「もっと多くの方に観てほしい映画」宝島 笑い獅子さんの映画レビュー(感想・評価)
もっと多くの方に観てほしい映画
アメリカ統治下時代の沖縄の史実を交えて表現した作品ということで、昨年から沖縄で年に一回、戦没者慰霊の護摩を焚かせていただいている身でもあるので、抑圧されてきた沖縄の方々が味わったであろう苦悩を少しでも理解したく観てきました。
実際に1970年に起こったコザ暴動のシーンは圧巻でした。
コザ暴動のシーンは、当時の体験談を沖縄で取材し、忠実に再現されているようで、当時の沖縄の人々の様々な想いが集まっているように感じました。
そこには、さすが沖縄だなと感じさせるシーンがありました。
また、このコザ暴動のシーンは、沖縄の方々のこれまでの苦悩が、様々な形で昇華されていく様のように見え、涙腺が緩みました。
私自身は本土の人間で、沖縄の方々の苦難・心情を完全に理解することはできないかもしれませんが、今なおアメリカ基地の大半が沖縄にあり、日本の防衛の要になっていることを思えば、これからいかに沖縄に向き合っていくかを考えさせられる映画だと思うので、多くの方に観てほしい映画です。
また、劇中にもたびたび現れる、沖縄の方々の力強さも見どころだと感じました。
「辛い時ほど、笑う」
沖縄は本当に辛い重い歴史を積み重ねている場所でありますが、歌と踊りなどで明るく乗り越えて行こうとする強さがあるのだと感じます。
改めて、沖縄戦のこと、歴史のことをもっと知り、沖縄を訪れ、戦没者の慰霊をし、綺麗な自然を楽しみたいと思います。
素晴らしい内容に反して、いろんな要因が重なり、出だしの興行成績が不調で、上映回数が減っていてこのままだと上映が早期に終わってしまうので、お早めに劇場へ!
もちろん、これからの巻き返しに期待。
2回目観てきます。
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