宝島のレビュー・感想・評価
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なんくるならない沖縄
直木賞作品の実写化。3時間超えの描写は過去から現在に至る理不尽な立場に置かれたままの「沖縄」を再認識させる。私は大和の人間だけどウチナーに親族がおり肌で感ずる疎外感。明治時代の琉球処分から大戦での戦禍、現在でも民意に反し進められる辺野古基地建設や自衛隊南西シフト等常に日本の防衛戦略のフロントラインとして翻弄される沖縄。この映画、評価は割れているようですが政治的なメッセージが色濃く当然です。むしろその覚悟で臨んだ監督、俳優、スタッフに感嘆します。基地負担の少ない大和の人達に葛藤、怒りを分かって欲しいと伝わって来ます。「オンチャンの予定外の戦果」がストーリーの骨格ですが、ウタのような不遇な子は決して少なくないはず。元職の首相が「日米地位協定見直し」を高らかに謳ったものの辞任により言いっぱなしで終わる、これが今の日本。大事なのは我々大和の人間が決して忘れずに思いを寄せる事では。素晴らしい映画有難う。
観ておくべき爆死映画
ゴザ暴動を扱った サスペンス映画?
原作未読、”大作ポイ”予告編に釣られて、観ました。
ただただ編集・脚本が下手なので、時間だけが間延びした感があり
この映画を通して「何を言いたいのか?」という筋目が無い為に、
脚本も編集も撮影もまとまっておらず、ダラダラとストーリーだけがすすみます。
この原作は未読ですが、行くえ不明になった"村の兄貴"を探す目的の「冒険ミステリー」ではない筈
よって、原作が言いたかっただろう"題名の意味"が不明で、消化しきれていない映画でした。
監督も原作を読み切っていないと思われます。
永遠と長い"締めの種明かし"があるから、物語の点と点が結ばれて
とりあえずは、筋が通るのだが、それでも 内容が薄べったい映画でした。
沖縄を知りたいならば「テンペスト (原作:池上永一、2012年)を観るといいと思います。
もう少し分かりやすくして欲しかった
私はこの映画の株を買ってしまいました、、、
フィリップ証券が映画の株を売る
株式市場初の映画の株の販売
というので、株なんか一回も買ったことのない
ニーサもイデコも区別のつかん私が
株を買ってしまった映画です。
だって予告の段階で、これは名作、って言う気がしたから!
この映画は応援したい!と思ったから!
そして、観て実際、名作だと思います。
株買って後悔してない。
本当、後悔1ミリもない名作だった。
でもさあ、なんでこんなに早くバッシバシに上映切られていくの、、、涙。何がいけないのよ〜?
長すぎる?
でも、どのカットも私には必要だったとしか思えん。
どこも切れん!
インスタント食品じゃないのよ、丁寧に出汁取ってる系の映画なのよ!
言葉がわからない?
でも、字幕入れたり、わかりやすく崩したら
沖縄の言葉に失礼だよ。
だいたいさあ、、、沖縄の言葉の持つパワーってもんがあるでしょ??
あの響き、あのパワーが心に響くのよ!
ってもさあ。私もかなり想像でおぎなったよ、、、
学校が燃えた時のヤマコのセリフとか
結核の人のセリフとか
レイがキレてる時のセリフとか
ウータが運ばれる時のセリフとか
それこそ、物語の大きなキーになるセリフが
聞き取れんかったわけよ、、、
え?なになに?
どういうこと?なんていった?どうなったん?
ってなったよ。
でもなあ、、、
沖縄の言葉だから心にズシってくるんだよね。
んー
どうしたらよかったん??
ぐー!どうしたらよかったんだあ!!
宣伝が下手?
公開のタイミング悪い?
監督の「ふーん」が悪い?
、、、あ、それかあ!
そうか、悪いのは作品じゃなくて、そこかあ!!
でも、作品の株を買うのはワクワクする体験だった。
高額株主は、映画のクレジットにも名前が出るんだよ。
映画ファンなら、夢みたいな話。
まあ、私のような少額株主は大爆死だけどね(笑)
後悔はしてない。
沖縄住民はどう感じたのかな
予告込で220分で躊躇しましたが、観て良かったです。
私おじさんですが、トイレ遠い(笑)体質なので。
ずっと怒りで溢れています。
ずっと映像が暗くザラついています。
ずっと方言で理解できないです。
なので、
沖縄の怒りに心打たれる。
当時の再現度が高い気がする。
会話の内容は脳内で行間を読む必要がある。
映画では当時の沖縄が貧しすぎる感じはしませんでしたが、アメリカ施設内との清潔感や身分の比較がつらいかったかな。恋愛要素は要らないって感想が多いですが、実際こんな環境だと恋心を抱くの不可避でしょ。最後の墓シーンが美しかったです。大ヒットの「国宝」なみに作り込みができてて満足でした。
沖縄へ遊びに行ったことはありますが、こんな暴動があったことを知りませんでした。歴史を伝える映画としては傑作です。客入り悪すぎてすぐ終わったのが残念。また沖縄へ行きたくなりました。
「英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸である。」 英雄が消えた島
本レビューは原作のレビューも兼ねてますので原作のネタバレを含みます。
戦後の米軍統治下で苦しい生活を強いられていた沖縄の人々にとって米軍施設から医薬品や食料、はては学校建設に使える資材までを奪い取り人々に分け与えた義賊集団「戦果アギャー」のリーダー格オンは間違いなく人々が待ち望んだ英雄だった。
先の大戦で唯一の地上戦を経験し、県民の四人に一人が犠牲になった沖縄。沖縄県民に遺族でない者は存在しないとまで言われた。生き延びたすべての沖縄県民がその家族を失った。
そんな戦争の傷が癒えない中で米軍統治下においてもさらなる仕打ちを受け続けた沖縄の人々、そんな打ちひしがれた彼らが英雄を欲したのも致し方なかった。
オンは沖縄の人々が背負わされてきた重荷を帳消しにするほどのでっかい戦果を挙げてこそ真の英雄になれると言っていた。そんな彼が極東一の規模を誇る米軍基地を襲撃した嘉手納アギャーで行方知れずとなる。彼はそこで「予定にない戦果」を手に入れていた。彼が手にした思いがけない戦果とは。それこそ彼が言っていた「人々の重荷を帳消しにするでっかい戦果」だったのだろうか。
彼が手に入れた予定にない戦果、それは島の娘と米軍の将校クラスの人間との間に生まれた一人の赤ん坊だった。オンはこの赤ん坊の命と引き換えに密輸組織クブラのもとで強制労働を強いられる。英雄と呼ばれた男が命を賭して守り抜いた赤ん坊ウタは成長し、オンの仲間たちの前に忽然と姿を現す。
オンの仲間たち、グスクはガマでの集団自決のトラウマに苦しめられ、今もガマの亡霊の呪縛から逃れられない。それを振り払うかのように彼は走り続けた。彼の眼前には常に先に走るオンの背中があった。グスクはその背中を追い続けていた。
ヤマコは「鉄の暴風」と呼ばれた米軍の艦砲射撃の集中砲火の中で目の前で両親を失い茫然自失の状態の中、自分の手を握り締めて助けてくれたその手の感触を忘れていなかった。最後に嘉手納基地のフェンスの金網越しに握りしめた手の感触を彼女も追い続けた。
海で溺れかけた自分の命の恩人であり英雄と周りから称えられた兄の存在を追い続けた弟のレイも同じく。彼らは各々が心の中に住む英雄の姿を追い求め続けた。
しかしオンは一向に見つからない。すでにこの世にはいないのではないか、そんな諦念に包まれる中で三人は己の中に存在する英雄像を模索し始める。
ヤマコは米軍機墜落事故により目の前で自分の教え子を失ったことから本土復帰を目指してその活動に身を投じていく。
レイは刑務所の中で活動家たちに感化されて次第に過激化してゆく。かたや民主的な運動家になったヤマコ、かたやテロリストとなったレイ。二人はその手段は違えど共に真の沖縄の平和を目指した。そのはざまで揺れ動くグスク。彼もオンを探し出すためとはいえ刑事と米軍諜報部の手先という二足の草鞋を履き、オンを探しつつ米兵の犯罪捜査に明け暮れた。
そんな三人の前に現れたウタの存在。彼こそかつての英雄が命を賭して守り抜いた「戦果」だった。しかしオンが命を賭して守り抜いた基地の子は米軍基地で銃撃を受け命を落とす。基地で生まれた基地の子は基地によってその命を奪われてしまう。
かつての人々の希望を託された英雄と呼ばれた男が命を賭して守り抜いた命は無残にも奪われてしまうのだった。英雄と呼ばれた男の命がけの行動はすべて無駄だったのだろうか。
あまりにも理不尽なこの結末。それはまるで沖縄のたどってきた歴史を思わせた。幾度となく苦難を強いられては本土に訴えてきた沖縄の人々。
米軍統治下で米兵による犯罪被害を幾度となく受けて不満が爆発しコザ暴動にまで発展、本土復帰への運動も大きくなった。しかし本土に復帰しても基地負担は変わらずその後も米軍機墜落事故や米兵による犯罪被害はなくならなかった。
無残な事件が起きるたびに県民の人々は決起して声を上げてきた。しかしいくら声を上げようともその声は本土には響かない。
沖縄の思いはけしてかなえられないのだろうか、沖縄に真の平和は訪れないのだろうか。かつての英雄が命を賭して守り抜いたウタはその命を奪われた。
どんなに人々が必死になって声を上げても何も変わらないようにオンの命がけの行動もただの徒労に終わってしまったのだろうか。
しかしウタは常に三人のそばにいた。まるで三人を陰で支えるかのように。彼はオンの遺志を引き継いでいたのかもしれない。オンの代わりになって彼ら仲間を見守るようにと。
米軍機墜落事故で教師を続ける自信を亡くしたヤマコを立ち直らせたのはウタであった。言葉も話せなかった彼がヤマコの放課後の読み聞かせで話すことができるようになった。その姿を見たヤマコは再び教師としての自信を取り戻すのだった。
グスクが追う女給殺人事件の目撃者もウタであり、そのおかげでグスクは犯人にたどり着けた。レイにも何かとまとわりついたウタ。彼こそオンの代わりに三人を見守っていたのかもしれない。けしてオンが命を懸けた行為は無駄ではなかったのだろう。
人々が英雄を必要とする時代は不幸な時代である。何の不安もない平和な時代には英雄は必要ないだろう。そして人々が他者に英雄を望む社会もまた不幸である。英雄を他者に求めればそれは時として独裁を生む。誰もが時代の英雄を待ち望めばそこに独裁者が生まれる危険性が生じる。かつてのナポレオンしかり、ヒトラーしかり、そしてトランプしかりだ。
グスクたちはオンを探し求めながら、次第に自分たちの手でこの島の状況を打開しなければという考えになる。英雄を追い求めるのではなくて自分自身が英雄にならざるを得ないのだと覚悟する。そうしてヤマコは本土復帰運動に身を投じ、レイも同じくテロリストとして過激な行動に出た。
苦難の時代においては皆が英雄にならざるを得ない。英雄とは特別な存在ではなく自分たちの取り巻く環境を改善するために行動に移せる者をいうのだろう。今も沖縄の人々は声を上げ続けている。彼らは皆一人一人が英雄に違いない。
そして本土に生きる我々ももはや沖縄の犠牲のもとで暮らしていることにいい加減目を向けるべきなんだろう。
本作は原作者が相当の覚悟に臨んで執筆した沖縄の一大叙事詩であり、当時の沖縄の現状を事細かく描いていてとても読み応えのある作品だった。
そして今回の映画化だが、700ページに及ぶ長編だけに省略化は致し方ないとしても、沖縄のリアル英雄である瀬長亀次郎の登場シーンがすべてカットされたのが残念なのと、あとこれは改変というより改悪に近いのだが、グスクとアーヴィンの関係性である。原作ではアーヴィンは人格者でグスクと良好な関係を持ちながらもやはり二人の関係は利害関係の上に成り立つもので日米安保条約下での日米関係に類似している。彼らはけして利害なしの友達関係にはなれないのである。しかし映画では終盤アーヴィンがグスクから友達だとして説得されるシーンを入れている。これは現実の日米関係としても原作の意図としても受け入れられない改変ではないだろうか。このせいで作品全体が甘ったるくなった印象を否めない。原作ではアーヴィンこそウタを死なせた銃撃命令を下した人物なのだから。
あと本作は日本映画では大作の部類に入るらしいが、前半に関しては絵的にスケール感が感じられずこじんまりとした印象を受けた。後半になりコザ暴動のあたりからコザの街の全景が映し出される画角の広いカットがようやく目立つようになりスケール感が感じられて何とか盛り返した感じだった。正直前半まではこれは失敗作かなと思いながら鑑賞していた。
映画自体も三時間越えの大作だが、総じて原作の持つ熱量には及ばなかった。脚本が弱いのとやはり絵作りが弱かったのが残念。映画の賛否が分かれるのも致し方ないと感じた。
ただ映画「雪風」同様沖縄の歴史を知らない世代にはそれを知らしめたという点で意義のある作品だったと思う。
本作を鑑賞して物足りないと感じた方には原作を読まれることをお勧めしたい。役者陣に関しては原作のイメージ通りでとても良かった。
諦めを受け入れるのか、立ち向かうのか、別の道を歩むのか
グスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、英雄的存在であるリーダー格のオン。
オンが急にいなくなり、それぞれ警官・小学校教師・ヤクザになり消息を探す。
断片的な手掛かりはあるものの、直接的なものはなく、混乱のコザの時代がどんどん過ぎてゆく。
アプローチの仕方は三者三様だがオンを探すことには一致している。
その🔑となるのがこんなに近くにいたなんて。それもオンとは知らずに(ホントは知ってた!?)
かなり壮大な作品で、かなり費用がかかっているのも見うけられる。
戦後数年の混乱期の沖縄では、本土復帰と言いながらも米兵相手で生活している人たちもいるし、事件に巻き込まれて苦しむ人もいる。
実際に起こった話を題材に、オンの話を取り入れて、戦争とその後の苦悩を描いた作品。
沖縄方言に字幕を!
沖縄の事実をもとにした超大作。見るべき映画です。
沖縄の言葉がわかりづらいとの評価もありますが、妻夫木聡さん、広瀬すずさんら俳優陣はほとんど沖縄県人ではありませんが、しっかり沖縄の言葉で伝えています。沖縄の現実を表現するには必要な事だと思います。
また、米国占領下の沖縄では困窮する住民がほとんどで、命がけで基地から食料や資材を盗んで住民に分け与えたり、学校を作ったりしたのが戦果アギヤーです。
広瀬すず演じるヤマコが教員をする宮野森小学校に米軍機が落ちたのも事実だし、米兵士にレイプされ殺害されたのも事実、オンが手に入れたあるものも事実です。そんな不満が爆発したコザ暴動も事実。
そして、今なお多くの基地が沖縄には存在し、新しく作ってもいる。ベトナム戦争に米軍機が飛んだのも沖縄の基地からです。下手したら沖縄が攻撃対象になってしまいます。
平和な日本、沖縄を作るためにもみんなが知るべきで見るべき映画だと思います。
久しぶりに本物の映画を観た
昨今ドラマの最終回の様な映画ばかりの中
「国宝」といい「宝島」といい、本物の映画が続いている。
批判している人達は方言が分からんとか
ラストのオチが弱いとか・・
こういう人が多いから、ドラマの最終回みたいな映画が多くなるんだろうなと思う。
あれだけ分かりやすくして分からんなら、本気でウチナーグチで映画作ったら何も分からんよw
3時間という長い映画ではあったが、気が付くと私は戦果アギャーとして映画の中に入っていた。
コザ騒動の「ぬーそーが!」の場面では心が震えた。ウチナンチュとして皆と戦っていた。
確かにあれだけ3人を振り回してラストのオチがそこか〜と思ったが、逆に監督が伝えたかったのはそこだったか!と思ったら妙に腑に落ちた。
「ぬちどぅ宝」よね?
戦後私達が歩んできた日本と戦後沖縄の人達が歩んできた日本は別の日本だった。
臭いものには蓋をする都会とその負担を負わされる地方。
映画を観ながら「これは昔の話なのか?80年たっても何も変わってないんじゃないの?」とすら思った。
最後にこれから観に行く方へ
沖縄ヤクザの歴史(コザヤクザと那覇ヤクザ)
ぬちどぅ宝の意味
簡単な方言(アンマー、ひんぎる、ぬーそーが他)
ぐらいは事前情報として入れていくといいんじゃないかな。
いい映画でした。
いつになったら・・・
1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、
困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる
若者たちがいた。
そんな戦果アギヤーとして、いつか「でっかい戦果」を
あげることを夢見る
グスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、
彼らにとって英雄的存在であるリーダー格のオン。
しかしある夜の襲撃で“予定外の戦果”を手に入れたオンは、
そのまま消息を絶ってしまう。
残された3人はオンの影を追いながら生き、
やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、
そしてレイはヤクザになり、それぞれの道を歩んでいくが、
アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境で、
思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせていく。
そして、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、
米軍も動き出す。
といったあらすじ。
かなりの長編、大作。
お尻が痛くなりました笑
第二次世界大戦後、沖縄がアメリカの統治下におかれ、
米兵らによる暴行や殺人など、聞いたことはあるが、
映画化されたものを初めて見た。
初めて知ることも多々あった。なんと理不尽な、と・・・
同じ日本なのに、本土と違う、沖縄の苦しみ、怒りが
描かれた作品。
そんな中、登場人物の考えの相違。
「いつになったら・・・」と耐えていたものの、
コザ暴動にて大爆発。
「人間はそんなに馬鹿じゃない」に対し、
「殺されたら殺し返すべき」という考え。
私は前者の人間でありたいし、そう考えるタイプだけど、
ここまで虐げられれば、後者のタイプも出てきますよね。
そして、歴史は繰り返す、人間は争う。。。
それに比べ現代は・・・
今年は戦中、戦後の映画が多い中、
本作も胸を締め付けられるような映画でした。
超大作!!!
3時間超えで集中力が続くか不安だったのですが、次々に起こる展開に飽きる暇もなく没頭した。
アメリカ統治下の沖縄を舞台にした映画は本当に珍しいと思う。でも知らなかった人には知ってほしい歴史だとは思っている。
沖縄言葉が分からなかったってレビューも見かけたけど、やっぱり言葉あっての良さだと思う。
写真でしか知らない当時のコザの街並みを完璧に再現してあって、本当に熱量を感じる。
米軍による婦女暴行に殺人。その容疑者を米軍が連れていってしまう不条理。交通事故の証拠も握り潰され、小学校に米軍飛行機が墜落して多数の犠牲者を出しても知らんふり。
米軍相手の仕事をさる人々もいて、矛盾を孕んだままの沖縄。
その積もり積もった鬱憤がついに爆発するのが、コザ暴動。沖縄県民の怒りがついに火を噴いたあの瞬間を、たくさんの民衆を使って描いていて圧巻だった!
俳優さん達も本当に素晴らしかった!
評価があまり良くないみたいだけど、是非とも大スクリーンで見てほしい傑作です!
作った人たちに素直に敬意を表したい
沖縄基地問題のリアルを描いた物語
映画館で
脚本の瑕疵と泣かせ下手な演出
原作未読なため、種々不可解な点がありモヤモヤしていたところ、原作から補足されているレビューを読んでいくぶん理解できた。けどそれって映画としてダメなんじゃないか。
ガスマスクが配られるくだりも、誰がなぜという疑問が回収されず放置だし、二重スパイ容疑で公安から拷問を受けたグスクがあっさり解放されたのは米軍の脅しだったのか?
最大の疑問点というか明らかに瑕疵と思われるのは、ウタが撃たれて瀕死なのに、なぜ病院に行かずあの海岸に行けたのか。ウタ以外の誰も知らない場所なのに。車内では急いで!と大騒ぎしていたのに。しかもそこで見出すのはオンの白骨化した亡骸、っていやいや。ガマの中ならまだしも、台風銀座の沖縄の海岸で無傷な全身骨格なんて。ここで全員涙に暮れるんだけど、いやいやウタをなんとかしたれよと思えて鼻白らむ。ウタはその後どうなったん?
どうもね。小学校に米軍機が墜落したシーンでヤマコが泣き叫ぶ。泣かせどころなんだが泣けない。何でかな。
沖縄の背負わされた苦難の歴史もとってつけたよう。3人の異なる生きざまも未消化で、3時間超の尺をもってしても食い足りないというのは、脚本と演出がダメなんだろう。
全728件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。






