ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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生まれてはじめて同じ映画を3回見ました。
前向きな逃避
100mの醍醐味を感じられた
予想以上に素晴らしい
クライマックスは土砂降り
素晴らしかった。
100m走に人生をかける男たちのドラマを小学生から社会人まで追いかけたスポーツドキュメンタリーを見ているような映画だった。
映画「国宝」が描く、一芸を極めるために全てを犠牲にするという自己中心的な世界観から一歩進んだ内容と感じた。それぞれの男たちが夢を叶えることとそのための代償に悩む。人間の尊厳に言及した描写もある。ただし、提案はないのだが。
ロトスコープという実写をトレースする手法。3Dアニメなら縦横無尽に動かせるカメラワークに制限がつくことがかえって作品にリアリティを与えていると感じた。本作では、100m走のシーンだけではなく、キャラクターの通常動作にも採用され極めて自然な芝居をしていることに驚く。
会場は小学生連れのファミリーなども見かけたが、内容がシリアスなので家族での鑑賞にはあまり向いてないと思えた。特に男の子はこれからの現実に押しつぶされないか心配になる。
先週「七人の侍」を観て感化されてるからか、物語のクライマックスに土砂降りがくると、ワクワクするようになってしまった。
見た!!!
ロトスコープと言う古くて新しい技法の今や第一人者といって良い。これほど効果的にこの技法を使い、しかも最もプリミティブな実験手描きアニメ風の描写を入れたり、また一方でベタな劇画調だったりで、世界に類も見ないテイストのアニメに仕上がっている。このアニメの特徴と言えば極めて抑制されたインテリジェンスあふれる登場人物たちの行動様式、100メートル10秒に込められた様々な人生哲学が鼻に付く事もなくそのストイシズムが清々しく感じるのは、圧倒的な熱量を持った描き手の迫力、臨場感に尽きる。無駄をは除したエリートたちの栄光と挫折がこの100Mと10秒と言う時空に閉じ込められたまさに陸上版🎦2001年宇宙の旅からの🎦インターステラーへのアンサームービーか。とにかくその描画力はこの伝統的な技法によるところが多いが、それにしても視覚に焼き付けただけで自らの視覚情報を自らの腕一本でトレスして見せる人間ロトスコープともいえる井上雄彦の凄さも同時に呼び覚ましてくれる、そんな迫力を持つ映画となって仕上がっているのである。それと最高に格好いい映像演出は、高校で再開した小宮と富樫の最初の勝負で、「セット・・ゴー(実際は合成音)」の後、固定したカメラからフレームアウトした二人の姿の後に映し出された青空を10秒間、観客に見せる演出はマジクールだった。このわんカットだけでこの監督の非凡さが強く印象付けられた。完璧。それにしても金曜の朝一番、いちにち一本の上映にほぼ満杯になるだけの観客が集まる新潟はマジでアニオタの聖地と痛感した。
狂気
ひゃくえむ。
文芸評論 浜崎洋介氏も絶賛
浜崎さんが絶賛していたので観た。よかった。
不安には、対処するな。
いいセリフ多数。
ペットボトルに水を詰めて節約してFIRE目指す様なアホは出てこない。
百メートルに、行き、喜び、悩み、絶望しする男たちの存在。
名言集
熱血スポ根アニメかと思ったら哲学アニメだった
自分だけ??
そこにスタートラインがあるから
絶対に見ておけ
現実逃避は現実を見ないと出来ない
今年一、魂を揺さぶられた映画
作中の色んなシーンに自分自身を重ねたり、一つ一つの言葉を染み込ませたり、100mに取り憑かれた男たちの狂気がとても心に刺さった。
特に、カイドウの親睦会での会話での
・現実逃避をするんだ。勝てないというのが現実なら、自分自身をそこから必死で逃避させる。でもそのためにはまず現実をしっかりと見て受け止めなければいけない。現実ごときが自分の意思には追いつけない、と。自分が誰よりも自分を信じてるんだ。負けたことがある人は強い。失敗したことがある人はだから強いんだね。
とか、ちっぽけな細胞の寄せ集めなんて、いくらでもくれてやれ、という財津の言葉。言葉で言うのは簡単だよと思うけど、それくらい恐れがない人ほど強い人はいないのも共感。
とか、テーマであり何回も出ていた何のために走るのか?という問いに対して、自分の好きに立ち返る最後のトガシノシーンがとても印象的。
あらゆるものが濃縮された10秒間に魅せられて、それを味わうためにどこまでも自分と向き合って、信じて、信じて、信じて、、それは人生飽きることないわな。
夢中になれるからやりたくなる、冷静になりながらも誰よりも自分で自分を信じること、そんな当たり前のことが美しくもなくリアルで泥臭く描かれている。
登場人物の表情、口調、レースの空気感、音楽、全て絶妙で見入ってしまった。
魂震えました。
一筋縄ではいかない これぞ青春!これぞ人生‼︎
キャラクターが魅力的
普段あまりアニメーション作品は見ないですが、映画ファンの友人に絶対に見てくれ!!と熱く勧誘されたので見てきました。結果、めっちゃ面白い!!あっさりハマってしまった笑
主人公が関わるライバルや仲間たちがそれぞれ個性的で、初めて見たのになんかもっとその人のことを知りたくなる描き方をされている。別に特殊能力があるとかビジュアルがめちゃくちゃ個性的とかではなく、普通にその辺にいそうな雰囲気の人たちがただとにかく「100mを走る」ということを突き詰めて突き詰めて、まっすぐ向き合っている。シンプルな競技をここまで魅力的に描けるんだなぁ、と引き込まれました。
走る姿のリアリティある描き方や競技中の迫力がある足音など、細部までこだわって作っているのがよくわかって、すごく誠実な作品だなと思った。なんだかいいものを見たなー!!
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