「全力疾走できなくなる日」ひゃくえむ。 ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)
全力疾走できなくなる日
若い人にはまだ実感がないだろうが、全力で走れなくなる日は遠からずやってくる。小学校の運動会、PTA種目で足がもつれる。「あれ? こんなはずでは…。」
だから、可能な間に全力疾走しておけ。
もはや全力疾走どころか走ることすらおぼつかない私だけれども、そんな私でさえ、思わず脚の筋肉がピクピクしてしまうような作品だった。
この映画には、主人公をはじめ、たくさんのアスリート(100m走者)が登場する。彼らは、競技に人生を投影し、人生に“走ること”を投影する。その一言一言がずっしりと響く。物語と映像と音楽が生み出した「場」が、言葉に重さを与えている。そういう意味で、表現として、とても完成度の高い作品だと思う。
それにしても、雨の中の競技シーンは圧巻だった。“詩”があった。
ぜひとも多くの人に観てほしい。というか、観られるべき映画だ。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
