劇場公開日 2025年9月19日

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「超没入感と登場人物の台詞に気持ちが揺れる超大作!」宝島 eritan125さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0超没入感と登場人物の台詞に気持ちが揺れる超大作!

2025年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

驚く

どの映画でも必ず腕時計を観る私が191分中一回も時間を確かめることがなかった初めての映画です。

沖縄大好きで沖縄病を自らを呼んで、歴史もたくさん勉強したつもりでした。
でも、今更ながら復帰前のことは何も知らなかった事実に気が付き、愕然としました。
知っているつもりで全く知らなかった沖縄の苦難とその中で強く生きる人々の姿に深く感動しました。

当時を忠実に再現した情景、米兵に何をされても無罪になってしまう理不尽さの中で、人々を助けるために危険を冒して自ら基地内に入り食料や薬を盗んで、沖縄の人々に配っていた4人の戦果アギャー。
その中でリーダー的だったオンが行方不明になるところからスタートしましたが、ストーリー展開が早く、そしていろいろな場面で登場する一人一人の台詞に大きく心を揺り動かされ、まるで自分の目の前で全てが起こっているような感覚に陥りました。

しかしながら、助けてくれる米兵の存在も強く出され、決して反米映画にはなっておらず、今もなお繰り返されるどこかの国に支配される人々の現状を考えさせられる映画となっていた点も良かったと思いました。

最後の方にある夜中から始まり、朝に自然に終わり、誰一人死者が出なかったというコザ騒動のシーンはハリウッド映画を越えるようなシーンが繰り広げられて本当に凄いです。
ラストは衝撃的でしたが、どんなことがあっても今を大事に生きていく大切さを感じました。

映画を観た後は誰かと「良い映画だったね!」と話すのではなく、その気持ちを大事に持ち帰りたいと思いました。
そしてこの映画から受けたものをもっと人に知らせたいと感じました。

今回は先行上映でしたが、映画が公開されたらまた観に行きます。
何回も何回もじっくり観たい大好きな映画になりました。

eritan125