「"Outlaws Motorcycle Club"」ザ・バイクライダーズ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"Outlaws Motorcycle Club"
原作?となる写真集「The Bikeriders」はプレミア価格で何十年も手に入らず雑誌などで断片的に数枚の写真を記憶として、今から本気で手に入れようか、それ位に本作の格好良さに痺れてしまった!!
何年振りかのハマり役、久し振りに渋くてカッコいいトム・ハーディを拝めてコレ幸い、オースティン・バトラーはステレオタイプながら安定の格好良さで問題は無く、個人的にはギャスパー・ノエの『LOVE 3D』や『ノクターナル・アニマルズ』で好演したカール・グルスマンが今回も良かった。
私生活でもバイク好きなノーマン・リーダスがヒッピー丸出しのバイカーとしてヘルズ・エンジェルスのソニー・バージャー的な?どうせならジェフ・ニコルズの『MUD』に主演したマシュー・マコノヒーがサプライズ出演すれば完璧だったのに、そんな監督の常連俳優?マイケル・シャノンは最高だった。
何となくスコセッシが撮ったらスピーディーな編集でテンポ良く、そう思ってしまった、まるで『グッドフェローズ』のバイカー版のような感覚を!?
大袈裟にもこんなに本格的で衣装など全体的なLookも完璧過ぎるバイカー映画はB級バイカー映画全盛期の70年代前半、マーロン・ブランドよろしく『乱暴者』を含めても今までなかったんじゃ無いかって位の完成度なのは間違いなし!!
この映画は単純にも我が道を我儘に勇ましく甘え上手で甘ったれな勝手気ままに突き進む男に翻弄されながらも強く生きる女性が主役の物語である、そこにバイカー映画として不満に感じるか否か、古いバイクと50'sから60's前半のヴィンテージが拝める、それだけで最高、後はヘルズ・エンジェルスなどB級バイカー映画の時代を本格的なバイカー映画として作られれば言う事なし!?