「20年間、一体何があったのか」宝島 マーベリックさんの映画レビュー(感想・評価)
20年間、一体何があったのか
1952年の本土の独立後も1972年までアメリカ施政下に置かれた沖縄で実際に起きた多くの事件を基に、寓話的なストーリーを絡めつつも、我々が気づいてなかった当時、そして今なお続く沖縄の人々の気持ちを描いた強烈な作品です。
もちろん、沖縄の人々も米軍との利害関係で一様ではない一方、安保条約下で返還交渉を進めていた日本政府関係者(ヤマトンチュ)の思惑もあり、見捨てられた感情が渦巻いていたのは無理もない事。
重いテーマに「戦果アギヤー」のリーダーのオン(永山瑛太)の失踪というミステリーを絡めた寓話ながら、名優陣の、特にグスクを演じた妻夫木くん、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人が素晴らしい演技で引っ張り、リアリティに溢れてました。
ただ、オンが強制労働させられたヤクザの密輸の根城が突如爆撃されたのは唐突感ありましたが… それも何か実際にあった事件がモデルなのかしら?
前述のとおり、主人公3人ともが名演なれど…おばあの葬式を済ませたヤマコがグスクとのひとときの幸せな会話から復讐の殺人後に逃げ込んできたレイに襲われるシーンまでの感情の起伏、変化を見事に演じたすずちゃんには役者の凄みを感じました!
今、観るべき映画ですっ
無政府状態ですからヤクザの拠点爆撃はアリでしょう。
アメリカに麻薬を蔓延させたのは空軍でした。戦後、中国から大量にアヘンを密輸。それをチェックしなかった当局。
ひな様、妻夫木くんの熱い想いはホンモノです!凄まじい映画を作ったものです。
つい最近になって、宗谷岬の或る慰霊碑に手を合わせてきて、沖縄だけでなく戦後も冷戦も終わってない、というか、歴史は地続きと改めて感じている次第…
あ、共感&コメントありがとうございます😊
マーベリックさま
共感とコメント、ありがとうございます🙂
NHKあさイチの沖縄特集、民放の番宣とは違って、良い番組でしたよね。妻夫木聡さんの涙は本物でした🥲
妻夫木聡さんが20年、大友監督も朝ドラ「ちゅらさん」で沖縄と25年の縁ですけど、さすがに元職員の出演は難しいですね🤔


