劇場公開日 2025年9月19日

「日本人なら見るべき作品」宝島 まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 日本人なら見るべき作品

2025年10月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

沖縄が米国に占領されていた時のことを知っている日本人は現在どれくらいの割合なのだろう。原爆は語り継がなければならない過去の事実、でも沖縄の苦痛はずっと続いていて、人々の苦しみはまだ終わっていない。歴史として知っていても実際の状態や人々の日常や熱量は分からない。日本中が戦後復興に向けて動いている時、戦場だった場所にはまだ遺骨が散らばっていた沖縄。身近で米国兵との接近戦があり、その後も米軍基地に占領されていた地域、そこで暮らし育った人達の怒りや苦しみはとても計り知れない。また、基地が近くにない那覇とコザでは主張も違っていたという事を初めて知った。
当時の人達の暮らし、そこに生きる人達がしっかりスクリーンに描かれていて、温度が伝わってくる。複雑な物語は人々の心情がしっかりと描かれていて、役を生きる役者達のアンサンブルが素晴らしい。特に広瀬すずは女優として更に大きくなったように見える。年上で演技派の役者達を相手に堂々と存在感を示していて素晴らしいかった。この大作は日本人なら見るべき作品、見ておくべき作品だと感じた。理解していなければ簡単に語るべきではない、そう考えさせる作品。

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まっちゃまる
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