ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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いじめってコンプライアンス的に駄目だったのかな
今年、「チ。地球の運動について」のアニメに心揺さぶられ、魚豊先生の大ファンになり、デビュー作の「ひゃくえむ。」を観に行きました。
原作は公式マガジンチャンネルで3話まで観たところで、アニメ映画化されると聞いたので、ずっと期待して待っていました。
あの原作(途中までだけしか知らないですが)から106分の長さに収めてしまうのはもったいない。
映画で入り込み要素が足りなかったのは、小学六年生時代の描写が薄かったからだと考えられます。小宮君は転校当初から「おばけ」と言われいじめられていた。小宮君にとっての「走る」は気が紛れるから。トガシの「走る」とは違っていたこと。
トガシは小宮君と学校では話をすることはなかった。クラスメイトには内緒で小宮君に走る事を教えていた。この二人は親友?なのか、、、?からこの物語は始まって行く気がするのですが、そこが薄いせいか、大人になってからの出来事が軽く見えてしまいました。
長回しワンカット映像は、作り手さんのこの作品への想いが伝わってきてとても良かったです。
髭男の主題歌「らしさ」、走っている時の風を感じる音楽。最初合わないかと思っていたけど、じわる。ひゃくえむのアニメ映像と合わせたら最高です!
素晴らしかった
自分が走りを教えた相手に負けるとはあまりにつらい。しかしよくあることだ。
日本のトップランナーを描いており、全員が哲学者のようだ。それぞれ独自の哲学を持っているが果たしてみんながみんなそれほど理知的だろうか。何も考えていない人もいそうなものだ。
そんな彼らが海外勢と対戦してボルトに真横で欽ちゃん走りで負かされたらどんな哲学を述べるのか気になったが、海外勢とは対戦しない。
ベタなセンスで描くと意地悪な人や親切な人が配置されそうなものだが、どっちもいない。主人公のエージェント的な人もちょっと嫌味っぽいところはあるもののリアルな存在感で、常識的だ。
楽しいのは学生時代までであることがなかなか切ない。僕自身も漫画家としてどんどん先細っていて業界に居場所を失いつつあり、非常に身につまされる。
生きるってこういう事だなぁって思った。
・100M走にだけ人生を捧げている人達が大人になって走ることが虚しくなって迷路に迷い込んで苦しむ姿が印象深かった。記録を出すために頑張って生きてきた末が走るだけの繰り返しの日々の虚しさに到達している姿がとてもリアルだった。日本選手権まで至らなくても、比較にならないけど、クリアしたゲームの世界から抜け出せないままただ日々を生きていくような感じなのかなぁと思った。
・現実で頂きに到達した人にしかわからない感覚なのでピンと来ていないけど、何かに向かっている最中の方が生きる意味を感じられたりするよなぁと思った。
・財津などが講演会で語った内容が難しくてよくわからなかった。
・一つだけを追求する人生って言うのは、とても恐ろしいなぁって思った。
・ラストで小学生の時にかけっこした記憶と重ねた演出で泣けた。喜びの種というか根っこはあの頃にしかないのかもしれないなぁと思ったら、自分にとってのそれって何だろうと思った。
狂気が足りない、(微ネタバレ)
まず! ストーリーですよね! 私は原作を2巻までしか読んでいません。(あ、新装版じゃ ないですよ笑) 陸上漫画か、珍しいなと思い、映画になる1年ほど前から知っていました。
個人的には、割といい端折り方だったかなと思います!
私的には、ぶちかませ小宮くんの所をもっと尺使ってもいいんじゃないかなと感じました。
そして、一番納得できないのが、狂気と熱です。
原作では、陸上の100mという距離に全てを詰め込む、という競技に対する狂気が盛っていました。
もう少し、小宮くんの陸上への狂気と熱、その亡霊をみているトガシ。
というのを書いてもよかったんじゃないかな、と思いました。
ただ、監督さんがしたかったのは、生きるそのものに対しての哲学的なことだと思ったので、それなら、狂気を丸ごと抜く。という脚本にしてくれてよかったです。
作画は半端なかったです!リアルすぎました。
雨の競技場の格好良さはここでしか味わえないと感じました。
実際の人の動きをトレースのような感じで作っているのをYouTubeで見たので、それが『ひゃくえむ。』に合っていて、とても良かったです。
まとめると、すごくいい映画でした!私自身、陸上をやっていることもあって、細かな音が何をしているか分かってとても楽しかったです。
狂気が足りないなどと書きましたがこれでかなり満足です!
ロトスコープの採用は大成功
アニメは、実際の動きを省略化したものといえるが、逆に実際の動きをトレースすることでアニメ本来の動きとの異化に成功する事例がある。いわゆるロトスコープの採用だ。
戦前の「白雪姫」(37年)でも使われたこの手法が、本作でも効果的につかわれている。
どの場面かは特定はできないが、スタート位置に向かう選手たちの動き、ゴール直後の動きなどは、実際の選手の様子を撮影してからロトスコープ化しているようだ。
一方でレース中の選手の視線などはアニメ従来の手法で描かれている。
映画は、全体的に禅問答のような哲学が散りばめられ、そういった映画を趣味とする向きや、本流のアニメにやや食傷気味には新鮮に感じられると思う。
約10秒で決する、呆気ないほどの切ない競技である100メートル走。その競技に没入し継続していく者たちとは如何なる者なのか。
スポーツが得意ではなかった私にはついぞ関わることのなかった世界ではあったが、その一端を本作で感じ取れたかもしれない。
それにしても、トカジはなぜ「トカジ」とカナ表記なのだろ? 小宮などは漢字表記なのに。
参考までに、宇多丸さんの「アフター6ジャンクション2」の9/25放送にて取り上げられています。ポッドキャスト配信やYouTube配信などがあります。
世界陸上見た人は必見!
アスリートの方々みなそうですが、その一瞬のために色んな犠牲を払ってると思います。
一般人にはわからないような孤独や苦悩があり、結果を出すことの大変さ。
世界陸上での涙を見るとニワカでも応援しないと、と思いました。
トガシと小宮の関係性もはじめの一歩みたいで見入ってしまいましたし、海棠の言葉には誰もが悩んでることへのアドバイスがあるのでぜひ見て欲しいです。
最後に絵がほんとに実写みたいで圧巻で素晴らしい!!
好きなアニメ表現
原作好きで、松坂桃李が好きで鑑賞
予告を見た時は、松坂桃李と染谷将太がハマってないかもなーとか思ってたけど通しで一本見ると違和感は感じなかった
むしろ松坂桃李は良かった
アニメーションとしてただ綺麗なだけじゃない、リアルさや疾走感、苦悩を表現していてとても好きだった
アニメーション映画として表現したいことや衝動が伝わってきてとても楽しめた。
82/100
100メ−トルで哲学する
観ようかどうしようか迷っていた作品だった。結果、観て大正解!ホントに良かった!
たった10秒ちょっとの中に込められている感情に、自分の心がゆさぶられる。一つの事をとことん極める中で、自分の可能性を知り限界を知り絶望し歓喜する。勝つためには才能が必要なのか、それともあきらめないしぶとさか…。歓喜の先にいつの間にか停滞があり諦念があり…なぜ自分は走っているのかを常に問いかけている。すごい内省するなぁ~と思いながら見ていたが、走るという単純な行為の上に人生を築いてきた選手たちには当然か。
子供の頃は勝つことが当たり前で、優勝トロフィーなんて雑に飾っていたトガシが、走る事に勝つ事に倦んでいる頃、小宮は静かに気持ちを昂らせ黙々と練習に励み高校で爆発する…2人の活躍の対比が効いていて、高校で一緒に走ったレ―ス後に明暗が分かれていく…。トガシが選手生命のホントの瀬戸際に立たされてぐしゃぐしゃに泣いて静かに覚悟を決めた所は、10年間のおそらく小宮に負けてパッとしなくなった自分、走る事の意味がぼやけたままできた彼の現実のピントが合った瞬間なんだろう…。100メ―トルを一番速く走れば大抵のことは解決する、それを実現して人生を変えてこの先が見えなくなりかけていた小宮と、やっとホントのガチで100メ―トルにかけるトガシと。そんな彼らが再び喜びの中にいるラストは勝敗は気になるが、なんというか晴れやかな気持ちにさせてくれる。一瞬の中に彼らの人生が詰まっている!
そして映像と演出、音楽も良かった!画がきれいに…というよりは心情に合った描き方が際立っていた。小宮に負ける試合で豪雨の中、最後に雨と音の中に消えていく所は、勝つことに慣れていていつの間にか驕っていたトガシの打ちのめされている今と今後か暗示されていたし、心が揺らいでいるシーンはホントに画がぶれる!音楽も緊張感と高揚感があってこっちも緊張してきてしまう!とにかく必見の映画!
やはり原作を読んでないと・・
最初、短距離の迫力と音楽で滑り出しが良かった。そしてトガシと小宮の対比も良く、高校くらいまで青春を感じました。そこらへんから、少し登場人物が増え、何となくトガシと小宮の躍動感が薄れてきた印象がありました。あっと言う間に10年後、最後はすでにトガシは社会人でうだつの上がらない感じになってしまい、最後の100Mは余り期待できない印象になりました。最後の100M、接戦になるのかもしれなかったですが、今一つ説得力に欠ける終わりだったかな。原作を知っていれば、もう少し奥深く考察が出来たきがするのですが・・
面白かった!(原作は全く知りませんが)
「足が速い、という才能が無条件に評価される時代」に生まれた男達の苦悩と歓喜が味わえる最高の映画だった。
「10秒」という短い時間の中で競い合う陸上競技に、小学校から中学、高校、社会人というライフステージの中でそれぞれの選手がそれぞれの人生を掛けて向き合っていく姿に胸が熱くなった。
(スラムダンクと比較しての感想)
スポーツ競技と向き合う気持ちは年齢によって変わっていく。
生まれ持っての天才と遅咲きの努力家が一つの競技の中で、それぞれの人生のある場面を交錯させてドラマを作っていく醍醐味を「ひゃくえむ」は感じさせてくれる。
「ひゃくえむ」はスポーツ競技に対する愛憎の気持ちや、他には得られ難い歓喜の瞬間の記憶、それらを自分の人生にどう重ねて生きていくかを描こうとしているように僕は感じた。
「ひゃくえむ」を観ながら、(スラムダンクの愛すべき登場人物たちは、あの後どういった人生を歩んだのか)ということが非常に気になった。
連載終了後は、バスケットを高校卒業後も続けている選手達のバスケット人生はどのようなものだったのか知りたいと思ったものだが、「ひゃくえむ」では社会人の頃まで描いてくれていたので、観ていて清々しい気持ちになった。
「天才」と呼ばれる選手に立ちはだかるのは競技だけでは無く社会生活にも存在し、それに立ち向かっていくことも競技人生の大きな意味だと「ひゃくえむ」は教えてくれていた。
「作画について」
今回、作画が各場面でガラリと変わる事が多く、それが観ていて面白かった。
高畑勲や大友克洋っぽいな、と思える場面もあったりして、画面が画一的な印象ではなくなり(人の手が作っている)という生々しさが感じられた。
陸上シーンも臨場感のあるシーンも多かったし、映画版の「スラムダンク」もこんな感じで作画するとCG感が少なくて良かったかもしれないなと思った。
僕は原作を全く知らないが、この映画だけでも楽しめた。映画では描ききれていないであろう人物描写も、こちらの想像を膨らませて観る感じで十分に楽しめた。
実写よりもリアルな陸上の世界
実写の方が向いているような題材だったけど、実写では出せない雰囲気や描写が逆にリアルさを引き立てていた。全編を通じてふんだんにロトスコープが使われていて、良い意味でアニメっぽくない演出が多い。でも、一般的なアニメ作品のような作画では、直向きに淡々と競技に懸ける人々の空気感は表現出来なかったと思う。ラストシーンもあれ以外の終わり方は想像出来ないくらい、綺麗な結末だった。
新記録とか怪我とかライバルとかそんなの関係ない。ただ、あの約10秒で雌雄が決する瞬間が極上なんだ。そうした根源的な感情の機微が命題なのだと思う。
Glorious Moment!
『チ。』のアニメが素晴らしかったので、予告、キャラデ、キャストだけの情報で鑑賞。
まず、口の動きの緻に細かさ、正確さ驚く。
プレスコだと思うが、そうでないなら種﨑敦美と悠木碧の2人は特にリップシンクが上手すぎる。
これに限らず、地味なところで、目新しくはないが抜群の精度の演出が目を惹いた。
オープニングクレジットの出し方なんて、ありきたりなのに目茶苦茶カッコいい。
高校生編以降はロトスコープが基調となり、作画ならではの表情と3DCG並の滑らかさが共存。
音の使い方も効果的で、特にレースシーンのドラムが否応なしにテンションを上げる。
キャラからカメラを外す演出も音が良くてこそ。
しかし、他はまだしも終盤の「誰?」ってくらい崩したトガシの慟哭はやり過ぎで冷める。
強い演出に頼らず職人芸に徹してほしかった。
話はトガシが挫折して復活してばかりなのが難点。
W主人公と思ってた小宮は意外と存在感が薄く、中学で部活に入らなかったり性格が変わった理由は謎。
社会人編からは一気にキャラも増えるが、ほとんど活かされないまま打ち切りのように終わる。
絶対コーチだと思ってたノヴァk…海棠さんが魅力的だったのに勿体ないし、尾道は一体何だったんだ。
名言も多いが、漫画で数話おきに出てくるならまだしも映画で連続して聞かされるとややもたれる。
スポーツもので哲学に寄りすぎ。
原作の問題だろうが、レースの決着を見せなさ過ぎなのも、個人的には合わない。
声優は松坂桃李の語尾のニュアンス(ごく一部)とアナウンサー以外は文句ナシ。
キャストだけ憶えてれば喋る前から誰か分かるくらいにハマってた。(特に内山昂輝)
総じて楽しめたのは間違いないが、ちょっと惜しい。
4回鑑賞!観れば観るほど胸あつ!『音』『角度』に注目!俺は俺を認める!生きてて良かったなー
ここ最近だと国宝が素晴らしかったですが、この作品が上回りました!キャラ達をもっと知りたくて、すぐに新装版も買いました!必ず映画館で観るべき作品です!とにかく『音』が素晴らしい!走る時の足音、息使い、雨音、挿入音楽、主題歌、何もかも胸を熱くさせてくれます!
トガシの小学生とは思えない、背筋がピンと伸びた綺麗でとてつもなく早い走り、小宮の自信の無さの原因を深掘りしすぎない所、仁神の引きこもり後のスウェットで走る後ろ姿、財津の出番は少なめなのに圧倒的なカリスマ感、海堂のジャージ立ち姿&喫茶店で出会いたい感、たまりません!チ。同様余韻が抜けません!
アニメあるあるの俳優を声優に起用する事が少し心配でしたが、違和感全くなし!ヒゲダンの主題歌も最高に合っています!耳に残るメロディ、何より詩が刺さりまくります!
あと、1度目の鑑賞後、原作を読んだ私ですが、2回目の鑑賞で気づいた事があります!
浅草ちゃんがグラウンドでトガシを勧誘するシーンでアメフト部のあの人、陸上部のあの人が横切っていたんです!映画版では登場できなかった分的な感じ?ここも胸あつです!
チェンソーマンと公開日が一緒で影が薄い印象ですが、人生で一度は必ず(できれば劇場で)観るべき作品だと胸を張って言えます!
私の所では上映館が少なく、なかなか行けませんが、近ければ(もっと多ければ)色々な劇場、なるべく大きい所で観たかったです( ; ; )
この感動を映画館で味わってほしい
それぞれのキャラクターがしっかりしている
出てくるキャラクター全員個性的なんだけど全員憎めない、全員好きになる
ちょっと意地悪なやつが出てきて、そいつに勝ってハッピーエンドというベタな展開にはしていない
どの試合も誰が勝つか分からない
全員好きだから、全員に勝ってほしいでも1位はたった1人だけ
試合中の緊張感と試合が終わった後に押し寄せる怒涛の感情の嵐は本作の魅力の一つだと思います
さらに今作は一つ一つのセリフに重みがある
色々なセリフがこちらに向けられているようなセリフが多く観ている最中に凄く感情が動くし、
個性的なキャラクター達からどんな言い方でどんな言葉が出てくるのかと画面に食い入るように観てしまう
映画でもじっくり味わえたけど漫画だとセリフをもっとじっくりと味わって読めるのかな?
漫画の方も読んでみたい
中盤でトガシと小宮が、雨の中で競走する前のシーンでは長回しみたいに、会場と選手達をたっぷりと撮り、長いタメをつくっている
そこが再会した2人の戦いへの緊張感をさらに引き立てさせて大好きな演出でした
劇中で掛かる音楽も超カッコいいのですが、試合が始まる直前に、音楽が止まります
そこはスタート前の静寂さがこちらにも伝わってきて緊張感がより増す演出でした
走るシーンの迫力も圧巻
アニメでしか出来ない映像表現が多く組み込まれていてアニメでやる事の意義をすごく感じた
観る前にポスターや、予告を観た時、ラストでトガシと小宮どっちが勝つんだろうという気持ちで観に行ったのですが、
まんまと裏切られました
そんな単純な話じゃなかった
陸上に留まらない、陸上以外のことにも通ずる、テーマ性を持った多くの人に心に響く作品でした
エンドロールでは語彙力がなくなってただただ感動して涙を流してしまいます
落ち着いてきて本編を思い返して、また感動します
素晴らしい映画体験でした
陸上競技者の観点から素直に面白かった。
陸上競技歴50年(種目は中長距離ですが)の私からみても面白い内容でした。
ライバルとなる登場人物も多く出てきて小学生から社会人になるまでの物語となっており挫折あり、故障ありの内容で映画の中に引き込まれました。
最後は何となく予想していた通りだったのですが、勝敗はどちらが勝ってもハッピーエンドとなったと思います。
Q.100mが一番速ければ、大抵の事は解決する?
A.するか!バァァァァァァカ!
世界の頂点に立てて初めてそうなるかどうかじゃね?
今んところ…アジア人選手がその頂きへ踏み込めるにはまだ【早い】らしい。
日本最速記録が9.95
オリンピックや世陸の決勝なら…良くて5位くらい?
世界記録が2009年の世陸でウサイン・ボルト選手が出した9.58。
人類発祥の地、アフリカと云うルーツは、肉体において最強なんだね。
100mを僅か10秒足らずで駆ける…一番単純明快なスポーツだから、
人は、陸上の花形競技として盛り上がり熱狂し、競技に懸ける者は、人生を賭けるのか。
登場キャラ全員、哲学者だったぞ。
タイトルなし(ネタバレ)
100メートル走にかけた選手の物語。哲学的であり情熱的でもあった。
個人的には昔のマンガ「スプリンター」(小山ゆう)とかが印象に残っているし、またアニメ「ファーストスラムダンク」のように力強い動きとかも感じられなかった。選手に焦点を当てて、そこを描いてきているので、「ルックバック」ほどには行かないだろうけれど、短時間にまとめて見せてくれたほうがよかったかもと思った。
知らぬ間に腹に力が入る
残酷なシーンは苦手なのでTVアニメの「チ。」は観てません。
この映画は予告編で面白そうだと思ったことと、通勤途中で聞いているラジオで褒められてたので是非観たいと思ってました。
ネットでの状況では結構空席もあったので、余裕かまして公開5日目の秋分の日に観に行ったんですが、残念ながら入場者特典は既にナシ。
席も上映前には9割程度埋まってました。(国宝も鬼滅も8番出口も落ち着いたかもですね。
あ!チェンソーマンと公開日は同じか!)
物語は小学生の時から走るのが全国レベルの少年の栄光、挫折、復活、挫折、復活そして、ってな感じですかね。
ストーリーは比較的単純ですが、100m走に魅せられた人たちは皆、走る意味を見つけ出そうと足掻いているところが深いですね。
後、単純にスポ恨ドラマだけでなく、陸上アスリートの背景も具体的に、丁寧に描かれていて興味深かった。
走る姿や大会の様子がすごくリアルなのはロトスコープ手法を使っているとのこと。
高校で主人公のトガシと小宮が対決する大会のシーンは観客からスタッフの人間まですごく臨場感を感じました。(化け猫あんずちゃんの時に書きましたが)ストーリーが面白かったし、陸上大会のリアルさが伝わったからこそのこの手法だと思う。
最後でトガシと小宮の勝負の行方など吹っ飛ぶくらい大満足でした。
主人公の二人は俳優業がメインの方ですが、周りを実績のある声優さんで固められてました。杉田さんは一発で分かるほど、イキイキ演技されてましたね。
10代で観たかった
100m走にかけた男たちの話。たかが100m。されど100m。
約10秒の出来事にすべてをかけて走る。
誰よりも速く、ただそれだけを求めて走る。
熱い話で、生を輝くために走る話で、ガチな話。
個人的にはストーリーとかよりも、アクション(動きのある画)に惹かれた。
あと財津のセリフがかっこいい。
10代で観たらもっと感化されただろうな~。
全67件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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