「「ひゃくえむ。」原作未読 なんかポエマーやら教訓おじさんやらが次々...」ひゃくえむ。 ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
「ひゃくえむ。」原作未読 なんかポエマーやら教訓おじさんやらが次々...
「ひゃくえむ。」原作未読
なんかポエマーやら教訓おじさんやらが次々出てきてなんか語るんだけど、それはともかく、絵がすごい。
実写を絵に落とし込んでるシーンがかっこいいし細かくてすごいし、
転じてイメージ優先のアートな表現もすごい。
最後までワクワクして見てた。
音はリアルなイメージを思い起こさせる精度なのに、音楽は意外にベタ。でもそのおかげで見やすくポップになってる
主演の松坂桃李は、ほんと上手い。キャラにめちゃめちゃ合ってる。
小賢しくてうまく立ち回りたいと思う、リミッターを外せない普通のひと。
一貫したテーマは「なぜ(選手として)走るのか?」
子供の頃は、速く走れる才能をもらったら、楽しいし褒められて名誉や立場を得てしまう。トガシは、一番速く走れたらすべて解決する(全てのものが得られる)、と言う。しかし思春期になると才能を保ち続けるために不断の努力や自分や周囲からのプレッシャーに耐えなければならないと気づく。うまくいかなくても怪我をしても興味をなくしても自分の得たものを守るためには。勝たねばならない
そうして脱落していくランナーたち。
それでも走ることを続けるトガシ。冷静に考えればコスパもダイパも良くないのに。
しかし、たどり着く「忘我の喜び」新しいフェーズで見つけたその意味は哲学的だし子供の無邪気さに戻ったかのようだ。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
