「今後も楽しみです!」鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
今後も楽しみです!
鬼平犯科帳SEASON1「血頭の丹兵衛」
2024年
令和版の第4作
お話は、鬼平犯科帳の主要登場人物の一人、小房の粂八がどうして鬼平の密偵になったのか、その後編です
平成版では、昭和の名脇役、蟹江敬三さんに変わって和田聰宏さん
蟹江敬三さんは10年前にお亡くなりになられています
蟹江敬三さんは粂八の悪の面が外見に現れ、和田聰宏さんは善の面が現れていて、良いコントラストに感じました
自分はこの人は粂八だとすんなり受け入れられました
令和の血頭の丹兵衛役は古田新太さん、変わってしまった悪の面の恐ろしさと、昔の柔和で善の顔の落差が本来の粂八との相似形を表現力するに十分に足りていました
鬼平犯科帳のひとつのテーマに
人は良いことをしながら悪い事もする、悪い事をしながら、良い事もする、二面性を持つというものがあります
それがあるからこそ、密偵という設定が成り立つのです
今回のリメイクではそこをしっかりと押さえてあったと思いました
序盤、五鉄という軍鶏鍋屋のシーンがあり、平蔵と密偵のおまさと相模の彦十の三人が登場します
彦十は火野正平さんが演じておられていますが、残念ながら2024年11月14日75歳でお亡くなりになられているのは皆さんご存知の通り
彦十は鬼平犯科帳になくてはならない主要登場人物なので、今後新たに代役を立てることになるのでしょうか?
はてさて誰になるのか楽しみでもあります
自分のイメージは笑点メンバーの
三遊亭小遊三なんですが
お忙しそうです
残る主要登場人物で未登場なのは
密偵の大滝の五郎蔵と伊三次です
誰になるのか今後ますます楽しみです
そうそう、五鉄でのシーンで主人の三次郎が密偵についての彼の考えを平蔵に述べます
これはとても違和感がありました
三次郎はそんなさしでがましい口は絶対挟まない男です
軍鶏の味の説明まではしても後の言葉は飲み込んで言わないはずです「なる程、密偵も同じというわけか」と平蔵に言わせるべきでした
登場人物への理解がおかしいと思いました
三次郎は準レギュラーなのでもう少ししっかり考えて欲しいと残念に思いました
とはいえ、今後も楽しみです