ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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面白かった!(原作は全く知りませんが)
「足が速い、という才能が無条件に評価される時代」に生まれた男達の苦悩と歓喜が味わえる最高の映画だった。
「10秒」という短い時間の中で競い合う陸上競技に、小学校から中学、高校、社会人というライフステージの中でそれぞれの選手がそれぞれの人生を掛けて向き合っていく姿に胸が熱くなった。
(スラムダンクと比較しての感想)
スポーツ競技と向き合う気持ちは年齢によって変わっていく。
生まれ持っての天才と遅咲きの努力家が一つの競技の中で、それぞれの人生のある場面を交錯させてドラマを作っていく醍醐味を「ひゃくえむ」は感じさせてくれる。
「ひゃくえむ」はスポーツ競技に対する愛憎の気持ちや、他には得られ難い歓喜の瞬間の記憶、それらを自分の人生にどう重ねて生きていくかを描こうとしているように僕は感じた。
「ひゃくえむ」を観ながら、(スラムダンクの愛すべき登場人物たちは、あの後どういった人生を歩んだのか)ということが非常に気になった。
連載終了後は、バスケットを高校卒業後も続けている選手達のバスケット人生はどのようなものだったのか知りたいと思ったものだが、「ひゃくえむ」では社会人の頃まで描いてくれていたので、観ていて清々しい気持ちになった。
「天才」と呼ばれる選手に立ちはだかるのは競技だけでは無く社会生活にも存在し、それに立ち向かっていくことも競技人生の大きな意味だと「ひゃくえむ」は教えてくれていた。
「作画について」
今回、作画が各場面でガラリと変わる事が多く、それが観ていて面白かった。
高畑勲や大友克洋っぽいな、と思える場面もあったりして、画面が画一的な印象ではなくなり(人の手が作っている)という生々しさが感じられた。
陸上シーンも臨場感のあるシーンも多かったし、映画版の「スラムダンク」もこんな感じで作画するとCG感が少なくて良かったかもしれないなと思った。
僕は原作を全く知らないが、この映画だけでも楽しめた。映画では描ききれていないであろう人物描写も、こちらの想像を膨らませて観る感じで十分に楽しめた。
実写よりもリアルな陸上の世界
実写の方が向いているような題材だったけど、実写では出せない雰囲気や描写が逆にリアルさを引き立てていた。全編を通じてふんだんにロトスコープが使われていて、良い意味でアニメっぽくない演出が多い。でも、一般的なアニメ作品のような作画では、直向きに淡々と競技に懸ける人々の空気感は表現出来なかったと思う。ラストシーンもあれ以外の終わり方は想像出来ないくらい、綺麗な結末だった。
新記録とか怪我とかライバルとかそんなの関係ない。ただ、あの約10秒で雌雄が決する瞬間が極上なんだ。そうした根源的な感情の機微が命題なのだと思う。
Glorious Moment!
『チ。』のアニメが素晴らしかったので、予告、キャラデ、キャストだけの情報で鑑賞。
まず、口の動きの緻に細かさ、正確さ驚く。
プレスコだと思うが、そうでないなら種﨑敦美と悠木碧の2人は特にリップシンクが上手すぎる。
これに限らず、地味なところで、目新しくはないが抜群の精度の演出が目を惹いた。
オープニングクレジットの出し方なんて、ありきたりなのに目茶苦茶カッコいい。
高校生編以降はロトスコープが基調となり、作画ならではの表情と3DCG並の滑らかさが共存。
音の使い方も効果的で、特にレースシーンのドラムが否応なしにテンションを上げる。
キャラからカメラを外す演出も音が良くてこそ。
しかし、他はまだしも終盤の「誰?」ってくらい崩したトガシの慟哭はやり過ぎで冷める。
強い演出に頼らず職人芸に徹してほしかった。
話はトガシが挫折して復活してばかりなのが難点。
W主人公と思ってた小宮は意外と存在感が薄く、中学で部活に入らなかったり性格が変わった理由は謎。
社会人編からは一気にキャラも増えるが、ほとんど活かされないまま打ち切りのように終わる。
絶対コーチだと思ってたノヴァk…海棠さんが魅力的だったのに勿体ないし、尾道は一体何だったんだ。
名言も多いが、漫画で数話おきに出てくるならまだしも映画で連続して聞かされるとややもたれる。
スポーツもので哲学に寄りすぎ。
原作の問題だろうが、レースの決着を見せなさ過ぎなのも、個人的には合わない。
声優は松坂桃李の語尾のニュアンス(ごく一部)とアナウンサー以外は文句ナシ。
キャストだけ憶えてれば喋る前から誰か分かるくらいにハマってた。(特に内山昂輝)
総じて楽しめたのは間違いないが、ちょっと惜しい。
5回目鑑賞!観れば観るほど胸あつ!『音』『角度』に注目!俺は俺を認める!生きてて良かったなー
ここ最近だと国宝が素晴らしかったですが、この作品が上回りました!キャラ達をもっと知りたくて、すぐに新装版も買いました!必ず映画館で観るべき作品です!とにかく『音』が素晴らしい!走る時の足音、息使い、雨音、挿入音楽、主題歌、何もかも胸を熱くさせてくれます!
トガシの小学生とは思えない、背筋がピンと伸びた綺麗でとてつもなく早い走り、小宮の自信の無さの原因を深掘りしすぎない所、仁神の引きこもり後のスウェットで走る後ろ姿、財津の出番は少なめなのに圧倒的なカリスマ感、海堂のジャージ立ち姿&喫茶店で出会いたい感、たまりません!チ。同様余韻が抜けません!
アニメあるあるの俳優を声優に起用する事が少し心配でしたが、違和感全くなし!ヒゲダンの主題歌も最高に合っています!耳に残るメロディ、何より詩が刺さりまくります!
あと、1度目の鑑賞後、原作を読んだ私ですが、2回目の鑑賞で気づいた事があります!
浅草ちゃんがグラウンドでトガシを勧誘するシーンでアメフト部のあの人、陸上部のあの人が横切っていたんです!映画版では登場できなかった分的な感じ?ここも胸あつです!
チェンソーマンと公開日が一緒で影が薄い印象ですが、人生で一度は必ず(できれば劇場で)観るべき作品だと胸を張って言えます!
私の所では上映館が少なく、なかなか行けませんが、近ければ(もっと多ければ)色々な劇場、なるべく大きい所で観たかったです( ; ; )
この感動を映画館で味わってほしい
それぞれのキャラクターがしっかりしている
出てくるキャラクター全員個性的なんだけど全員憎めない、全員好きになる
ちょっと意地悪なやつが出てきて、そいつに勝ってハッピーエンドというベタな展開にはしていない
どの試合も誰が勝つか分からない
全員好きだから、全員に勝ってほしいでも1位はたった1人だけ
試合中の緊張感と試合が終わった後に押し寄せる怒涛の感情の嵐は本作の魅力の一つだと思います
さらに今作は一つ一つのセリフに重みがある
色々なセリフがこちらに向けられているようなセリフが多く観ている最中に凄く感情が動くし、
個性的なキャラクター達からどんな言い方でどんな言葉が出てくるのかと画面に食い入るように観てしまう
映画でもじっくり味わえたけど漫画だとセリフをもっとじっくりと味わって読めるのかな?
漫画の方も読んでみたい
中盤でトガシと小宮が、雨の中で競走する前のシーンでは長回しみたいに、会場と選手達をたっぷりと撮り、長いタメをつくっている
そこが再会した2人の戦いへの緊張感をさらに引き立てさせて大好きな演出でした
劇中で掛かる音楽も超カッコいいのですが、試合が始まる直前に、音楽が止まります
そこはスタート前の静寂さがこちらにも伝わってきて緊張感がより増す演出でした
走るシーンの迫力も圧巻
アニメでしか出来ない映像表現が多く組み込まれていてアニメでやる事の意義をすごく感じた
観る前にポスターや、予告を観た時、ラストでトガシと小宮どっちが勝つんだろうという気持ちで観に行ったのですが、
まんまと裏切られました
そんな単純な話じゃなかった
陸上に留まらない、陸上以外のことにも通ずる、テーマ性を持った多くの人に心に響く作品でした
エンドロールでは語彙力がなくなってただただ感動して涙を流してしまいます
落ち着いてきて本編を思い返して、また感動します
素晴らしい映画体験でした
陸上競技者の観点から素直に面白かった。
陸上競技歴50年(種目は中長距離ですが)の私からみても面白い内容でした。
ライバルとなる登場人物も多く出てきて小学生から社会人になるまでの物語となっており挫折あり、故障ありの内容で映画の中に引き込まれました。
最後は何となく予想していた通りだったのですが、勝敗はどちらが勝ってもハッピーエンドとなったと思います。
Q.100mが一番速ければ、大抵の事は解決する?
A.するか!バァァァァァァカ!
世界の頂点に立てて初めてそうなるかどうかじゃね?
今んところ…アジア人選手がその頂きへ踏み込めるにはまだ【早い】らしい。
日本最速記録が9.95
オリンピックや世陸の決勝なら…良くて5位くらい?
世界記録が2009年の世陸でウサイン・ボルト選手が出した9.58。
人類発祥の地、アフリカと云うルーツは、肉体において最強なんだね。
100mを僅か10秒足らずで駆ける…一番単純明快なスポーツだから、
人は、陸上の花形競技として盛り上がり熱狂し、競技に懸ける者は、人生を賭けるのか。
登場キャラ全員、哲学者だったぞ。
タイトルなし(ネタバレ)
100メートル走にかけた選手の物語。哲学的であり情熱的でもあった。
個人的には昔のマンガ「スプリンター」(小山ゆう)とかが印象に残っているし、またアニメ「ファーストスラムダンク」のように力強い動きとかも感じられなかった。選手に焦点を当てて、そこを描いてきているので、「ルックバック」ほどには行かないだろうけれど、短時間にまとめて見せてくれたほうがよかったかもと思った。
知らぬ間に腹に力が入る
残酷なシーンは苦手なのでTVアニメの「チ。」は観てません。
この映画は予告編で面白そうだと思ったことと、通勤途中で聞いているラジオで褒められてたので是非観たいと思ってました。
ネットでの状況では結構空席もあったので、余裕かまして公開5日目の秋分の日に観に行ったんですが、残念ながら入場者特典は既にナシ。
席も上映前には9割程度埋まってました。(国宝も鬼滅も8番出口も落ち着いたかもですね。
あ!チェンソーマンと公開日は同じか!)
物語は小学生の時から走るのが全国レベルの少年の栄光、挫折、復活、挫折、復活そして、ってな感じですかね。
ストーリーは比較的単純ですが、100m走に魅せられた人たちは皆、走る意味を見つけ出そうと足掻いているところが深いですね。
後、単純にスポ恨ドラマだけでなく、陸上アスリートの背景も具体的に、丁寧に描かれていて興味深かった。
走る姿や大会の様子がすごくリアルなのはロトスコープ手法を使っているとのこと。
高校で主人公のトガシと小宮が対決する大会のシーンは観客からスタッフの人間まですごく臨場感を感じました。(化け猫あんずちゃんの時に書きましたが)ストーリーが面白かったし、陸上大会のリアルさが伝わったからこそのこの手法だと思う。
最後でトガシと小宮の勝負の行方など吹っ飛ぶくらい大満足でした。
主人公の二人は俳優業がメインの方ですが、周りを実績のある声優さんで固められてました。杉田さんは一発で分かるほど、イキイキ演技されてましたね。
10代で観たかった
100m走にかけた男たちの話。たかが100m。されど100m。
約10秒の出来事にすべてをかけて走る。
誰よりも速く、ただそれだけを求めて走る。
熱い話で、生を輝くために走る話で、ガチな話。
個人的にはストーリーとかよりも、アクション(動きのある画)に惹かれた。
あと財津のセリフがかっこいい。
10代で観たらもっと感化されただろうな~。
アニメ映画は単発に限る
記録を追い求めるのではなく"ガチになれる"という100m走の本質。
アスリートなら誰もが苦しむ怪我という挫折。
たったそれだけの距離に人生を賭ける恐ろしさと浪漫。
共感できることもあれば初めて触れる感覚にもなれる的確で鋭利な台詞や演出の数々が醍醐味の作品だと思う。
今作から抽出した最も大きなテーマは「スポーツの本質は"情熱"だ。」ということであり、それはラストシーンで結果を見せないことからも明らか。
インターハイの鬼気迫るレースシーンは背筋が凍るほど完璧。
長回し・雨の表現・音楽がとてつもない。
トガシの絶対的な敗北を観ているこちら側にまで重く実感させる表現だった。
強いて苦言を呈するなら色彩が単調で残念。
語らせてくれ、真剣で。
知り合いに「ひゃくえむ。」を知っている人がいないから語るに語れない。だからこそこういう場があるのだと考え、ここで語るしかない。
多分に漏れず、「ひゃくえむ。」は私も「チ。」から入った者。「チ。」よりも話が単純で分かりやすい。スポーツ漫画自体が好きなのもあって、むしろこっちの方が好きまである。
「チ。」がアニメ化してしかも結構話題になった時から、ひゃくえむの映像化ももしかしたら叶うかもしれないと期待していたところにまさかの映画化!ずっと楽しみだった。
ただ、映画化となると尺が足りないのでは、と不安になった。小学生編は物語の始まりだし必須で、社会人編も最後の締めだから必須だし、高校生編が短くなるしかないよね。でも、高校生決勝でトガシと小宮が戦わないと次に繋がらないし、どうすんだろと。
とにかく楽しみだった。公開日がまさかのチェンソーマンと同じになるとは思わなかったけどね。最寄りの映画館では一日7回ぐらいやるチェンソーマンと比べて、なんとひゃくえむは一回だけ。2番目に近い映画館はまさかの上映なし。日曜日の朝っぱらから一人遠くの映画館まで見に行くことになったとさ。
さて、ようやく映画の話へ。
もうね、最高だった。ずっと楽しみだったのを見られて、むしろ上映後には喪失感に苛まれたぐらい。
ただ、やはり尺足らずの問題を解決するには至らなかった。原作の完全再現というのはできないしすべきではない、と原作者もパンフレットで言っていた。一番の違いはモノローグがほとんどないこと。好みは分かれそうだよね。
思いつくものをさらっていこう。
【小学生編】
概ね原作通り。小宮が運動会で初めて一位になるとこまではほぼ一緒。その後周りの扱いが変わっていく様子は無かったかな。仁神が出てきた辺りから改編されていく。トガシとの対談になり、しかもテレビの演出でトガシと仁神の100m勝負が始まる。
そして最後にトガシと小宮の一騎打ち。原作に特徴的な画面一杯の台詞言うシーンは全体的に薄めな演出だったかな。前述の通り、モノローグがほとんど無いから、この一騎打ちもあっさりに見えるかも。ここで後ろから迫ってくる小宮に対して熱くなり真剣で走るトガシ、負けがよぎり勝ちへの焦燥が強くなるトガシ、のような演出はなかった。
一番の違いはこの勝負を仁神が見ていない所。だから小宮に衝撃の苦言をするシーンはない。それはこの後に別の人が言うことになる。
【高校生編】
一番の改編がこの高校生編。まあ仕方ない。始まってすぐ気づくのが、椎名が陸上部に所属してること。おい!おまえむしろ敵側のキャラだっただろ。何を仲良く練習しとんねん。あれ、あのメガネの男子部員はどこいった。後ろを通り過ぎたぞ。アメフト部は?部活対抗リレーは?
とまあ、がっつり改編。アメフト部との抗争はなくなり、部活対抗リレーは地元の記録会の男女混合800mリレーに変更された。なるほど、だから女子2人にする必要があったわけだ。浅草さんのヒロイン力が爆発しているのはすごくよい。
仁神の過去を彫り上げることはなくなった。その代わり?仁神の前の学校が登場し、仁神の自称ライバルという唯一のオリジナルキャラが登場。声が杉田(銀魂の銀さん)だったのはウケた。
原作の好きなシーンに、浅草さんがリレーで走る男友達に「お願いすれば手加減するよ」みたいなこと言われて「・・・お願い。アップして」と返すめちゃくちゃかっこいい台詞があるのだが、当然見ることはできなかった。
リレーのシーンはこれまた素晴らしい見応え。仁神がアンカーを走るわけだが、その決着がまたニクい演出するのよ。
次に小宮側の話が始まる。こちらも尺の都合で、小宮が経田に嫌がらせされそれに負けずに勝つ流れはなくなった。その代わり、経田は仁神が言うはずだった台詞を言うことになる。いい役もらったな。しかし、言う人を変えて台詞を生かすというのは、制作側も相当工夫しているな。
高校生全国大会はほぼ原作通りだし、映像ならではの迫力はすさまじい。雨の中の決勝戦は見応えある。
【社会人編】
こちらはほぼ改編なし。モノローグがないことがやはり物足りなく感じてしまうが。
海棠の威厳が半端ない。財津か小宮か、のシーンはやたら強調されていたし、原作でも印象深いから、それをみたときが何故だか映画通して一番泣きそうになった。
あと、トガシが公園で小学生と話すシーンあるけど、突然号泣するのは、映像でみるとかなりヤバい奴。通報されるわ。
海棠のモノローグで、今、自分史上最高の走りをしてる、だから分かる、財津、おまえ速すぎるよ。この流れがほんと好きだが、この台詞自体はなかった。
そうしてラストの決勝戦へと流れるわけだが、そこはもう何も言うまい。
再三言うがモノローグはないので、どう感じるかは人それぞれかな。
決着は知っての通り。むしろ原作未読で見に来る人はどれくらいいるのだろう。
【エンディング】
特に無いのだが、スポーツ漫画だけに、知っている企業が多かった。ナイキ、アディダスからプーマ、アンダーアーマー、そして陸上といえばNISHI、さらにJAAF、各陸上競技協会、法政大学陸上競技部、そして最後に日本陸上競技連盟。
残念ながら埼玉県陸上競技協会の名前はなかった。しらこばと陸上競技場を使ってくれ。
さて、全体的に改編せざるを得ない中、これが映画でやる場合の最適解だと信じたい。勢いでパンフレットも買ったが、その辺のことも何人かが話題にあげている。
見終わったときの喪失感が強かったが、時間と共に和らいできた。
DVD化したときは買ってしまうかもしれない。
人の為より自分の為に書いたレビューとなったが、もし読んでくれた方はありがとうございます。
密度濃かった
原作読んでいません。ダレるシーンも少なくて、緻密に計算された登場人物設定だなと思いました
高校に入った時に、あれ?この話どうなるのと思いましたがまさかの登場人物。そこから引き込まれましたね
短距離競技の勝てなかった時の残酷的に感じる気持ちも良く表現されていたと思います
ただ最後の財津選手はどういった選手なのかとか、もう少し前から絡みを演出して欲しかったですね。いまいち誰この人?的な感じがしました
カクカク走るラファウ的な
ち。しか観てなかくて、知識ゼロでみにいきましたが
チェーンソーマンを見た後だったので、背景やキャラの動きがカクカクしていたのが気になりました。
ルックバックもですが、手書きの味を出してくるアニメ映画なのかなと感じました。絶望の雨のシーンや、空を写し続け音だけで表現であったり、ユニークな新しい表現が多かったように感じました。
屁理屈か哲学か分からない語りが面白かった(笑)
人間は色んな理想論で動いている、キャラが引き立って魅力的でした。
染谷くんカッコヨカッタ(^^)松坂桃李も上手かった。
津田さんの戦闘シーンもっと見たかった(笑)
原作を知らなくても楽しめる
原作を知らないが、十分に面白かった。上には上がいるのだから、どこかで人は諦めるのだろうけれど、挑戦し続けてきた人の姿に感動するのだと思う。引きこもっていた仁神がさらっと復帰してしまったのは時間的な制約のせいだろうか?もっと腐りきっていても良かったかも?
小学校時代のトガシは冷静で天才のようだったけど、社会人になってヘラヘラする姿に悲しさがあった。天才のトガシと努力の小宮らしいけど、お互いに努力してるから、才能だけでは勝てないのだと思う。
ストーリー
1 小学校時代
トガシと同級生が走っているが、断トツでトガシ。トガシは既に小学校NO.1なので当然ではある。そこに転校してきたのが小宮。小宮は暗い性格であるが、トガシに走り方を教わると足が速くなっていった。
月陸の企画でトガシは中学生トップランナーの仁神と出会う。100mを競うとトガシの方が速かったように思われるが仁神は最後まで走らなかったので、勝敗は不明。
ある時、河川敷にて小宮はトガシに100m走を求めた。小宮はトガシに勝ったように思われたが、走った後、右足を痛めてしまう。その翌日、小宮は引っ越してしまった。
2 高校時代
トガシは近所の高校に通う。中学生時代もトップランナーではあったが、記録が伸びなかったため、高校では陸上部に入らなかった。
トガシの通う陸上部は部員の少なさから廃部の危機となってしまう。陸上部存続のため、トガシは入部を決意。先輩女子2人と、もう1人いる陸上部員に会いに行く。
先輩は仁神だった。仁神は腰を痛めてしまい、陸上から離れていたが、もう一度走ることを決意。とある大会に、部の存続をかけた200✕4のリレーに4人で参加することになった。
アンカーを務めた仁神は負けてしまうが2位入賞のため、部の存続が決まった。
一方で、小宮は中学生時代はトレーニングをしてはいたものの陸上部には入っていなかった。高校から陸上部に入る。試走では前半は非常に良いが後半に失速。昔痛めた右足を気にして全力で走れないようだった。
学校に来た財津からのアドバイスで、小宮は吹っ切れることができ、記録を伸ばしていった。
大会にてトガシと小宮は再会する。土砂降りの中始まったレースでトガシは小宮に負けてしまった。
3 社会人時代
10年が経った。トガシは会社との契約をかろうじて更新出来た。一方で小宮は財津と並び陸上界のスター選手になっていた。
ある時トガシは肉離れを起こす。医者からはしばらく走らないことを勧められる。トガシには契約更新をしていくには走るしかなかった。
トガシの怪我を知った会社はコーチの道を勧めた。トガシは徒競走を練習している子供たちにアドバイスしていると、感情が抑えられなくなりがむしゃらに泣いた。それで吹っ切れたようだ。
トガシは大会に参加した。予選、準決勝と勝ち進んだ。財津は準決勝で負けて引退を決意した。決勝にて、再びトガシと小宮が戦う。走りながらも2人はこの瞬間を喜んでいるようだった。どちらが勝ったか分からないまま、幕が下りた。
手放しで称賛できない
原作未読です。
確かに面白い作品でした、レースの迫力も、キャラ立ちも良かったですが、ストーリーと演出の面では違和感を感じました。
こんなに高校までかきちっとストーリーとして成り立っているのに、急に社会人からはサラサラッと、各種イベントも流れるように進みますし、キャラの掘り下げもたいしてありません。なぜ財津の圧倒的な走りが観れないのか良く分かりませんでした。それで海堂が勝っても、引退してもいまいち盛り上がりきれませんでした。
後は、演出がしつこいです。雨にしても泣くにしても、しつこい。絵の具での表現みたいなシーンも多すぎる。キャラがぬるぬる動くのは一つの売りでしょうが、それにしても高校の女子は喋っている際の動きが不自然すぎる。
原作を読んでいないので何とも言えませんが、レビューで高校までに不評が多く、そこが改編が多いのかなと思います。ただ、初見だと高校までか面白かったです。正直、そのままなら余裕で星5の作品だと感じました。
あとは主題歌です。歌詞はまだしもホップ過ぎます。原作未読でも、そこまで明るい作品では無いのは分かりますし、歌詞もメロディーもあまりにも軽すぎる印象しか受けませんでした。
楽しめた上映でしたが、気になる点と最後の主題歌で、イマイチ盛り上がり切れなかった作品と言う印象です。
改変が多すぎる
いい改変もあったがあまりにも多すぎる。
ぶちかませ小宮くんのところは暴力的なため仕方ないとは思うがやはりひゃくえむを語る上で必要なシーンなので欲しかった。
時間の問題だったりもあると思うがもう少しボリュームが欲しかったと感じる。
走る前の動きからしっかりアニメにするの凄すぎる
そもそも100メートル走を題材にした漫画があることがすごいしそれがアニメ映画化されるだけでもすごいのよ。しかも結構な力作。
例えばトガシと小宮で走り方が違うんだがその書き分けだって本来面倒なわけで。これをやるだけですごいんだよ。
で。やっぱり今作のハイライトは雨の試合場面で。あれも実写で撮影した映像をわざわざ一コマ一コマアニメしにているんだ。その手間によるこだわりがあの場面の説得力になっている。
選手ひとりひとりの走る前の動きも全部違う。係員の人の動きまで入れて。あれだけ手間がかかっていると観る側もおお!って思うんだよな。
もちろん、ロトスコープならではの変な瞬間はある。例えば高校で陸上部の女子が勧誘してる時の動き。不自然に細かく動いているように感じるんだよな。でも、この表現に挑戦したことに意義がある。
音へのこだわりもすごい。電車が通り過ぎる音がスタートの合図な場面も良すぎるな。あの電車の轟音は映画館だからより迫ってくる。
エンディングのヒゲダン曲は哲学的な雰囲気の本編に対しちょっと爽やかで元気過ぎるんじゃないかと最初思ったんだが。よくよく歌詞を観るともう映画の内容どおりなので、これが正解なんだなと。あと、これくらい明るく勢いある曲の方が後味が良い。たぶん『らしさ』のメロディ思い出しながら映画館から走って帰る客もいると思う。それくらい映画と曲に力がある。
地動説に人生かける人々を描いた『チ。』の原作者だけある。どんだけひとつのことに人生かける生き様が好きなのよ、っていうね。こういった題材にこういうスタンスで挑む漫画家がいることがまず嬉しい。
そして岩井澤監督ですよ。きっと『ひゃくえむ。』に感動した客の中に監督の過去作の『音楽』も観てみる人が現れると思う。『音楽』はマジですごいから。こんなシュールギャグのような不思議な題材を何年もかけてほぼ1人でぬるぬる動くアニメに仕上げたのかよ!っていうとんでもない作品だから。『音楽』の頃から続く「動きへのこだわり」が今回も観れて自分は嬉しいよ。こんなアニメ監督もいるんだよな。
『鬼滅の刃』が記録更新中の中で『ひゃくえむ。』は埋もれるかもしれない。くしくも同時公開の『チェンソーマン レゼ篇』もかなりの傑作だ。ここら辺のヒットタイトルの勢いはすごい。
でもね。日本のアニメのすごいところは『ひゃくえむ。』のような作品もあることなのよ!100メートル走題材のアニメ映画をほぼ100M(100分)で作ってしまう心意気なのよ!この幅広さなんだよ!
今後も様々な題材で、色々な技法を用いて挑戦的なアニメーション作品が生まれてくることを願う。
正直...
原作兼魚豊ファンで今年1楽しみにしてた映画でした。原作の量的に尺の問題は大丈夫なのかなと一抹の不安はありました。やはり、尺の都合かは定かではありませんが、全体的に大きな改変が多々ありました。自分は小学校、高校編が好きで、数多くの名シーンがあったと思います。しかし、今作ではそれらのシーンが所々カットされていたり、無理やりくっつけていたりなど少し残念な気持ちになりました。また、ストーリーだけでなく、キャラクターを根本的に変えているところもあって果たしてこれはいいのかと疑問に思いました。しかし、映像は臨場感抜群で、特にひゃくえむの代表シーンでもある100M走の部分は文句なしの出来でした。また、海棠の現実逃避のシーンも声優も相まってとても見どころのある部分でした。
魚豊さんの言葉選びが好きで映画でも期待していましたが、それらが見られなくて少しがっかりでした。原作を見ていない方には、ぜひ読んでもらいたいと思いました。
かっこよかった。
映像、音響、演出が良かった。
インハイで、小宮に負けて世界から色が消えるような演出、良かった。
財津選手と海堂選手の語りも良かった。
財津選手の語りはあの速さで聞くと「なんて?」となり、良かった。原作はゆっくり読めるし読み返せるからかそこまで思わなかったけど、普通に喋るスピードで聞くと「もっかい言って!メモるから!」となるな、と思った。
海堂選手の語りは、喋りで聞いた方が分かりやすいな。となり、解釈一致と思った。金メダリストの人の書籍で読んだセルフイメージと、実力の話を思い出した。
原作改変は多く、それによりトガシはより綺麗なトガシになってたな、と思う。
トガシの駄目なとこが好きな原作読者勢はちょっとガッカリかもしれないけど、小宮から見たトガシと解釈するならばこの位の綺麗さが調度良いのではないか。
つまり主人公は小宮(と、小宮の憧れたトガシ)ってことだったんじゃないですかね。
オープニングの小宮とトガシのやりとり良かったよね。
全国の小宮になれなかった皆で集まって酒が飲みたいと思いました。
「俺はここからでも小宮になってみせる」って気持ち、持ってる奴の事応援したい。
ガチになる、って超怖いけど、やっぱ魅力的なんだよな。
って思いました。
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トンネルのエピソードは何故アレにしたのか。
トンネルだからええんじゃないか、アレは。
尺の都合ですか?
エピソード強すぎるから?
と、思ったので、星は0.5減らしました。
絵的にも見たかったなぁ、動画で。トンネル。
観てからずっと反芻してたんですけど、映画のアレはアレでいいな…と思うようになってきました。
(「トンネル観たかった」は、それはそれで本音なんで減らしはそのままにしました。)
全77件中、41~60件目を表示
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