「迷いを強いられて」宝島 Eijiさんの映画レビュー(感想・評価)
迷いを強いられて
いつの頃からか、沖縄の基地負担、基地移設による環境破壊等、沖縄に関するニュースが気になりはじめ、チェックするよう心がけてきました。
しかし、この作品を通じて、「本土」に暮らす人間として、それだけで十分なのかという迷いを強くすることになりました。
後半のグスクとレイの禅問答かのような想いのぶつけ合いが全てを表現していました。当然、「想い」は口にすることなくして協議にはならないものの、口にすることの虚しさを染み付かせてしまった歴史が間違いなく沖縄には存在していたんですよね。そして、多くの方がどちらが正しいのかと迷いを強いられているのかと想像しました。
そんな歴史をダイナミックな映像で、ほんの少し垣間見ることができた気がします。
一方で、沖縄の空気感、丁寧な表現ということだったかもしれませんが、全体を通して若干間延びした感じを受けました。
これまでの作品でも、「遠い山なみの光」でもそうでしたが、広瀬すずさんの迷い、葛藤と戦う演技が本作でも光っていましたね。
「いつになったら笑える日が来るんだろ」、ヤマコの言葉を沖縄の方たちはどう聞いたんだろうと気になりました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。