「何故だか乗り切れず」宝島 オニグルさんの映画レビュー(感想・評価)
何故だか乗り切れず
舞台や雰囲気は本当に良かったが
エキストラに何度も現実に引き戻された気もする。
邦画に出てくる外国人の演技の下手さってなんなんだろう。
まず冒頭の沖縄基地でオン達を追いかけてくる軍人達の
台詞の違和感や、気質の違和感を感じた。
安っぽい!
コザ騒動の映像は
正直ジョーカーのラストの暴動シーンを超えていたと思う。
だが、エキストラが、、、
怪我しないように?みたいな、
よく分からない動きをしてる人が多かった気がする
軍人もコザ騒動のエキストラも
PS2のゲームのモブキャラみたいというか
まぁ動いてればいいっしょ!みたいな感じが凄くて
沖縄の方言が聴きづらいって人も多いけど
そこはそう言う声が上がるのも想定の範囲内で
批判覚悟でそのまま行ったんじゃないかなと思う。
これは熱意と捉えて私は評価したいです。
ただ、この様にお金もかけて、すごい熱意で作ったのは伝わってくる分
エキストラとかもう少し拘って欲しかったと思いました。
そしてストーリーが、、、
原作があるから仕方ないと思うけど
オンちゃんの事実が、えーって感じでした。
最後が思った程感動できなくて。
演出も日本映画独特の冗長なシーンも多く
謎の効果音と共に意味深な風景を映すシーンとか
多分いらないですね。
この映画のダメな部分は、
国宝では逆にとても評価できた部分で
観客にも泣かされましたし、
日本でも表現できるところではあると思うので
今後洗礼されていって欲しいですね。
それでも
妻夫木さんは本当にいい役者だなって
レイとグスコの滑走路でのやり取りで思った。
ヤマコを総理大臣にする!って言った時の
妻夫木さんの顔が観てる観客と同じ顔してて、すごい心が通じた気がする。
いい演技するなーって思いました。
主役陣の演技はとてもよかったし
最初にも言ったように雰囲気とか舞台はとても良かったからそれだけでも観るべきとは思いました。
