劇場公開日 2025年9月19日

「圧巻の「コザ暴動」」宝島 rikakkumaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 圧巻の「コザ暴動」

2025年9月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

ドキドキ

原作既読。
よくぞ、映画化してくれました!
戦後米軍統治下沖縄の数々の不条理、婦女暴行、殺人、宮森小米軍機墜落、米軍車両人身事故、毒ガス、沖縄返還も基地は存続、そしてコザ暴動(騒動の中、妻夫木聡(グスク)が笑いながら歩く姿は「69」(李相日監督)以来の爽快感)...(以後も、辺野古基地建設、PFAS...)
後半、レイと激しくやり合う中でグスクの「それでも未来を信じる」という(ような)言葉が刺さる。あれから50年ほど経ってもなお、不条理は残っている。グスクの想いを受け継いでいかねば…
怒りを忘れたヤマトンチュよ、
 ウチナーの怒りと悲しみを知り、タギレ!

宮森小米軍機墜落事故の直後、広瀬すず(ヤマコ)の慟哭、そのあとの浜辺での忍び泣き、更に1952年のナガサキを背景にした「遠い山なみの光」での逆光の中で弾ける嗚咽の涙の美しさ。映画としての名シーンではないだろうか。

rikakkuma
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