劇場公開日 2025年9月19日

「「コザ暴動を描いた衝撃作、だけど方言が観客を突き放す!!」」宝島 leoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 「コザ暴動を描いた衝撃作、だけど方言が観客を突き放す!!」

2025年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

映画『宝島』は、戦後沖縄の歴史と若者たちの友情を交錯させた重厚な人間ドラマ。
単なる「青春群像劇」ではなく、実際の事件や社会背景を織り込みながら、今も続く「基地と沖縄」の問題を観客に問いかける。

ただ正直に言うと、作品に没入しきれない部分もあった。監督や脚本家のこだわりなのか、沖縄方言がかなり強く、俳優たちの台詞が聞き取りづらい場面が多かった。

そのため、大切なセリフが理解できていないのでは?という不安を抱えてしまい、せっかくの重厚な物語のに、ここは非常にもったいない。

正直、日本語字幕を付けてほしい!東映さん! と強く思う。

一方で、役者陣の演技は圧巻。瑛太、妻夫木聡、窪田正孝、広瀬すずといったメインキャストに加え、塚本晋也、ピエール瀧、瀧内公美ら個性派俳優が存在感を放った。特に「コザ暴動」のシーンは、鬼気迫る群衆の熱量と緊迫感が画面から溢れ、歴史的事件の重さを見事に再現し、大作感は十分にあった。

自分の世代にとっては、沖縄返還(1972年)によるドルから円への切り替え、パスポート廃止、国際電話から国内電話への移行などはニュースでよく聞いた出来事。その後の沖縄海洋博(1975年)や、私自身の初めての沖縄旅行(1981年)といった記憶も重なり、本作を観ながら様々な思いが去来した。
逆に、教科書でしか沖縄の戦後史を知らない世代には、ぜひ観てほしい作品だと思う。

総合的に見ると、テーマ、題材、撮影、演技は素晴らしい。しかし、方言による聞き取りづらさが致命的な欠点。興行成績が、その結果を反映していると感じる。
評価は……惜しいが3.0評価。

※あとがき
アイドルグループ「フィンガーファイブ」も沖縄返還と共にデビューしたなぁ~♬(Are you ready? Yeah
Hey, hey, hey, hey, hey(Hey, hey, hey, hey, hey)
以上

leo
iwaozさんのコメント
2025年11月2日

フィンガー5!!最高です!^ ^
顔判別不可能レベルでしたが奥野瑛太さんも良かったですよね!
本当に役者陣はめちゃ良かった。
ただメインは沖縄の知られていない役者さんか新人、素人さんでやってほしかった。f^_^;
その方がストーリーに入り込める気がするんですよね。
(脇は名優でしっかり支える)
コザ暴動シーンは自然、偶発的に発生していく過程が本当に良かった!

iwaoz
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