「一晩の恋」ビフォア・サンセット kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
一晩の恋
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『恋人までのディスタンス』から、かなりあっさりした再会。まるで出会いの時と同じような友達同士のような再会。9年も経っているのに12月にウィーンへ行ったかどうかと2人とも覚えていた。しかし、2人に残された時間はジェシーが飛行機に乗るまでの95分だけ。溢れ出す言葉も慎重に選び、空白の9年間を語り合うのだった。
一晩の出来事を3~4年かかって書き作家となったジェシーと、緑十字で環境問題に取り組んでいるセリーヌ。ジェシーは結婚して子供もいる。セリーヌも現在は報道カメラマンと付き合っている。お互いに別の人生を歩んでいるにも拘わらず、懐かしい恋人にあった気分になる。不思議と、デジャビュのように自分にもこうした一時の心の恋人がいるかのような錯覚に陥ってしまう。
「あのときセックスしたじゃん」「え?してないわよ」などといった会話が繰り広げられるが、もちろん9年前はキスどまり。セリーヌが数々の恋愛を経験したものだから記憶が曖昧になっているのか、そうやって嘘をついて反応を楽しんでる様子が面白い。
最後にセリーヌのアパートまで行ってくつろいでしまうのはどうかと思う・・・でも終わり方は余韻を残してくれるほどヘンテコなエンディングだ。この後どうなるんだろう?飛行機をキャンセルしてそのまま居座るのか、それとも・・・
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