「原作が大好きだったので」宝島 世界のメガネさんの映画レビュー(感想・評価)
原作が大好きだったので
原作のユーモアで引っ張っていく感じが好きだったが、映画は大友監督テイストのシリアスな感じで、原作を読みつつ胸を熱くして作り上げた脳内の映像が邪魔して映画に入っていけなかった。原作を読む際は、前向きでエネルギッシュな主人公3人にまた会いたくて本を開くのが楽しみだったのだけれど、映画はどのキャラも薄まっている気がした。特にヤマコは、本では小学校での事故は自身の戦争体験とオーバーラップさせながら子供たちを守るためにもっと動いていた印象で、映画はその辺はしょって立ち尽くし泣き叫ぶという演出で残念に感じた。グスクも、もっと色々なことに追われて巻き込まれて酷い目にあって、それでもふてぶてしく忙しなく動き回っている原作のコメディ的な要素を見たかった。レイも、もっと抜けた奴で良かったのでは?と思う。ウタの出番が少ないのはラストに影響するので残念だったが、他にも本当は濃いキャラがたくさん出てくるので、群像劇チックにやってクライマックスの暴動シーンに繋げて欲しかった。あの辺も全然違ったものになってたし、自分の脳内映像と格闘しながら観た190分でした。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。