「ウチナンチュの痛みと怒り」宝島 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ウチナンチュの痛みと怒り
 大本営に捨て石にされ、アメリカ軍の欲望の捌け口にされた沖縄人の痛みと怒りが終始、スクリーンから伝わってくる。
 米軍基地から物資をかっぱらって、周りに分け与える「戦果アギヤー」の命知らずの若者たち。彼らの生の感情から発せられる言葉は、短絡的なものもあるが、人間の尊厳を取り戻すことへの強い気持ちを感じる。
 不良グループを卒業した刑事とヤクザがよくある物語として進んでいくかと思いきや、オンの行方をそれぞれが探しながら運命が絡み合う。
 イデオロギーのフィルターがない生の沖縄人の言葉が充満していて、沖縄戦後史を今までにない視点で見たような気がする。
 妻夫木聡の歯が白すぎるところに若干のひっかりはあるが、クライマックスは圧巻で、沖縄人の怒りに気圧される米兵に溜飲が下がる。
歯の白さ!確かに感じました!
(^◇^;)
公開タイミングの不運もありますが
観客側の「辛いものや観たくないものは観たくないな〜」というマインドも影響している気がします。
(T . T)
文化は、創作者と観客側の双方の協力があってこそ、形成されるものだと感じました。
観客だとしても、そこにお金をかける事で未来を変える一助になると信じたいです。^ ^
bionさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
bionさんの仰るように、新作が目白押しの本作の『 公開のタイミング の不運 』、少なからずあるでしょうね。
彼らがずっと抱え続けてきた苦悩を思い知る為にも、少しでも長く上映が続くことを願っています。
bionさん
bionさんのレビューの『 妻夫木聡の歯が白すぎるところ 』、を読んで吹き出してしまいました 😆 真面目なご意見として書いていらっしゃるのにスミマセン 💦
春に公開され未だに劇場で複数回上映されている「 国宝 」( どちらの作品にも 僅か二文字の題名にもかかわらず偶然にも『 宝 』の文字が使われていますね 👀!)と比較して、本作の上映回数の少なさ程に、作品から溢れ出る熱量に違いがあるとは思えないのですが、どうなのでしょうね。
作品を多くの人に観て頂くという事の難しさを、改めて感じているところです。
私には、どちらの作品も心に響くものがありました。
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