「いい感じ」十一人の賊軍 あっぽぴーずさんの映画レビュー(感想・評価)
いい感じ
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仲野太賀、山田孝之、阿部サダヲら気鋭、中堅、ベテランの旬の俳優が揃った2時間半を超える大型時代劇。
長く感じさせることもなく、史実をモチーフにした良い作品だと思う。
特に、仲野と賊軍の1人である本山力(爺っちゃん)の殺陣はお見事。
金も時間もしっかりかけた演出も見応えがある。
しかし、だからといってメチャクチャ面白い!何度も観たい!ともならないのは、賊軍のメンバーが弱いなと思った。
活躍するメンバーとしないメンバーがはっきり分かれていて、三途、二枚目、引導、赤丹などは何もしない。いなくていいというか誰でもいい。
10人中4人が誰でもいいようなキャラだとタイトルに共感できない。
人足の山田が火縄銃を当てまくるのも苦笑いだし、激しい剣戟の中、傷も負わない農民町人風情もピンとこない。
こういう広い意味でのバディモノはそれぞれのバックグラウンドがあると感情移入がしやすく、没入できるもの。
できればNetflixあたりで、10話くらいで観れるとよかったような気もする。
千原せいじは特にダメだなぁ。ナダルは逆に良かった。
それにしても、仲野太賀はいいね。
出る作品にも恵まれているが、役の幅が広い。
お父さんはすでに超えたと思う。
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