劇場公開日 2025年9月19日

「かけっこから100mへ。」ひゃくえむ。 零メンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 かけっこから100mへ。

2025年11月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

アニメ「チ」にどっぷりハマっていたが、その作者魚豊氏の本作を観ようかとかなり悩んでいた。
きっと面白いのだろう…。でも…。

私自身が幼い頃から、小さな地元のコミュニティでかけっこが速く、走るのも好きだった。そんな私は走る楽しさから中学高校とも陸上部に入り、100メートルに取り組んだ。学校や地区ではそれなりの成績も、都道府県大会では予選落ち。早々に自分の100メートルの才能の天井を知りただの凡人を自覚。途中からは100メートルと走り幅跳び、三段跳びを兼務。ある種100メートルから目を背けた人間。そんな人間が果たして楽しめるのだろうかとの葛藤。
いざ鑑賞すると、100メートルを走る人達の心情を写していて、この作品もどっぷりハマってしまった。
ところどころ感情移入して涙ぐむところもあったものの、涙は出なかった。

しかし、エンドロールで髭男の「らしさ」が流れ始めた瞬間に、映画の内容と私自身の思い出が重なりボロボロに涙が流れ始めた。映画本編で泣かず映画のエンドロールで泣いた作品はこれが初めてかもしれない。本編を観たからこその「らしさ」の染み入り方。
また観ることがあればエンドロールまで観たいと思える作品でした。

零メン
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