ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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〜芸の国宝、武(スポーツ)のひゃくえむ。〜
今年の映画の中での個人的な大袈裟な例えである。
昨年の今頃に放映されていた「チ。地球の運動について」が大変面白くて、その作者の魚豊さんの作品とのことで是非観たいと思い鑑賞した。
100メートル走競技に情熱を注ぐ人達の心境、競技者の心理を違った観点・視点から抉り出した作品。物語が少年期、青年期、現在の3期に渡り展開されるが、淀みなく各期情報不足や不自然な描写なく繋がれていて引き込まれやすかった。途中、決勝直前の大雨の描写で線がメインの荒いタッチに映像がなされたりして、その緊張感が違った味わいで伝わってきた。専門用語分からないので拙い表現になってしまうが、綺麗な映像だけがアニメの全てではないことを教えてくれた。
そう、物事を究めようとすると、人は“狂”の境地、狂地にたどり着かなくなてはならない。そこは、常人の常識や思考が入り込めない、下手したら、普通の人はそれによって傷つけられることもある、竜の巣のような領域である。
今年公開された「国宝」にも似た匂いを個人的には感じる。それで、芸の国宝、武のひゃくえむ。、ということだ。2025年の映画界に誇る傑作の1つではないだろうか。観ていて楽しかった。そして、走りたくなった。
熱かった
チ。の著者さんの作品と聞きすぐに観ることにしました
人間模様やそれぞれの性格、言動がリアルで入り込めましたし感情もぐにゃぐにゃにされました
この作品に低評価の人はもはやなに観ても意味分かってないでしょ
それはそうとして映画館内のあちらこちらからポップコーンを派手にまさぐる音と口空けたまま租借する音が聞こえたが高校生くらいだったのであれくらいは仕方ないとして
遅れて入ってきた男性客2人は大きなリュックの中からがさがさがさがさパンを取り出しがさがさがさがさ袋を開けがさがさがさがさ…
まずよそで買った音のする食べ物を持ち込むな
静かにしてとお願いすると睨み付けてくる始末
あの程度の感性で映画館来ても金捨ててるだけだろうし今後もあんなやつと一緒になったら迷惑すぎる。
走る意味の後付け?
「チ。」の魚豊(鱧はも、じゃなくてウオト)さんのちょっと前の漫画のアニメーション化なんですがスクリーンにかかったのを忘れていました。近所の館では上映してくれていなかったので梅田まで出かけて観てきましたが、面白かったですね。
ロトスコープを用いた作画と感じるところも多かったのですが、アニメだからこそできるシーンがいくつもありました。あと、いくらなんでも小中学生にしては哲学的すぎるだろう、と感じる台詞もありましたが作者が大学の哲学科を中退されているのでそういうところかも(笑)
「だいたいのことは、100mを誰よりも速く走れれば解決する。」
ただ相手に勝ちたい、から商業的な意味合い、走ることの目的、と、徐々に俗世間ぽくなる登場人物達の自問自答なのですが、誰よりも速く走りたい、負けたくない、という本能を社会人となって生きていくための手段に据えるにはそういう思考回路になってしまい辛かった、ということでしょうか。
PS:今日観た映画館のスクリーンは小さかったのですが、日に3回の上映はいつもほぼ満席で中々予約が取れず苦労しました。上映開始からかなり日にちも経っている筈ですが、未だにこんなに観客が入るなら他の街の映画館でも上映していてくれれば良いのに、と思いました。
泣ける
キレイにまとまってる
この映画に会えて良かった
これ観てひっくり返らない人いるの?
結局は精神論なん?
評価良いみたいだが、全く感動できないし、楽しくもない映画だった
未読だが多分、原作からして好きになれない気がする
日本ローカルでトップってだけなのに競争相手がいないとか痛いこと言っちゃうトップランナーとか、ちょっとしか練習してないのに天才に勝つ小学生とかリアリティー無さすぎだし、もしかしたら実際そうなのかもだけどメンタル変わるだけで急に速くなったりとか納得できない内容が多すぎた
短距離走がテーマなのに普段どんなトレーニング積んでるかとかもほとんど映らないから感情移入も全くできなかった
最後はメンタルなのかもだが、それは必要なトレーニングやり切ってからでしょ、そこが殆ど描かれて無いから全く感動できなかった
唯一、リレーのパートは楽しめたかな
逆に日本って内輪だけでこんな精神論ベースの競い合いしてるから世界で勝てないんじゃねーのと思ってしまう映画だった
作画はまあ悪くなかったが、目を見張るような特筆すべき良さも無かった
ロトスコープって人が観察したものを絵で表現するアニメの良さが減ってしまう気がしてあまり好きになれない、少し前のCGが少し不気味だったのに似ていた
このレベルの作品がなぜこんなに高評価なのか本気で理解できない
最近少し話題のアニメってだけで高評価されすぎでは?それとも操作てもされてるのか?
リアルな動き
生まれてはじめて同じ映画を3回見ました。
前向きな逃避
100mの醍醐味を感じられた
予想以上に素晴らしい
クライマックスは土砂降り
素晴らしかった。
100m走に人生をかける男たちのドラマを小学生から社会人まで追いかけたスポーツドキュメンタリーを見ているような映画だった。
映画「国宝」が描く、一芸を極めるために全てを犠牲にするという自己中心的な世界観から一歩進んだ内容と感じた。それぞれの男たちが夢を叶えることとそのための代償に悩む。人間の尊厳に言及した描写もある。ただし、提案はないのだが。
ロトスコープという実写をトレースする手法。3Dアニメなら縦横無尽に動かせるカメラワークに制限がつくことがかえって作品にリアリティを与えていると感じた。本作では、100m走のシーンだけではなく、キャラクターの通常動作にも採用され極めて自然な芝居をしていることに驚く。
会場は小学生連れのファミリーなども見かけたが、内容がシリアスなので家族での鑑賞にはあまり向いてないと思えた。特に男の子はこれからの現実に押しつぶされないか心配になる。
先週「七人の侍」を観て感化されてるからか、物語のクライマックスに土砂降りがくると、ワクワクするようになってしまった。
見た!!!
ロトスコープと言う古くて新しい技法の今や第一人者といって良い。これほど効果的にこの技法を使い、しかも最もプリミティブな実験手描きアニメ風の描写を入れたり、また一方でベタな劇画調だったりで、世界に類も見ないテイストのアニメに仕上がっている。このアニメの特徴と言えば極めて抑制されたインテリジェンスあふれる登場人物たちの行動様式、100メートル10秒に込められた様々な人生哲学が鼻に付く事もなくそのストイシズムが清々しく感じるのは、圧倒的な熱量を持った描き手の迫力、臨場感に尽きる。無駄をは除したエリートたちの栄光と挫折がこの100Mと10秒と言う時空に閉じ込められたまさに陸上版🎦2001年宇宙の旅からの🎦インターステラーへのアンサームービーか。とにかくその描画力はこの伝統的な技法によるところが多いが、それにしても視覚に焼き付けただけで自らの視覚情報を自らの腕一本でトレスして見せる人間ロトスコープともいえる井上雄彦の凄さも同時に呼び覚ましてくれる、そんな迫力を持つ映画となって仕上がっているのである。それと最高に格好いい映像演出は、高校で再開した小宮と富樫の最初の勝負で、「セット・・ゴー(実際は合成音)」の後、固定したカメラからフレームアウトした二人の姿の後に映し出された青空を10秒間、観客に見せる演出はマジクールだった。このわんカットだけでこの監督の非凡さが強く印象付けられた。完璧。それにしても金曜の朝一番、いちにち一本の上映にほぼ満杯になるだけの観客が集まる新潟はマジでアニオタの聖地と痛感した。
狂気
ひゃくえむ。
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