宝島のレビュー・感想・評価
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思っていたけど思った以上に地域性高い作品だった。 無くてもいけるけ...
思っていたけど思った以上に地域性高い作品だった。
無くてもいけるけど
背景への興味関心の程度で、どのくらい作品に入っていけるか、受ける印象は大きく変わりそう。てか別物になるか。
しかしバチバチに熱かった!
そして特に妻夫木聡、やはり喋っても喋ってなくても
顔で語る役者だわ。
海の景色が印象に残る
瑛太のカリスマ性、かっこよすぎる
役者さんたちが凄く良かった。
妻夫木聡さんも広瀬すずさんももちろん素晴らしい存在感だったけど、瑛太さんのカリスマ性と、
窪田正孝さんの今までの役とのギャップで圧倒された。
4人の絆と芯の通った価値観の見せ方が凄く良かった。すずちゃんもあの時代の強い女性を見事に。
レビューで最後がびっくりしたっていうのをちらほら見ていたから最後オンちゃんが何をするのか考え過ぎてしまって、これは考えずに感情的に見るべき映画だったなと思った。なるべくなら事前情報なしでただ心情に寄り添って見る作品かなと。
方言はあの空気感を出すにはあれでよかった。
聞き取れない部分があっても意味わからないくらい話が難しいわけではない。けど音楽の使い方がちょっと残念だったなぁ。セリフ聞き取りにくい時にノリノリのアメリカな曲かかりすぎたな。
そんなに昔じゃない時代でこんな思いをしていたなんて
。平和がどれほど大切か、先人の方々の思いを考えると
平和ボケしている場合じゃないし、オンちゃんのようにかっこいい生き方をしたい。
とても良作でした。
ちょっとモヤモヤ…
勉強になりました。
戦後の沖縄が舞台だから、楽しめる作品だなんて思っていませんでした。だけど、これほど凄まじい”うちなんちゅう”と”米兵”の軋轢は想像できてなかったです。
敗戦間際の沖縄戦が激しかったことやひめゆりの塔の話など、知識として知っていた、ただそれだけです。
そしてそれは戦中の話、戦後の米国が統治していた沖縄のことについては何の知識もなかった。
本土復帰が1972年、その3年後の75年にはなんと沖縄海洋博覧会ですよ。最近のことじゃないですか。グスクやヤマコ、レイがいた時代は。
私の視野が狭かったようです。
とにかく知らないことばかりでした。
勉強になりました。
俳優陣が素晴らしかったです。
広瀬すずさん
迫力ある演技、存在感、お見事でした。
やさぐれてしまった窪田さんをいなすシーンなど、もはや大女優の貫禄です。ただ難点は少々美人すぎる。周りの一般人にに囲まれると浮いてしまうのです。
窪田正孝さん
最近よくお見かけします。気になっています。
もう少し懐の深い役をもらえたらと期待しています。深みが滲み出てきたら、綾野剛さんと双璧をなすのではないかと思っております。
妻夫木聡さん
最近”あんぱん”でニヒルな社長を毎日見ているせいか、ちょっと違うなって思いました。すみません。
シナリオに難あれど、見せ物としてのアレには星加算
180分にビビっていたがそんなに長くは感じない。暴動シーンもだけどその前に、この戦後風俗のクロニクルをやるだけでもお金は相当かかるのに、加えてあの暴動を再現するってどんだけの熱量か、というくらいにここは製作陣に拍手もの。実際このシークエンスの有刺鉄線越えていくおんちゃんの幻影にはグッときた。言ってみれば王蟲の暴走シーンとナウシカ並みの笑
そしてそれだけ熱くさせる原作なのも(読んでないけど)理解した。有刺鉄線の中に消えた男とそれを愛した女と、残されたふたりの男。そして沖縄の現実。切ない。切ないだでなくて、あの基地内でのやりとりは結構くる。じゃ今の日本は、沖縄はどうなんだ、と。
ただ映画としてはそのクライマックス以外は想像通り大味。スコセッシのクロニクル物のような、セルジオレオーネのクロニクルのようなメインキャストにおける芝居の映画的ダイナミズムはない。なので最初の2時間くらいまでは正直う〜ん、、、、となってしまう。
特にシナリオ上の弱点は「過去回想」。ちょっと面白くなりかけると「過去回想」で興味は分断される。実はクライマックスもこれがうまくいってればもっと感動がうねってくるものだったと思うのだけど、原作がそうなのかもしれないけど(まあそんなはずはないけど)、かなり過去回想で停滞する。正直180分もあればもっといろいろできそうな気がする。途中、広瀬すずと窪田正孝、妻夫木聡と窪田正孝のとても見応えのある芝居があるのだけど、それも全体構成がもっとよければ、と思ってしまう(正直こういう「熱演」は嫌いなんだけど)
あと関係ないのだけど、ここのところ後半でふっと現れる瀧内姉さんが面白くてツボにはまっている。『国宝』『ふつうの子ども』『宝島』、出てきた瞬間「キター!」と思わず唸ってしまうほどの日本映画界のリリーフエースみたいな存在か、と思ったら幕間で東京国際映画祭のアンバサダーとのこと。納得。
点数は低くつけましたが、あまり長さは感じませんでした。妻夫木さんを...
ある種の不器用さ
【ある種の不器用さ】
米軍、米国への怒り、
本土、やまとんちゅへの憤り、
個人の内面と社会的怒りの両軸から炙り出す。
その怒りは主人公たちの個人的な体験に根差しており、
観客の感情に訴えかける強度を持っている。
映像的なテンポや娯楽的な見やすさをあえて犠牲にし、
積もり積もった屈辱と悔しさを、
観客に〈溜め〉として感じさせることに重きを置いている。
そこに描かれる怒りは決して即時的な爆発ではなく、
抑圧されたまま内側で燃え続ける炎のようだ。
そのため、デモや米兵との衝突といった、
怒りの矛先が明確な場面では、
感情が一気に流れ出すような解放感があり、
涙を誘うほどの切実さがある。
一方、
怒りの対象が抽象化されているシークエンスは、
やや語りすぎる傾向を見せ始める。
具体的な敵が目の前には不在となったシーンでは、
セリフがやや過剰になり、
怒りのリアリティが薄れてしまう瞬間もあった。
言葉が感情を上回ってしまい、
拳を振り上げる相手が見えなくなると、
怒りは空砲のように響き、
共感が宙に浮いてしまったように感じる観客も少なくないだろう。
しかし、
それでもなお、
沖縄という土地に根ざした〈語られざる歴史〉と
〈消されかけた怒り〉を可視化しようとする強い意志を持った作品であり、
その姿勢には大きな価値がある。
怒りを真正面から描くことは、
エンターテインメント映画としては難しい選択だが、
ある種の〈不器用さ〉さえも作品の誠実さとして昇華させている。
長い上映時間&暴力的なシーンが辛い
決して駄作という映画ではないのだと思う。心に刺さる人もいるのだと思う。
だが万人受けする映画ではないと思った。
冒頭からなかなか映画の物語の世界に溶け込むことができず、若干ストレスを感じた。さらに暴力的なシーンが多く目を伏せてしまうことも多々あり、内容もわかりづらく長くも感じ…つい時計を見てしまった(そのときは終わりまでまだ2時間もあった)。
最後のオンちゃんの真相も弱い感じだったし、そこまで感動もせず。
終わった後はスッキリした気持ちにはなれず、疲れたという感じになり別の映画を観て上書きしたくなった。
予告を観てかなり期待していたが、私はあまり好きな映画ではなかった。
同じ3時間の『国宝』はあっという間だったのに、、『宝島』はとにかく長く感じた。『国宝』は何度も観たくなったが、『宝島』はもう一度観ろと言われたらかなり苦痛かも。
上映前に『国宝』を超える映画との記事も観たが…申し訳ないがそれは難しいのではと思ってしまった。
制作費は25億かけたとのこと。
ただ、妻夫木聡を始めとする役者の演技はすばらしいと思った。また、砂浜や海の映像は綺麗だった。
『国宝』と較べて圧倒的に長く感じた理由(加えて電通が気持ち悪い)
『国宝』ではフィクションの力が濃密に作用していたため、長さを意識する暇もなく没入できた。
それに比べ『宝島』は、沖縄という差別や抑圧の歴史を避けては通れない題材を扱いながらも、その重みを真正面から描くのではなく、イエス・キリストの復活をなぞるような物語の装置として“ダシ”にしているように見えてしまう。
そのため、当事者からすると上っ面だけをすくった印象を与えてしまうのではないだろうか。
さらに、冒頭にスポンサーとして電通の名が表示された瞬間、しらけや気持ち悪さを覚えた。
そうした要素が積み重なり、世界観が十分に構築されず、「必要以上に引き延ばされた場面を見せられている」という感覚が強まり、体感時間が長くなったのではないか。
イヤな予感が当たってしまった
沖縄を知る入口に
熱が伝わってくる迫力
決して長くは感じさせない、戦後沖縄史の映画化
HEROたち
あまり調べてから映画館に行くタイプではないので、あとから3時間以上あったと気づいて驚きました。最近長い映画が多くなって知らずに鍛えられたのかもしれないけど‥
72年は生まれ年なので、中国国交回復や沖縄返還などのトピックは気にしていたほうですが、知らなければならないことがもっともっとある、とあらためて思う映画でした。
今まで深く知ろうとしていなかった自分にショックをうけています。なのでストーリーについては何も言えません。それが正直な感想。もっと学ばなくては。
役者さん方の熱量に圧倒されました。すずちゃんは最近文学色の強い作品に続けて挑戦していて、とても応援しています。
瑛太さんは、福田村事件のときに似たカリスマ性のあるリーダーを演ると右に出る人はいません。全然違う、エルピスでちょっとだけ出てきた影のある役、オリバーのときのキレキレの役、それでも生きていくの暗くて不器用な役、のだめちゃんの明るいロック少年、数えきれないバリエーションがあるけれど、共通してすごいオーラを放ってると思います。少し怖いくらいです。
今回いちばん目が離せなかったのが窪田くん。優しい役柄も多く演ってる中、ヒリヒリした哀しいテロリストが新鮮で、ポスト瑛太なのではと思って見てました。いえ、タイプも違うから同じではないのですが。
それから、あっ♪と嬉しい登場してくれたのが奥野さんと、塚本さん、ピエール瀧さん笑 奥野さんは坊主のイメージが強かったので最初きづけませんでした。あと、どの作品でも中村蒼さんのポジションが凄く好き‥何故いつもここなんだ笑
コザ暴動のシーンは迫力があるだけでなく時間も長くて、それに耐える妻夫木くんの表情の変化も圧倒されました。それにしても凄いエキストラにセット、ゴッサムシティかと‥
これは映画ではなく、今と地続きの歴史なんだと、学び直そうと思います。
あらゆる近現代の物語は”沖縄”に通じている
原作者・真藤順丈は表題のように述べているという。(パンフレットより)
沖縄でどのような悲劇が繰り返されたのか
知ったつもりでいたけれど、それは教科書で教わる内容に過ぎなかったことを
この映画(と原作小説)で思い知らされた。
クライマックスは、ある最終目的を持って基地に潜入するレイ(窪田正孝)と
それを阻止するために追跡するグスク(妻夫木聡)の死闘のシーンである。
究極兵器で武装して闘うしか道はないと言うレイと
非暴力こそが人間を人間たらしめると訴えるグスクの対立は
いま世界を覆っている空気そのものを写し取っているようだった。
妻夫木聡と窪田正孝の魂の底からの演技に震えた。
コザ暴動や宮森小学校への米軍機墜落事故など、圧巻の再現シーンには思わず「これ、セットですよね?」とパンフレットを読み返したほど。素晴らしかった。
惜しいと思ったのは、瀧内公美が演じたチバナである。
原作では、謝花ジョーの情婦という設定だったと思ったが、
本作ではその関係が語られないままで、せっかくのディープな水商売テイストに人物像の裏付けがなく上滑りしてしまったか。謎めいた存在感があっただけに残念。
原作で感動的に描かれる「想定外の戦果」の顛末は、
思いがけない形で明かされていて、これは映像ならではの演出でよかった。
オン(瑛太)の包容力のある無言のまなざしがよき。
ともあれ、戦後80年の節目の年に、本土決戦阻止のために盾となることを運命づけられた沖縄のことを想う映画を公開していただけたことに、改めて感謝したい。
「そろそろ本気で」とエンドロール前に亡きオンちゃんの声が聞こえてくる。
80年もの間、沖縄の人たちの痛みに知らぬふりを決め込んだ日本人のひとりとして
どう立ち上がるべきなのか。考えなくちゃ。
全199件中、141~160件目を表示
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