「戊辰戦争は日本の内戦の時代」十一人の賊軍 豊川内角さんの映画レビュー(感想・評価)
戊辰戦争は日本の内戦の時代
PG12+と思えないくらい血飛沫や首が飛びます。
内戦ではあるが「シビルウォー」とは違い民間人を巻き込まない戦さに、民間人である罪人が巻き込まれていくという、特異な設定が映画を面白くしています。
昔に書かれた脚本の時代は1時間半が平均的な映画の長さだったのではないかと思いますが、この映画は約2時間半でたぶん1時間尺を伸ばす中で最後まで飽きさせずに見せてくれます。
家老役の阿部サダヲの本音と建て前と裏工作が判りづらく、どうしてこうなった?というセリフ部分を逃すとモヤモヤってしてしまうが、昔書かれた脚本はきっと時代として善悪の部分はハッキリしていたのでしょう。
時間が延びたことで最初の人物紹介の部分で少しダレる部分はありますが、砦に着てからはジェットコースターです。
そして人物紹介の部分はラストで活きてきます。
明治時代を作る西と東で分かれて戦った戊辰戦争が現代の日本を作っています。
家老が先の世を観ていたかがわかります。
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