「何度も観返したい気持ちの昂りが湧いた」ひゃくえむ。 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
何度も観返したい気持ちの昂りが湧いた
観終わって、すごいモノを観た衝撃。
頭を叩かれたようなこの感じは、『ルックバック』+岩井澤監督の前作『音楽』級。
その『音楽』同様に、「衝動=気持ち(情動)に突き動かされる、純粋な行動」の表現と。
『ルックバック』や『THE FIRST SLAM DUNK』に似た、「アニメーションならではの【動き】の視覚的感動」と。
『秒速5センチメートル』の「男女二人が離れていくのではなく同じ志で競いあっていたら?」とか、『ルックバック』の「京本がもしも生きていて、藤野の理解者ではなくライバルだったら?」とかみたいな"IF"感があるような、ワクワク。
なんか、何度も何度も観返したい気持ちの昂りが湧いてきました。
原作の漫画は未読なので、どれほどの違いがあるか興味が湧き、(電子で単行本出ているようなら)買って読んでみようかと思いました。
おそらく、アニメーションでは、動かすうえでの情報(呼吸や雨などすら)によって登場人物たちそれぞれの衝動、走る動機を見せることに力点を置かれていたので、原作ではもっとそれぞれのキャラのエピソードや思いが書かれているんではないか?と推測しました。
逆にアニメーションではいかに原作から情報を削ぎ落して、「トガシが走る理由を見つけるまでの全力疾走だけ」を描き切ったのではないか、と思わせてくれました。
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