「走り続ける理由というより走り続けられる理由」ひゃくえむ。 ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
走り続ける理由というより走り続けられる理由
音楽と躍動感あるキャラクターの動き、疾走感はとてもマッチしていてわくわくしました。それからスタートする前の緊張感も伝わってきて、なにより走る姿はどのキャラクターもかっこよかった!
漫画原作は未読ですが、上下巻あるので内容は濃いのかなと思いきやそこまで盛り沢山のストーリーではなかった。高校1年のトガシが陸上部でリレーに挑むシーンが一番好きです。ただ、もっと内面というか主人公たちの成長とか青春とか泥臭いのが見れるかと思ったが、意外とそこはさらりとしていたかも。中学時代もなくいきなり高校1年生になり、それからまた一気に10年後になるのは、やっぱり気持ちが付いていけない。先輩がトガシと話してる場面は、なんか人物が揺れ動き過ぎて違和感があったし、人間の動きをトレースするロトスコープ技法だけど、体がブレるような落ち着きのないようなキャラクターの動きに目が疲れてしまった。
『走り続ける理由』というより『走り続けられる理由』としてライバルや羨望の目標、後輩の脅威など10秒の壁(100メートル走)に挑む自分以外の強者たちがいてこそなんだなぁと心打たれるものがあった。彼らの世界を垣間見ることができてよかったです。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。