「奇妙な果実」南 m mさんの映画レビュー(感想・評価)
奇妙な果実
白人至上主義者によりテキサス州ジャスパーで起きた、ジェームズ・バード・ジュニア リンチ殺害事件のドキュメンタリー
ジェームズさんをボコボコに殴り、足首を鎖でトラックの荷台に繋ぎ、3.2キロも生きたまま引き摺り回し殺害
途中コンクリの配管にぶつり頭部と右腕が取れ、肉片を撒き散らしながら黒人教会前で死体遺棄した事件の追悼式に偶然居合わせたアケルマン撮影隊がそのまま撮影したものをクレール・アテルトンが編集した映画
トラッキングショットで引き摺られた道のりを見せる
ジャスパーに住んでいる人々の証言や町の風景とともに。
私たちは何も映ってない道に、引き摺られているジェームズさんを見る
編集を始める前に見ていた出来上がりの景色が、作業を進めていくうちに違う景色になったり、
ここは絶対に使うと思っていたショットを編集を進めていくうちにイントネーションが合わずにカットしたり、
またそのカットしたものが同じタイトルのインスタレーションにはぴったりだったり、映像の中のエスパスの話など、アテルトンさんのお話がとても興味深く貴重なものでした。企画してくださった方々ありがとうございました
日本でもシャンタル・アケルマンのインスタレーションや書籍の発売が実現しますように
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