoさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい殺陣と悪党の生き様
予告がかっこよすぎてずっと楽しみにしていた作品。
悪党の決死隊的な設定の作品は大抵ハチャメチャで面白いと思っていて、この作品も例に漏れずとても面白かった。
特に殺陣のシーンの迫力は、音も相まってすごいものだった。それぞれのキャラを活かした戦い方で、悪党ながら必死の形相で戦う彼らに感動すら覚えた。
意外とあっさり死んでいくキャラも多く、11人じゃなくなるのがだいぶ序盤ではあったが。。
大悪党のデカい男がわりとすぐ退場したのが、期待値高かっただけに少し寂しかった。
年寄りが強キャラというのもありがちな設定ではあるが単純に楽しめた。
しかし阿部サダヲには腹立たしい。
時代が時代だからとは思うし、城下を守るためなんだろうとは思うので、彼も彼なりに仕事をまっとうしただけで完全に悪者とは言えないが、なんとも容易に納得のいく決断ではない。
千原せいじらがあっけなく死にすぎだろ!
それによって阿部サダヲの外道さが引き立てられてたと思いました。
ずっとミギーの声にしか聞こえないし笑
しかし、簡単にはいかない戦争や政治、そのために死にゆく末端の人間たちを映画的な救済を与えずに描き、無情さをひしひしと感じる作品でした。
最後に、オープニングで題名が出るところ、もうちょっとかっこいい演出できなかったの?!と思ってしまった😓
ゴシック体じゃなくて普通に筆文字で良かったんじゃない?!とか思っていたのも束の間、作品自体には夢中になれたので良かったです。