劇場公開日 2025年9月19日

ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価

全228件中、21~40件目を表示

4.5ガチ、になれる一瞬。人生にはそんな幸福もある

2025年10月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

ドキドキ

本気になれるコトを見つけられたら幸福。
…よく聞くキレイな言葉だが、ほとんどの時間は苦しいのである。
色んなコトを犠牲にした時間が長いほど、もうダメかもしれないと不安が悪夢のように押し寄せる。

だが、ガチで挑む人生には、一瞬だけ、夢のような幸福感に包まれる時が訪れる。
コレを味わってしまうと、どうしようもないのである。
それがほんの刹那の快感にすぎないとわかっていても。

何とも励まされる映画だった。

アニメーションの技法についてはサッパリなのだが、シンプルな絵が話によく合っている気がした。

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虚無

5.0最も敬虔で愚直な物語

2025年10月8日
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鑑賞方法:映画館

この映画はただ走るという運動そのものの映画ではない。走り方、生き方の映画だ。
この映画において最も重要でないのはレースシーンだ。よって、非常にシンプルで合理的なカットがなされる。レースシーン単体で観た時、果たしてそれで楽しめるのかわからない。
しかし、どんな映画のかけっこより真剣にスクリーンを睨みつけたのを覚えている。この映画が俺に仕込んだ文脈によるものだ。
それぞれの選手がレースシーンの間に交わす会話、起こす行動。それがレースの雌雄を決するという錯覚を起こさせる。結果は時に非情だが、だからこそ、選手が選び取った生き様を真剣に観てしまう。
技術的にも素晴らしい。ロトスコープが全面的に使われている作品は初めて観たのだが、実写的な面白いカメラワークが多かった。必ずしもロトスコープを活かしたとは言えない少し堅実すぎるショットが多かったが、だからこそ、物語が際立ち、随所のアニメ的表現が際立つのでこれが最善だったと思う。基本的にこの物語通り愚直で真っ直ぐな映画なので、飛び抜けた表現はない。しかし、今作は間違いなく大傑作だ。身の回りの人にこそ勧めたくなる作品だ。

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悠

3.5ゴーグル掛けたノヴァク

2025年10月7日
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興奮

少し理屈っぽく不器用だけど、足はべらぼうに速い男たちの100mに懸けたドラマ。
登場人物の数に対して尺が足りていない感があり人物描写の物足りなさはあるが、そこはスピード感でやや強引に駆け抜ける。
BGM、主題歌が秀逸。サントラにメインテーマ『100 meters』の“For Workout”がある。まさにワークアウト時必聴。
自身の陸上部時代の記憶が数珠繋ぎにフラッシュバックする。けど、当時はこんなに熱くなれなかったなぁ。刺激になるかなと思い、運動会前の小学生の娘たちと鑑賞。何かを感じ取ってくれていたらうれしい。

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むかしのまっち

4.0俊足スプリンターたちは、みな哲学者だった…

2025年10月7日
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鑑賞方法:映画館

難しい

驚く

斬新

冒頭は小学生編。ここで既に主人公のトガシは走ることに哲学を持っている。訳ありのようにも単なる変わり者のようにも見える転校生の小宮にその哲学を披露する。
中学生日本一の仁神もまた、自身の哲学を小学生のトガシに語る。
高校生編では、小宮の高校に講演に来た最速スプリンター財津が、小宮の質問に応えて生徒たちを前に観念的な持論を展開する。
社会人編では、ベテランの海棠が人生観に近いスプリンター理論をトガシに語り、小宮も自分が走ることの意味を財津に向かって話す。
そして、トガシは子供のころから信じていた信念に帰結したようだった。
100mを誰よりも早く走る、その10秒に人生を賭けて完全燃焼する彼らだから、哲学も生まれようというものか…。

小宮と出会ったことで初めて負けることの恐怖を知ったトガシ。誰よりも速く走ればすべてが解決すると信じる彼は、何も解決しない世界へ足を踏み外したのだろうか。
トガシと出会ったことで誰よりも速く走ることの恍惚感を知った小宮。新記録を出すためだけに走ることに没頭する人生を歩む。
二人にスプリンターとしての道標を指し示した先輩たちや、刺激を与えた後輩たち。
年齢も生い立ちも異なる男たちが、それぞれ孤独な戦いを経てついに選手権レースのスタートラインに並ぶという群像劇を、トガシと小宮の対比を中心に描いていく。
そこには、いわゆるスポ根マンガ的な挫折と復活のドラマもあるにはあるが、熱くというよりドライに描き出す。
超凡人である私には、身体能力の限界に挑む彼らが到達するゾーンは想像すらできないが、勝つ者も負ける者もその一瞬にかける生き様は神々しいばかりだ。

この映画は多くの場面でロトスコープを用いているのではないか。エンドロールにクレジットされていたのは、ライブアクションの俳優だと思われる。
ロトスコープはともすれば動きが実写と変わらなくなってしまい、リアルで滑らな反面アニメーション的な面白みに欠けてしまう危険性がある。
しかし、斬新な演出でアニメーションならではの迫力と情緒を醸し出している。
スピード感を出すための描写、足の違和感を示す描写などに加えて、背景もその場面の状況によって異なる描法を用いている。背景をも心理描写の一部にしているのだ。

究極は雨中のレースのシークェンスだ。
本当の雨の競技会を撮影してロトスコープでアニメに起こしたのではなかろうか。いかにも本物らしい競技会の模様から長く激しい10秒間の描写へと流れていく、あの緊迫感。
そして、土砂降りの雨が幕を下ろすかのように人物を遮蔽していく演出のセンスには脱帽だ。

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kazz

4.0スプリンターの疑似体験

2025年10月7日
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大学生の息子が2回観たと言うので、観た。
なるほど自分も大学生だったらもう一度観たくなるだろう。
台詞のひとつ一つが、意味付けされて詩的な響きで伝わってくる。その台詞ひとつ一つをもう一度丁寧にトレースしたくなるのだ。
人生のモラトリアムにある時期ならば、余計に胸に響くに違いない。

また、人物の輪郭線が歪む効果が、あまりアニメを見ない自分にとっては新鮮な印象を受けた。

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し

4.5100M走に人生を懸けた男たち

2025年10月6日
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興奮

幸せ

ドキドキ

100M走を題材とした作品としては小山ゆう先生の作品「スプリンター」が大好きなのだがどちらも短距離走に魅せられてしまう内容
今作には男女の色恋沙汰はなく競技に対する
ストイックさがストーリーの中心

トガシ(松坂桃李)と小宮(染谷将太)の主人公を始めとする声優陣が素晴らしかったが特に松坂桃李さんは=トガシと言える程役柄に成りきっていた
また同じ魚豊原作のアニメ「チ。-地球の運動について-」のノヴァク役の声優 津田 健次郎さんが本作でキーパーソンになる海棠役で参加しているのも興味深い

他の方のコメントで原作漫画も更に面白い内容らしいので近いうちにチェックしたい

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よう

5.0ストイックな映画

Mさん
2025年10月6日
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身近に国体やインターハイの陸上に出場した人がいる。スタート直前の気持ちや肉離れを起こした時の気持ちを聞いてみた。結果、予想した通りの答だったが。だが、本当のところ、経験してみないとわからないことだらけなのだろう。しかし、その人は私より深くこの映画を味わえただろうだろうことは想像がついた。
この映画には「ストイック」という言葉がとてもよく似合う。登場人物たちはもちろん、絵柄やストーリーを含めた映画自体もストイックそのものだった。そういえば、この監督の「音楽」もストイックな作品だったなあ。

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M

4.5打ち込むこととは。

2025年10月6日
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抑揚のない喋り方の登場人物が多いのに、どうしてこんなにも感情が揺さぶられるんだろう。
キーパーソンたちのセリフは、どれも抽象的で一瞬「?」となる。(たぶん私の理解力がやや低め、汗)
でも、頭で理解するというより、体で感じ、経験を通して理解する――アスリートのための言葉だからこそ、深くて重いのかもしれない。
だからこそ、誰かの人生を変える“開眼”のきっかけになるのだと思う。

たった一瞬の出来事で、人生がひっくり返るほどの経験って本当にあるのかもしれない。
私はまだそんな瞬間を経験したことはないけれど、そんな経験ができる人を羨ましく思う一方で、平凡でいられることにも少しホッとする。
私はきっと浅草タイプ。そして、海堂さんが好き。

物語は“熱血スポ根!”というより、人間味あふれる人生ドラマ。
時間軸の進み方がスピーディなので、想像力を働かせながら観る必要があるけれど、それがまた面白い。
他の人の考察を読むのも楽しくて、配信でまた観返したくなる作品だった。

スポーツに限らず、何かに本気で打ち込んだことがある人。
そして、今まさに何かと向き合っている人。
そんな人たちにこそ観てほしい映画です。

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観たい日は休みます

5.0原作読んでなくても、陸上やってなくても面白い

2025年10月6日
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原作読んでないし、陸上やってないし、最初は100mに関する何かだと思って見始めたけど、だんだん面白くなってそれぞれのキャラクターのセリフが哲学のように語る。
アスリートなら誰でも当てはまるような、どんなスポーツ選手でも壁に何度もぶち当たるし、怪我もするし、何度も乗り越えて強くなって競技続けてる。当たり前なんだけどストーリーにのめり込んでっちゃう⁉️
映画館の大きなスクリーンで鑑賞したほうが、自分も走ってる気になっちゃうよー

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umezoo

4.5努力から得られることは多い!

2025年10月6日
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スポーツ、それも一番分かりやすくて短い100M走の中に多くのことが詰まっている。きっとたくさんの取材の中から得られたものなのではないのだろうか?
単純であるからこそ難しく、悩みも多く、人生の凝縮のような種目なのだろう。
スポーツを本気でやってきた自分としては涙が出るほど共感できる。

人生は上手くいかないことのほうが多いことも現実である。

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Kunihiro.Tanaka

5.0心に残る名作

2025年10月6日
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知的

アニメ「チ。-地球の運動について-」を見てファンになった魚豊原作と云う触れ込みで見に行ったが、かなり良かった。「鬼滅の刃」や「チェンソーマン」みたいな興奮はなくともじわりと心に響き、琴線に触れる名作といえる。
陸上100メートル走者のアスリート達の物語なのだが、まず其々のキャラクターの立ち方が魅力的でそこは流石魚豊原作だなと。
またキャラクターの心理描写も巧みで、非常に哲学的な考察を含む示唆に富んだ心に残る逸品だと思った。
アスリートらしく走ることを通じた自己探求や自分の在り方、自分の人生の定義を決めていく物語であると思った。冒頭からの学園部活青春ストーリーとして純粋に楽しめた。派手な演出や超能力者やモンスターが登場しなくてもシンプルなストーリーとキャラクターの心理描写でここまで魅力的な素晴らしい作品が作れるんだと感心した。
それからエンドクレジットを見て主要キャストの声優さんが有名な俳優さんが演じていたと気づいてちょっと驚いた。
松坂桃李や染谷将太のがトガシと小宮を演じていとは気づかなかったがとても上手自然にく演じられていると感じた。また、津田健次郎演じる海棠は当にピッタリのハマり役だと思った。長台詞を流暢に独特の雰囲気でまくし立てるところは本領発揮かなと。
しかしこれはもう一度見てしっかりと其々のキャラクターの観察と物語展開やバックグラウンドにあるメッセージ性などをしっかりと考えてみたいと思った。それによりこの作品の持つ見逃していた魅力に気づけるがもと思った。
その際にまた加筆させて頂きます

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Starseeker

3.5山あり谷あり

2025年10月5日
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子どもからずっと足が速いです。
そのままエリートの短距離走ランナーとして成功しました
めでたしめでたし

という話ではありません
栄光と挫折を繰り返すのはちょっとご都合主義って感じがしないわけでも
ないのですが、単純にエリート街道を一直線という映画ではなく
ライバルたちも苦悩を繰り返しながら日本選手権に出場するまでの話

良い映画でした

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たくみ

3.5スポーツの表と裏

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

興奮

生まれつき足が速かった主人公トガシは、小学校で転校生の小宮に出会う。小宮は足が遅かったが、トガシに憧れて貪欲に練習を行う。小宮の転校を機に2人が会うことはなくなってしまうが、高校の陸上大会で再開する。タイプが真逆の2人が100m走というスポーツを通じて心を通わせていく様を描く。

100m走は誰でも走ったことがある。最も単純なスポーツであると思う。しかし、これを題材としたアニメは少ない。それは、競技時間の短さや試合の中での攻防戦がないことなどに依るのかもしれない。本作では、主人公の小学校時代から社会人までの半生を描いており、自伝的な作りとなっている。よくあるスポコン漫画の試合に焦点を当てた作りではなく、それまでの過程や周囲の人物に焦点を当てた作品になっている。

本作は大人向けの作品になっている。スポーツと表と裏の部分をはっきりと描いている。1番になること目指して練習していたのに、いざ自分が1番となると虚無感に襲われてしまう。1つのけがによって戦線を離脱させられてしまう。過去には実力が下であった選手に抜かされてしまう。私自身スポーツは小学生から現在も選手として続けているが、そのような境遇に置かれた人を見たことがある。本作に登場するキャラはそのバリエーションが豊富で、共感させる力が強い。

なぜ走るのか。この言葉が作中では何度も登場する。何かに打ち込んでいるとその理由について誰でもふと疑問に思うことがある。本作では、本気になることの重要性を説いていた。これは人それぞれ答えが異なるだろう。自分は何なのか。そんなことを考えさせてくれる作品だった。

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セッキーかもめ

5.0想像の上をいってる

2025年10月5日
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トガシと小宮が、ある意味国宝の二人のようにも感じました。
訂正します。二人とも喜久雄です。悪魔と契約したのが、小宮。契約できなかったのが、トガシ。

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ドラゴンの父

3.5ポイントは押さえられているが描写不足

2025年10月5日
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原作未読
ストーリーは小学生から社会人までの話なのですが、それを映画一本でまとめていると言うことで尺が足りていません。重要なシーンは押さえられている印象ですが、駆け足なのでそれ以外の話が飛び飛びになっています。
人物の葛藤や100m走の表現も好きだったのですが、ラストのシーンに不思議と感動出来ませんでした。
おそらく駆け足で描写が足りないため、次のシーンまでの間に何があったかを想像する部分が多かったからではないかな、と思います。

おすすめ出来る人
原作既読の方
おすすめ出来ない人
原作未読の方

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おまけ

4.5ひゃくえむ

2025年10月4日
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興奮

知的

ドキドキ

結論から言うとこの作品に出会えてよかった。
アニメの映画ということで2次元のものを想像してたが、作画は変わらずに3次元になりとても滑らかな動きで書かれていてとても作品に入りやすかった。レースが始まる緊張感まで再現されていた。何事にも人生を掛けるほどの頑張りの大切さと恐ろしさを知ることが出来た。なにか自信を無くしてる人や成長をしたい人に見るのを特におすすめします。

とても良い作品でした‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️

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きくっち

3.0原作未読なので、原作をちゃんと読んだらまた印象が全然違うのかもしれ...

2025年10月4日
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原作未読なので、原作をちゃんと読んだらまた印象が全然違うのかもしれないけど、なにも知らないフラットな立場で観たら、あんまり…な映画だった。

漫画の劇場版にありがちな、ダイジェストを観たような印象
一つ一つのシーンにインパクトも余韻もないままサッサと進む
主人公のキャラにも小宮のキャラにも感情移入できず…
哲学っぽい名言そうなセリフが全く頭に入ってこない(これは漫画として文字を追ってたらもう少し頭に入って理解できたかも)セリフだけ宙ぶらりんのような…
というか、「良いこと言ってるだろ?」感が強すぎて、直視できない感じだった
大人編になって主人公に多少感情移入できるかな?と思ったけど、最後までうーんって感じ。
主人公と小宮くんの大人になってからの絡みがもうすこし熱いかな?と思ったけど、そうでもなく…小宮くんのあのよそよそしさ…

一貫して、「なぜ走るのか」がテーマとしてあるのは、陸上の完全個人競技ならではだなぁと思った
4人でリレーを繋いで行く、とかの方がストーリーとしては盛り上がりそうなのに、あくまで100メートルの個人競技にフォーカスしてるのが面白いなと!孤独な戦いだからこそ、哲学的な視点がより多く出てくるのかなと!

映像は全体的に綺麗だった
泣きのシーンのアニメーションだけ、もうちょっとどうにかできなかった…?良いシーンなはずなのに、ちょっと直視できなかった

あとは初手からキャラデザや人の顔の癖が苦手で、最後までその印象が変わらなかった(特に鼻筋が気になってしかたなかった)

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とも

5.0この映画見れば大抵ことは解決する。

2025年10月4日
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題名には「見れば解決する」と書いたが、
本当の意味では違う。
解決策なんてのは既にみんな分かってる。
その現実への向き合い方を強制的に考えさせれる。
そんな映画です。
刺さる人には刺さり、刺さらない人は刺さらない。

106分という時間の中にこの映画で伝えたいことが
最大限に凝縮されています。

いや、この映画の魅力は10秒で
事足りるかもしれない。

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あき

4.0走ることで現実をぼやかして生きる

2025年10月4日
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幽霊部員の仁神がリレーのアンカーを走る前の台詞がかっこよかった。走ることで現実がぼやけるってのは、よくわかるなー。

一位になれなくとも、走ることでしか得られない境地はあるよな

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酷評zero

4.5骨太で純粋に面白いスポーツ人間ドラマ哲学風味!

2025年10月4日
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陸上100メートル走を題材に、誰よりも速く走ることに人生を捧げるスプリンターたちの生き様を描いたスポーツ人間ドラマ。

物語は、主人公・トガシの小学生時代から始まる。

学校一駿足の彼は、その特技で誰よりも一目を置かれ順風満帆な学校生活を送るが、大人びた性格の彼は、その環境が「誰よりも速く100mが走れること」で得られていると認識していた。

そんなトガシの前に、不器用でうまく人と接せられない転校生・小宮が現れ、彼の人生に変化をもたらすべく、小宮が速く走れるよう一緒に訓練していく。そして時は流れ、ふたりはいつしかスプリンターとしてライバルとなってーー。

小学校時代:トガシと小宮の出会いと別れ、中学校時代:トガシの挫折、高校時代:トガシの復活、そして社会人時代:トガシと小宮の再会と、彼の人生の時間軸で描かれている。

物語の根底には、作者が伝えたい人生の哲学的なメッセージが込められており、登場人物たちはいずれも、そのメッセージを表現するために役割が与えられているが、上っ面なキャラクター像にならず、その世界に生きている背景がしっかり描かれ、骨太な作品として感じられる。

本作で特筆すべきは、実写映像をアニメーション映像に巧みにトレースしたであろう映像技術。等身大な現実感と創作物的な作品感、両方の良さを見事に融合させて、エンターテイメント作品に昇華させている。さらに劇中音楽も素晴らしい。

いかんせんキャラクターの描き分けのバリエーションが少なく、さらに少年期、青年期、壮年期と成長度合いも加わるので、各キャラの見分けがつきづらい点は鑑賞しててちょいと苦労した。

事前に公式サイトで予習しておくと鑑賞しやすいよ。

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ヘマ
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