ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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走ってる時の顔が怖い
小さい時から走るのが速くてクラスの人気者だったトガシと、何をやっても上手くいかず現実逃避のためがむしゃらに走っていた転校生の小宮。小宮はトガシに速く走る方法を教えてもらい、放課後に練習を重ねていった。打ち込めるものを見つけた小宮は貪欲に記録を追うようになり、いつしか2人は100メートル走を通じてライバルともいえる関係となっていった。数年後、天才ランナーとして名を馳せていたトガシは、勝ち続けなければならないプレッシャーと戦っていたが、そんな彼の前に、トップランナーのひとりとなった小宮が現れ・・・さてどうなる、という話。
100m走の選手が走る話だけど、確かに小さい頃って喧嘩が強いか、走るのが速いかで人気があったよな、って思った。
努力をして、速く走れるようにはなるとは思うが、競馬でも血で走ると言われるように、努力だけでトップに成れるとは思わないけど、そこはまぁいいか。
普通の時はそうでもないけど、本気で走っている時の顔がみんな怖い。わざとだろうけど、あそこまで怖く描く?
あと、浅草さんが絵も可愛かったし、声優の高橋李依の声、やっぱり良い。
予想通りの雰囲気とアニメ、でもその遥か上の雰囲気とアニメ
だいたいこんなムズくて恥ずかしすぎる捨て台詞の数々をよくもまぁ並び立てられるもんだと思って見ていたし、妙にリアルな絵づくりもなんかキモいんですけど、それをとことん徹底していて、内容と一緒で何か求道的なものを製作側に感じて、感心したというか、思わずニンマリしちゃいました。しかも世界陸上真っ最中のこの時期にTBSも絡んでいるこの作品、気合い入ってるなぁなんてさらにニンマリ。
内容とか台詞やストーリーは、ある意味にやにやしながら見ていたんですけど、絵はかなりすげぇーなんて思いながら─。モーションキャプチャーを多用していると思われるような動きの数々に絶妙なバランスで絡み合っている漫画チックな絵が、本当に絶妙で、独特の世界観を確立していた印象です。なので、かなりズレたりぶっ飛んだ内容とか演出でも、違和感なく、むしろごく自然に作品の一部として捉えることができたので、相当没入できたような気がします。
興奮してる
原作も読んでいて、もちろんチ。も好きで
「まぁコレは原作が良いから、『原作と違うっ!』って原理主義のように文句言いながらでも観とかんと、上映すぐ終わっちゃうかもしれんけんね。応援せんとね。」と映画館へ。
素晴らしかった!
それはもう想像の50倍良かった。
アニメーション映画としても、画面は手描き感もありつつ、なのに!人間の動きをそのまま取り入れて物凄く躍動感がある。
そして、漫画にはない、音!
電車の、雨の、心臓の鼓動、、無音の間!!
音楽にのせてキャラクターが歌い踊るアニメーションは楽しいけれど、
この作品はそうではなく、エンディングまで
歌は流れない。それがこの作品ではとても良い!
漫画原作がこんな風に上手に映画にされて
本当に嬉しい。
観て良かった。未だ興奮して眠れない。
走りたい。
100メートル走のお仕事映画
魚豊先生原作の漫画を映画化した作品でした。原作は未読で、事前に得た情報といえば映画館で何度か観た予告編くらいでしたが、松坂桃李と染谷将太という好きな俳優が主演の声を担当すると聞き、鑑賞してきました。
物語は題名の通り、100メートル走に人生を懸けるトガシ(松坂桃李)を中心とした男たちが、自分自身やライバルと向き合いながらひたすら走り続ける青春群像劇でした。主人公トガシの小学生時代から、中学・高校、そして社会人に至るまでの成長譚でもありましたが、徹頭徹尾「100メートル走」がテーマ。様々なタイプの選手たちの心理描写が、漫画的な誇張を交えつつも緻密に描かれており、意外にも強いリアリティを感じました。
高校時代のエピソードでは、入学当初こそ自信を失い陸上部に入部しなかったトガシが、先輩の女子部員に声をかけられる場面があります。そこで一瞬、恋愛要素も描かれるのかと思いましたが、すぐに彼の闘争心に火がつき陸上部へ入部。結局、恋愛要素はほとんどなく、またよくある家族ドラマや滑りがちなギャグも排され、本当に「走ること」だけに焦点を当てた作品でした。その意味で、100メートル走のお仕事映画とも言えるもので、題名に偽りのない潔さがあり、大いに評価したいと思います。
一方で、やや馴染めなかったのが表情の描き方です。衝撃を受けたシーンなどで見せる顔が、どこか楳図かずお先生を思わせるタッチで描かれており、作品全体の雰囲気と少し合わないように感じました。しかし、登場人物の心象を風景へと投影するような演出は非常に効果的で、印象に残りました。
そんな訳で、本作の評価は★4.0とします。
クセが強め 笑
陸上に殺されるのか、陸上に生かされるのか。
昔々、100m走者を主人公にした小山ゆうのマンガ「スプリンター」があった。
どんなストーリーだったか…は記憶の果てだが、
主人公が「自分の肉体だけを使って10秒の壁を越えた瞬間、
目の前の世界はいったいどんなふうに見えるのか」的なセリフがあったのを記憶している。
(人力のみでそんなスピードが出せない自分には見れない世界だと当時思った)
映画「ひゃくえむ。」は、
上記のような瞬間的なものから得る“悟り”や“神の領域に近づく”といった
剣の達人的なアスリートを表現するようなものではなかった。
予告編も公式サイトの説明も全く見ず、もちろん原作本も知らず、
評判の良さ(&「ひゃくえむ。」のタイトルとロゴデザイン)で見たのが功を奏し、
新鮮な驚きをもって映画に接することができた。
映画「ひゃくえむ。」は、
わずか約10秒というその時間と得られる結果(&そこに至る過程)に
走者(人間)は「何を感じ、何を手にし、何を見出すのか」、それがテーマの映画。
見ていて最も驚いたのは、アニメーションという手法で、
ここまで自分の思い、哲学、存在価値、走る意味を深く長く語るのか、と
びっくりした。(実写なら間が持たない、ウソに聞こえる)
もうセリフが満載。
特に残ったのは、
「陸上に殺されるぞ」という人と陸上の関係を示す言葉。
そして、
「いままで自分は明日のために生きてきた。これからは今のために生きる」
「現実から逃避する、そこから逃避するためには現実を知らなければならない」
ムチャクチャうろ覚えだが、そんなセリも心に残った。
(というか、本なら繰り返し読み返して咀嚼することは可能だが、
アニメ=映像という表現手法だと理解が追い付かないこともあった)
今回、アニメーションの凄みとポテンシャルを存分に感じた。
と同時に、陸上競技場のトラックを競技として走ったことがない人間にとって、
一線を超えるアスリートたちの凄みとポテンシャルも存分に感じた。
「ルックバック」を見た時も感じたことだけど、
日本のアニメーション作品の表現力はどこまで広がってくんだろうか。
小さいハコだったけど、ほぼ満席だった。
映画館で映画を見るのは本当にいいね。
蛇足‥‥
ただ、閉口したのはエンドロールの音楽。
あれだけ映画のなかで存分に“語った”のに、
なぜ、歌詞で“語る”系の髭ダンの歌を選んだのだろうか。
メロディと楽器で余韻を醸すインストルメンタルで良かったのになぁ…
と思った次第。
リアルなアスリートの姿の説得力
【”大抵の事は100mを誰よりも早く走れば解決する。”今作は、100mトップアスリートの孤独、焦燥、挫折、諦観、希望、喜びを描いた、人生の名言にも似た選手たちの言葉が響く作品である。】
■申し訳ない限りだが、原作の事は、全く知らず、”東京?”2025世界陸上競技選手権大会が行われているからかな?”位の軽い気持ちで劇場に行ったら、ナント満席(120席の小さいホールだけれども)で、ビックリ。
けれども、映画館が満席というのは、私のような地方居住者にとっては滅多にない事で、嬉しき限りである。
◆感想<シンプルにね!>
・今作では富樫と小宮の小学生の時の出会いからの、多数の100mトップアスリートのライバルを交えた20数年の関係性を描いている。
ご存じの通り、陸上100m競技は、陸上競技の花形であり、数秒で終わるのに観ていても実に面白い競技である。
それは、人間が身一つでシンプルに100mを駆け抜ける姿が、何故か観ていて興奮を齎すからだと思う。
・今作では、100mトップアスリート達の20数年孤独、焦燥、挫折、諦観、希望、喜びを描いている。
選手たちが口にする数少ない台詞は、人生の名言にも似ており、その言葉が響く作品である。
<マラソンや駅伝の映画は良く見るが、100m競技の映画は、観た記憶がない。
だが、実に面白かったモノである。灯台下暗しであろうか。>
哲学アニメ!圧倒的なサウンド!劇場で観るべき作品!
人生に値する10秒
■ 作品情報
漫画家・魚豊の連載デビュー作をアニメーション映画化。監督は岩井澤健治。脚本はむとうやすゆき。キャラクターデザイン・総作画監督は小嶋慶祐、音楽は堤博明。主題歌はOfficial髭男dismの「らしさ」。アニメーション制作はロックンロール・マウンテン、製作は『ひゃくえむ。』製作委員会。主要な声の出演は、松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、高橋李依、種﨑敦美、悠木碧ら豪華キャスト陣。
■ ストーリー
生まれつき足が速く、常に周囲の羨望を集めてきた“才能型”の少年・トガシと、辛い現実から逃れるためにひたすら走り続ける“努力型”の転校生・小宮。二人は放課後の練習を通じて100メートル走にのめり込み、やがてライバルであり親友ともいえる関係を築き上げる。数年後、天才ランナーとして名を馳せ、勝利への恐怖に囚われるトガシの前に、トップランナーの一人として成長した小宮が現れる。この100メートルという短い距離に、彼らの人生と走る意味が凝縮されていく。
■ 感想
本作は、アスリートたちの「100メートル」という一瞬の輝きに賭ける、狂気にも似た情熱をまざまざと見せつけてくれます。スクリーンに映し出される彼らの心中は、まさに人生そのもの。走ることにそれぞれが抱く想いは、観る者の心にも深く突き刺さります。彼らが命を削って走るその姿は、自身に生きる意味を問い続けているかのようです。そして、そこに「正解はない」という尊い真理を教えてくれているようです。
レースシーンの凄まじい臨場感には、文字どおり息をのみます。アグレッシブなカメラワークで描かれる熱気は、まるで自分もトラックに立っているかのような感覚に陥らせ、呼吸を忘れてしまうほどです。特に、実写映像を基に作画するロトスコープというアニメーション技法が用いられているため、アスリートたちの動きが非常に自然でリアルに感じられます。その生々しい躍動感が、アスリートたちそれぞれの思いを伴って、観る者の涙腺を刺激し、知らず知らずのうちに熱いものが込み上げてきます。
アスリートたちが背負う計り知れないプレッシャー、それでも走り続ける彼らの姿は、強く心を揺さぶります。走る意味は人それぞれで、しかもそれは常に変化し、その10秒に文字通り人生のすべてを懸けている彼らの「熱」が、確かにこちらにも伝わってきます。本作は、スポーツの枠を超え、人生をかけるに値するものに出会えた人々の生きざまを描き切った、魂を震わせる傑作だと感じます。
作画にロトスコープで実写に近い生々しさ
最後の10秒を描ききった
原作とは別物
原作のあのボリュームをどうやって2時間に収めるんだろうと不安には思っていたのですが、ラグビー部とのリレー対決を丸々カットしたんですね……
陸上への情熱を失ったトガシや仁神が再び情熱を取り戻す過程が描かれた重要なエピソードなので、それを取り除いた劇場版では、一度辞めた彼らがなんでまた走ろうと思い直したのか見ていても意味不明でした。
また、キャラクターの心情吐露をモノローグ形式で見せるのも原作の大きな魅力だったと思うのですが、それも劇場版では全てカットされてました。(これは本当に驚きでした。)この結果として、アニメ的な表現は手が込んでいたものの、100mの競走シーンはとても淡白であっさり終わります。ただし、これは原作とのギャップにより私がそう感じてしまっただけな気もするので、原作を知らなければ、これはこれでアリだったかもしれません。
レビューの評価が高いので期待してしまったのですが、原作ファンはだいぶ肩透かしを食らうので、劇場版は別物であると念頭に置いた方が良いです。
スッキリしない
原作未読です。
シンプルに100mに情熱を傾ける男達に焦点を絞ったストーリーは面白かったと思う。
アニメーションについても私は詳しくはないが普段見ないような技術が使われているように感じて、特に中盤の雨のレースシーンは見応えがあった。
ただ登場人物の精神的な葛藤は描かれていても実際に速く走るためにどんな努力をしてきたかという点がほぼ描かれていなかったところが気になる。
途中日本記録保持者の哲学的なセリフが出てきたのも説教臭く感じてしまった。
このあたりは尺の問題もあるのかもしれないが小宮が何故あんなに速くなったのか、トガシが天性の才能で速いのはいいとしても練習場面は出てこない。
その他の選手についても同様である。
そのため登場人物に対する感情移入が出来ず後半のレースは単に足の速い選手達の競争になり誰が勝っても負けても感動するには至らなかった。
最後の場面もスッキリしないな~。
その一瞬だけじゃないね
ヒャクエムと書いて、実は人生そのものね。ping pongという私が大好きなTVアニメを思い出しました。
自分も小学中学の時に100mやったことがあるんですけど、もちろん専門的なトレーニングは全然やってなくて、個人趣味の感じで、振り返れば忘れられない思い出になりました。
こういう極上短時間の競技と終わった瞬間のために、実はあらゆる情緒と自分の人生をかけること自体は、どんな人生の歩み方にも通じると思います。
作品としては、あえて控えめなbgmの流れ方が好き、作画もほぼ全編ロストコープで決して美形ではなく、リアリティの人物の表情、抗う姿も全部刺されました。
一つだけちょっと惜しい点としては、ストーリーは若干ドキュメンタリーな感じて起伏は映画としてではなく、TVアニメとしてはちょうどいい感じで、まあ、そっちの方が制作コストもかなり負担が増えて無理ですよね。個人的にこういう今の控えめのリアリティストーリーが好みです!
ラストが知りたくて原作読んだ
ゴール 二人がほぼかさなっている。そして勝敗は?その後の人生とか含みがあるのか、
知りたくて原作読んだ。。現在でも ゴールは書かれてなかった。
それは 各自の人生だからという 含みなのか。
原作者は、顔出しNGの若い人らしい。「チ」の原作者でもあると。。
100エムから感じとれるテーマ
自分的には、生きるテーマって何なのか、って問いかけられた気がした。
昔神童 カメラアイ 、数字オリンピック選抜 全国模試トップ 、東大理Ⅲの卒業生、
あの人達の今、話題によく載るM3.comの記事やっぱり読んでしまう。
その中にはネットですぐわかる人もいるが、
うらやましい日々にあるようにはとても思えない。
しあわせな人生 とは、、。
私、毎日追い込まれるように仕事をしていないと落ち着かない
「たまには お休みとったらどうですか?」って。
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