「沖縄本島の現代史を知りたい方は必見」宝島 まつだ𝕏ですがなにか?さんの映画レビュー(感想・評価)
沖縄本島の現代史を知りたい方は必見
米軍施政時代の沖縄本島(特に中部)の、特にコザ騒動前後の時期を生きてきた人たちの群像劇である。
当時の雰囲気が窺える演出・セット・道具類・音楽があふれる世界観で、1950〜70年台の音楽が好きな方だとより楽しめそう。
妻夫木聡さんをはじめとする俳優の皆さんのウチナーグチは必聴。
沖縄出身の方※の折り紙つきのハイレベルなウチナーグチである。
※本作をラブエフエム(福岡市)の週末夕方の音楽番組で紹介してくださった、沖縄出身のDJさん
本作では、『コザ騒動』(1970)につながる宮森小米軍機墜落事故や糸満市での女性轢死事件もストーリーに盛り込まれており、現代史を描く人間ドラマとして傑作の『タクシー運転手(韓国:光州5・18民主化運動がテーマ)』に通じるものを感じた。
日本発の映画で現代史の中の重要な出来事をテーマとした映画が2020年代に日の目を見ることになり、感慨深いものがある。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。