「「遠い山なみの光」を観た後なので、こっちはちょっと弱くて、響かない」宝島 GFさんの映画レビュー(感想・評価)
「遠い山なみの光」を観た後なので、こっちはちょっと弱くて、響かない
同じ広瀬すずさん主演で、戦後の苦労を描いた映画なんだけど、
「遠い山なみの光」の完成度と比べると、こっちは、ちょっと弱いと感じました。
もちろん、あちらは一人の女性の物語、
こっちは沖縄県民の物語と違いはあるんだけど、
歴史を振り返る内容なのに、ドキュメント的なところは少し控えめにして、
エンタメ要素を加えた結果、どっちもつかず、中途半端になってしまった感じです。
最後のネタばらしも、「遠い山なみの光」は、すごく考えてると感心しましたが、
こちらは、えっ??? それだけ?と驚くほど、映画全体のテーマに響いてこない。
その結末を迎えるために、3時間観ていたの?と、ちょっとガッカリです。
しかも、ネタばらしした後、延々と説明しないとわからないのは、減点です。
3時間の超大作だけど、ドキュメントにするのか、エンタメにするのか、
もうちょっと、どちらかに絞ったほうが良かったかも。
★追記です。何が、物足りないのかを考えてみました。
失踪した主人公の足取りが最後に明らかになりますが、
彼が何故、そのような行動を取ったのかが、全く描かれていない。
どうして、彼は、その子を守ろうとしたのか?
戦争で多くの方が犠牲になった。だからこそ、生きることの大切さ。
本当は、それが、この物語の一番大事なテーマじゃないの?と思います。
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