宝島のレビュー・感想・評価
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沖縄クロニクル
昔いた会社の上司が沖縄出身で今だと70近い年齢の人だけど、飲み会の昔話で子供の頃は米ドル使ってたとか、子供が車の運転をしてたとか言っていて歴史を感じる話だなぁと感心したが、その米軍統治下沖縄のクロニクル。瑛太の引っ張り方は疑問だが実力十分な作品。ライティングが特徴的ですが、沖縄の青々とした雰囲気を考えればこれもとても面白い。ネットニュースで爆死したとか、監督がsnsで否定的な意見に突っかかったりしたとか変な扱いになってるが沖縄の歴史を真正面から捉えるような作品なのでゆっくりでも評価は広がると思う。東京では既に夜の上映は制作の東映だけなので、ロングランでもジワジワ広がっていってほしい。ちゃんと宣伝で米軍統治下の沖縄を描いたクロニクルだって書いてほしい。みんな沖縄ということは分かってるけど、よくわかわんねぇなと思ってしまっている。多分、説教臭くしたくないんだろうけど。。
変に小刻みな時間軸の折り返しをするのでそこが少し見づらい。
沖縄の痛みと怒り
長く感じなかった
映像化されて理解できる事
大統領行政命令、沖縄教育連合会、学生運動、アメラジアンの悲哀、軍雇用員の横流しなどは、復帰した後もしばらくは、大きく変わらなかったと私は感じています。
戦後から73年のオイルショックまで続いた日本の経済成長のような恩恵はなく、逆に朝鮮戦争を期に基地は拡張され、負担は増大したまま本土復帰を迎えました。ベトナム戦争後は引き上げて来た大砲や戦車が基地内に溢れていたのを思い出します。
75年に海洋博が失敗した頃、失業率は全国平均の3倍近い状態で、多くの若者は高校を卒業すると本州へ集団就職していました。給料日の夜には繁華街で米兵が大喧嘩、近所の川に遺体が浮いていた事もありました。事故や犯罪を犯した米軍人や軍属はフェンスの中に逃げればセーフなんて、普通に続いていました。
映画に出て来た「あんな事」や「こんな事」は、過去というより最近の話の延長にあったように思います。そんな風景が、フラッシュバックする映画でした。きっと、映画を観た多くの方々が、文字の限界を超えて幾らか「一緒に体験」されたと思います。この先、放送やオンデマンドを通して、また観たいと思います。そして、沖縄の様々なタイミングで話題になり、沖縄の新しい世代や、本土の多くの方に観て頂きたいと思いました。
spd
3時間惹き込まれました
なんくるならない沖縄
直木賞作品の実写化。3時間超えの描写は過去から現在に至る理不尽な立場に置かれたままの「沖縄」を再認識させる。私は大和の人間だけどウチナーに親族がおり肌で感ずる疎外感。明治時代の琉球処分から大戦での戦禍、現在でも民意に反し進められる辺野古基地建設や自衛隊南西シフト等常に日本の防衛戦略のフロントラインとして翻弄される沖縄。この映画、評価は割れているようですが政治的なメッセージが色濃く当然です。むしろその覚悟で臨んだ監督、俳優、スタッフに感嘆します。基地負担の少ない大和の人達に葛藤、怒りを分かって欲しいと伝わって来ます。「オンチャンの予定外の戦果」がストーリーの骨格ですが、ウタのような不遇な子は決して少なくないはず。元職の首相が「日米地位協定見直し」を高らかに謳ったものの辞任により言いっぱなしで終わる、これが今の日本。大事なのは我々大和の人間が決して忘れずに思いを寄せる事では。素晴らしい映画有難う。
観ておくべき爆死映画
ゴザ暴動を扱った サスペンス映画?
原作未読、”大作ポイ”予告編に釣られて、観ました。
ただただ編集・脚本が下手なので、時間だけが間延びした感があり
この映画を通して「何を言いたいのか?」という筋目が無い為に、
脚本も編集も撮影もまとまっておらず、ダラダラとストーリーだけがすすみます。
この原作は未読ですが、行くえ不明になった"村の兄貴"を探す目的の「冒険ミステリー」ではない筈
よって、原作が言いたかっただろう"題名の意味"が不明で、消化しきれていない映画でした。
監督も原作を読み切っていないと思われます。
永遠と長い"締めの種明かし"があるから、物語の点と点が結ばれて
とりあえずは、筋が通るのだが、それでも 内容が薄べったい映画でした。
沖縄を知りたいならば「テンペスト (原作:池上永一、2012年)を観るといいと思います。
もう少し分かりやすくして欲しかった
私はこの映画の株を買ってしまいました、、、
フィリップ証券が映画の株を売る
株式市場初の映画の株の販売
というので、株なんか一回も買ったことのない
ニーサもイデコも区別のつかん私が
株を買ってしまった映画です。
だって予告の段階で、これは名作、って言う気がしたから!
この映画は応援したい!と思ったから!
そして、観て実際、名作だと思います。
株買って後悔してない。
本当、後悔1ミリもない名作だった。
でもさあ、なんでこんなに早くバッシバシに上映切られていくの、、、涙。何がいけないのよ〜?
長すぎる?
でも、どのカットも私には必要だったとしか思えん。
どこも切れん!
インスタント食品じゃないのよ、丁寧に出汁取ってる系の映画なのよ!
言葉がわからない?
でも、字幕入れたり、わかりやすく崩したら
沖縄の言葉に失礼だよ。
だいたいさあ、、、沖縄の言葉の持つパワーってもんがあるでしょ??
あの響き、あのパワーが心に響くのよ!
ってもさあ。私もかなり想像でおぎなったよ、、、
学校が燃えた時のヤマコのセリフとか
結核の人のセリフとか
レイがキレてる時のセリフとか
ウータが運ばれる時のセリフとか
それこそ、物語の大きなキーになるセリフが
聞き取れんかったわけよ、、、
え?なになに?
どういうこと?なんていった?どうなったん?
ってなったよ。
でもなあ、、、
沖縄の言葉だから心にズシってくるんだよね。
んー
どうしたらよかったん??
ぐー!どうしたらよかったんだあ!!
宣伝が下手?
公開のタイミング悪い?
監督の「ふーん」が悪い?
、、、あ、それかあ!
そうか、悪いのは作品じゃなくて、そこかあ!!
でも、作品の株を買うのはワクワクする体験だった。
高額株主は、映画のクレジットにも名前が出るんだよ。
映画ファンなら、夢みたいな話。
まあ、私のような少額株主は大爆死だけどね(笑)
後悔はしてない。
沖縄住民はどう感じたのかな
予告込で220分で躊躇しましたが、観て良かったです。
私おじさんですが、トイレ遠い(笑)体質なので。
ずっと怒りで溢れています。
ずっと映像が暗くザラついています。
ずっと方言で理解できないです。
なので、
沖縄の怒りに心打たれる。
当時の再現度が高い気がする。
会話の内容は脳内で行間を読む必要がある。
映画では当時の沖縄が貧しすぎる感じはしませんでしたが、アメリカ施設内との清潔感や身分の比較がつらいかったかな。恋愛要素は要らないって感想が多いですが、実際こんな環境だと恋心を抱くの不可避でしょ。最後の墓シーンが美しかったです。大ヒットの「国宝」なみに作り込みができてて満足でした。
沖縄へ遊びに行ったことはありますが、こんな暴動があったことを知りませんでした。歴史を伝える映画としては傑作です。客入り悪すぎてすぐ終わったのが残念。また沖縄へ行きたくなりました。
諦めを受け入れるのか、立ち向かうのか、別の道を歩むのか
グスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、英雄的存在であるリーダー格のオン。
オンが急にいなくなり、それぞれ警官・小学校教師・ヤクザになり消息を探す。
断片的な手掛かりはあるものの、直接的なものはなく、混乱のコザの時代がどんどん過ぎてゆく。
アプローチの仕方は三者三様だがオンを探すことには一致している。
その🔑となるのがこんなに近くにいたなんて。それもオンとは知らずに(ホントは知ってた!?)
かなり壮大な作品で、かなり費用がかかっているのも見うけられる。
戦後数年の混乱期の沖縄では、本土復帰と言いながらも米兵相手で生活している人たちもいるし、事件に巻き込まれて苦しむ人もいる。
実際に起こった話を題材に、オンの話を取り入れて、戦争とその後の苦悩を描いた作品。
沖縄方言に字幕を!
沖縄の事実をもとにした超大作。見るべき映画です。
沖縄の言葉がわかりづらいとの評価もありますが、妻夫木聡さん、広瀬すずさんら俳優陣はほとんど沖縄県人ではありませんが、しっかり沖縄の言葉で伝えています。沖縄の現実を表現するには必要な事だと思います。
また、米国占領下の沖縄では困窮する住民がほとんどで、命がけで基地から食料や資材を盗んで住民に分け与えたり、学校を作ったりしたのが戦果アギヤーです。
広瀬すず演じるヤマコが教員をする宮野森小学校に米軍機が落ちたのも事実だし、米兵士にレイプされ殺害されたのも事実、オンが手に入れたあるものも事実です。そんな不満が爆発したコザ暴動も事実。
そして、今なお多くの基地が沖縄には存在し、新しく作ってもいる。ベトナム戦争に米軍機が飛んだのも沖縄の基地からです。下手したら沖縄が攻撃対象になってしまいます。
平和な日本、沖縄を作るためにもみんなが知るべきで見るべき映画だと思います。
久しぶりに本物の映画を観た
昨今ドラマの最終回の様な映画ばかりの中
「国宝」といい「宝島」といい、本物の映画が続いている。
批判している人達は方言が分からんとか
ラストのオチが弱いとか・・
こういう人が多いから、ドラマの最終回みたいな映画が多くなるんだろうなと思う。
あれだけ分かりやすくして分からんなら、本気でウチナーグチで映画作ったら何も分からんよw
3時間という長い映画ではあったが、気が付くと私は戦果アギャーとして映画の中に入っていた。
コザ騒動の「ぬーそーが!」の場面では心が震えた。ウチナンチュとして皆と戦っていた。
確かにあれだけ3人を振り回してラストのオチがそこか〜と思ったが、逆に監督が伝えたかったのはそこだったか!と思ったら妙に腑に落ちた。
「ぬちどぅ宝」よね?
戦後私達が歩んできた日本と戦後沖縄の人達が歩んできた日本は別の日本だった。
臭いものには蓋をする都会とその負担を負わされる地方。
映画を観ながら「これは昔の話なのか?80年たっても何も変わってないんじゃないの?」とすら思った。
最後にこれから観に行く方へ
沖縄ヤクザの歴史(コザヤクザと那覇ヤクザ)
ぬちどぅ宝の意味
簡単な方言(アンマー、ひんぎる、ぬーそーが他)
ぐらいは事前情報として入れていくといいんじゃないかな。
いい映画でした。
いつになったら・・・
1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、
困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる
若者たちがいた。
そんな戦果アギヤーとして、いつか「でっかい戦果」を
あげることを夢見る
グスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、
彼らにとって英雄的存在であるリーダー格のオン。
しかしある夜の襲撃で“予定外の戦果”を手に入れたオンは、
そのまま消息を絶ってしまう。
残された3人はオンの影を追いながら生き、
やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、
そしてレイはヤクザになり、それぞれの道を歩んでいくが、
アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境で、
思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせていく。
そして、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、
米軍も動き出す。
といったあらすじ。
かなりの長編、大作。
お尻が痛くなりました笑
第二次世界大戦後、沖縄がアメリカの統治下におかれ、
米兵らによる暴行や殺人など、聞いたことはあるが、
映画化されたものを初めて見た。
初めて知ることも多々あった。なんと理不尽な、と・・・
同じ日本なのに、本土と違う、沖縄の苦しみ、怒りが
描かれた作品。
そんな中、登場人物の考えの相違。
「いつになったら・・・」と耐えていたものの、
コザ暴動にて大爆発。
「人間はそんなに馬鹿じゃない」に対し、
「殺されたら殺し返すべき」という考え。
私は前者の人間でありたいし、そう考えるタイプだけど、
ここまで虐げられれば、後者のタイプも出てきますよね。
そして、歴史は繰り返す、人間は争う。。。
それに比べ現代は・・・
今年は戦中、戦後の映画が多い中、
本作も胸を締め付けられるような映画でした。
全606件中、41~60件目を表示
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