アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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いやキッパリだまされた。降参です。
イヤ~、橘(小澤征悦さん)同様しっかし騙された。ホントお見事でした。
途中、娘や同僚、署長にばれそうになるところもハラハラして面白かった。
終盤、バレちゃったと思わせたところからの巻き返しも良かった。
言われてみれば詐欺の標的側(橘の側)に事前にスパイを仕込んでおくってのは、当たり前と言えば当たり前なのだが、最後に敵方の司法書士だった酒井(神野美鈴さん)がヘルメットをとって顔を見せるまでは、全く考えてなかった。8人目がいたとは。
しかも氷室(岡田将生さん)ママだったとはオドロキ( ゚ェ゚)
(追記)タイトルどおりで言えば氷室ママが7人目でした。
急に警察が協力するのが腑に落ちなかったのだが、通報したのが司法書士の酒井で、警察の側にも協力者として熊沢(内野聖陽さん)の親友の八木(皆川猿時さん)がいたのが分かって納得した。更に9人目がいたとは。
八木は「オレは何も見てないし知らない」とは言ってたが (^^)
更にグループには入ってないが、10人目として国税局に栄転が決まっている望月(川栄李奈さん)が署長(吹越さん)の悪事を暴いたところも痛快だった。
小澤征悦が出てるのを知らないで見たのだが、最初の方で小澤征悦が悪いヤツとして望月のスマホに登場したとき、アクマゲームに引き続き悪いヤツとして出てきたと思ってワクワクした。
イヤもうホント期待通りの悪役を演じてくれたヨ。
終盤、風に吹かれて飛んだ1万円札のスカシが小澤征悦だったのが笑えた。
契約寸前に詐欺がバレたと知って氷室達が逃げたので、結局14億は盗らずに終えるのかと思ったら、14億計数時に既にすり替え完了してたのを知って、思わずうなってしまったヨ。
さすが天才詐欺師。降参です。
【”目には目を、歯には歯を、騙しには騙しを!そして、二人の男が騙しに加担した訳。”今作は相手の裏の裏の裏をかいていくストーリー展開と、最後はムネアツな気持ちになる邦画コンゲームの新たなる逸品である。】
■東京のとある税務署に勤める熊沢(内野聖陽)は、精気なき事なかれ主義で日々の仕事をこなしている。ある日、国税局への転属が決まっている脱税を許さない部下望月(川栄李奈)が、10億円の脱税疑惑がある橘社長(小澤征悦)に、その事実を詰め寄ると逆に訴えると言われ窮状に陥ってしまう。
そこに、手を出して来たのは熊沢に中古車販売詐欺をした氷室(岡田将生)だった。氷室は”詐欺を見逃してくれたら、橘に10億払わせる。”と約束する。熊沢は同期の税務署員が且つて橘の脱税を暴こうとしたが、逆に横領の罪を被せられた際に”見て見ぬ振り”をした為に自死した事を深く後悔しており、氷室の提案におずおずと乗って行く。
◆感想
・冒頭は、家族に頭が上がらず事なかれ主義で生きて居る熊沢が、且つて同期を自死させてしまった悔いの心から、氷室の”橘に10億払わせる。”という言葉に乗って、”地面師詐欺”の仕掛けに乗って行く中で、精気なき男から学生時代の様な活力ある男に変化していく様を、今や名優と言っても良い熊沢を演じる内野聖陽が良い。
・又、橘社長を演じる小澤征悦も、その圧倒的な”眼圧、顔圧”で見事に悪役を演じている。所謂”悪”のキャラが濃いと”善”が引き立つという法則が今作では見事に当て嵌っているのである。故に小澤さんが、悪辣であればあるほど、観る側は再後半の展開にカタルシスを覚え、更には沁みてしまうのである。
・チャラい詐欺師氷室を演じた岡田将生も見事で、彼が詐欺師になった理由を劇中、橘を騙すために不動産屋に化けた際に口にした”父が警部、母は弁護士・・。”という台詞が、実は本当の事であり、後半効いてくるのも良いし、彼のチャラい表情の下に隠していた怒りと哀しみ、そして決意を眦に表した真面目な表情の使い分けも絶妙である。
■今作では、税務署長(吹越満)が橘と通じている事や、描かれないが氷室の父の上司が橘と繋がっている事に対して、決然と怒りを持って立ち向かって行く熊沢と氷室とその詐欺仲間達の姿が、可笑しくも熱いのである。
・橘が、氷室の仕掛けた罠に気付き、手下に命じ逆襲するシーンも全て、氷室の想定内だったという展開も、観ていて実に爽快である。
序盤に、偽造屋の丸(上川周作)が、ふざけて透かしに熊沢の顔を入れて見せるシーンが、再後半の橘が10億を巻き上げられた事に気付く連動性も、良い。
今作では、しばしば序盤に小さなシーンが織り込まれ、後半その意味を回収するストーリー展開も良い。
・橘が、”地面師詐欺”を疑って、橘の司法書士(神野三鈴)が物件の写真を物件主になった娘(森川葵)に多数見せ”本物ではない写真はどれですか。”と問うシーンもハラハラしたが、最後にバイクに乗って颯爽とヘルメットを取った女性の顔を見て”成程ねぇ”と唸るとともに、氷室母子の執念が感じられるのである。
そして、それまで”動かない時計”を嵌めていた氷室が、時計の竜頭を巻いて再び時計の針を動かすシーンも良い。それまで、無実の罪で留置所に入れられていた父と離れ離れになり、停まっていた時を再び動かしたという事であろう。
<私が一番沁みたシーンは、ラスト、橘に見事に復讐した熊沢がスマホに入れてあった自死した男と、自分と、そして同じく同期で熊沢を支えて来た刑事の八木(皆川猿時)と三人で、笑顔で映っている写真を見るシーンである。
今作は相手の裏の裏の裏を掻いていくストーリー展開と、最後はムネアツな気持ちになる邦画コンゲームの新たなる逸品である、と私は思います。>
楽しくて気持ちいい作品だが、ところどころ気になる点もある
見ていてとても気持ちの良い作品。
カメ止めの上田監督最新作ということで
裏切り&スカッと要素は見事なもの。
2時間で充分楽しめる。キャストもいい。
映画館に観に行く価値は十分あります。
ただ気になる所も割とある。
まず話を最後まで見て思ったのが
「既視感がある」ということ。
このテの詐欺逆転モノを見慣れているためか、
だいたいのトリックや展開は先に読めてしまった。
ドラマだが海外作品でいう「レバレッジ」、
日本作品でいうと「コンフィデンスマンJP」
などを見ていた人は
おそらく展開を読めた人も多いのではないでしょうか。
ただ韓国の原作やドラマが
けっこう前に公開された作品なので
まぁそこは仕方ないかと思いました。
※以降、ネタバレあり。
他にも気になる点はいくつかあった。
・ハンマーネキの存在理由がほぼない
・逆に闇金の女社長が権力者なのに
アクターまでやってて違和感
・逆転の演出上仕方ないとはいえ、
明らかな偽札はバレるリスクを高めるだけ
・クライマックスでの敵の行動が
コミカルすぎて緊張感がない
・最後主人公が殴りまくる妄想が怖いだけで蛇足
・10億を橘名義で納税した方法が謎
思い出した気になる事をザッとあげてみましたが、
それらに対する評価を差し引いても結構楽しめたので、
やはり良い作品だと感じました。
祝!ま〜ちん結婚おめでとう〜!
いやいやビックリしましたね。
アイラブま〜ちんがご結婚!おめで隊!
けど半日はボーーーッとしちゃったし
「ゆとり〜」4時間ほど見直して現実逃避してましたけどもね〜(°▽°)おおお。
こちらのサイトでも充希ちゃんのファンの方も多いですが、、、
安心して下さい。ま〜ちんなら充希ちゃんを幸せにしますから!
悲しいニュースも飛び込んで来ましたが、幸せな報告は嬉しいですね。
桃李君んちみたいに奥さんの尻に敷かれていそうな感じが良いですねw
2人共お幸せに!これからも色々な作品を届けて欲しいです!
と、いう事で星半分多めに付けました♡
本作は
上田監督がマブリー♡の「元カレは〜」を2時間の映画版として再構築されたんだとか。。
う〜ん。。言われてみればそんな風味もしましたが、ドラマの方がやっぱり面白かったかな。。
(つか、マブリーと内野さんでは顔面偏差値が違い過ぎて飲み込めないw
同じ役どころで笑っちゃった。いや、マブリーは大好きなんだけど、慣れるまで違和感ありましたw
ソ・イングクとま〜ちんは。。
互角だわ!ソ・イングク君も良いのぉ〜!
是非本家も観て下さい)
1本の映画として見たら粗が目立つし、んなバカな!な展開はありますが、目をつぶれない程ではなく、引き込まれて鑑賞できたし、その点でいうと完成度は高く、見応えある作品だったと思いました。
キャストの力が大きかったかな。
内野さんが出るってだけで作品の格が上がる気がするし、やっぱり巧いのよ!
熊沢(内野さん)の選択。
間違ってるけど応援したくなったもの!
個人的におじさんの悲哀や葛藤に触れられると弱いので、ガッツリ心持って行かれました。
小澤さんは善人ヅラの悪党・橘を熱演!
コイツは何としてもギャフンと言わせたい!と思わされる嫌な奴でした。
2人のビリヤードのシーンが良いね。
2人が同じ画角に入ると、それだけで豪華!
良いもん見てる気がするw
ま〜ちんはやっぱり一癖ある役が似合う。
今回はイケメン詐欺師なので、隠しようがないそのイケメンも、ノイズにならず自然に観れましたw
お〜う!地面師!もう、ええでしょう!
冤罪のお父さん。
再審請求とかしていないのかな??
早く3人でご飯に行かせてあげたいー
とうとう終わってしまったベビわるドラマ。
ラスト8、9、10話の盛り上がりに欠かせない存在感を見せてくれた後藤剛範さん。
メイキングでは酷評してごめんなさい。
本作でもいい感じでした。
珍しく笑わせにこなかった猿時さん。
刑事だけどいいのか?!な人情?!で、あの協力はニクイ♪
神野三鈴さんの役どころも、そ〜きたか!で、良い意味で裏切られました。
お肌が美しい!
"素の白石美来"の演技は巧かったが、土地所有者の孫とあのお姉さん役は、ちょっと頂けなかった葵ちゃん残念(ややミスキャストだったか??)
熊沢の部下さくらを演じた川栄李奈ちゃん。
演技はまぁまぁだが、さくらって役が正義感溢れるってより無鉄砲過ぎて、ちょ!待てよ!好きになれなかった。
(実際の税務署員さんは正義感溢れた正しい方ばかりだと信じています)
(彼女自身のキャリアアップの過程は見事ですね。良く化けた)
真矢ミキさんは顔ひっぱり過ぎ(°▽°)
と、まぁ、キャストは豪華でキャラも面白く、上田監督らしい小笑いもあり、作品を盛り上げていたと思います。
脱税とか詐欺とか、不穏なワードが揃いますが、熊沢の、人生を賭けた一世一代の大芝居!
ま〜ちんのお祝いも兼ねて、多くの方に観て欲しい作品でした。
おもしろかったです♪
おまけ
本作の3年前を描いたオリジナルドラマもあるそうで!喜んだのも束の間。
勿論チェックしたいのだが全3話中、1話だけが無料だそうです又こ〜ゆうパターンかチーン
(°▽°)
韓国ドラマ原作というよりも・・・
1965年製作「黄金の七人」+2001年製作「オーシャンズ11」の良いとこ取りという内容ですね。2作品共鑑賞されていない方には、私より楽しめると思います。
追徴課税?
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の犯罪エンターテインメント映画。
韓国ドラマが原作とのことだがあまり詳しく確認しないまま鑑賞。
主演は内野聖陽と岡田将生。
内野があまり深く考えずにこういった作品に出演すること自体非常に興味深く感じたし、出演しただけで作品の格が一つ上がったように感じさせる存在感はやはり一級だと思う。
またつい先日結婚を発表したばかりの岡田のビジュアルを改めてマジマジと見てしまったが、高身長・長い手足・小顔・色白で画面に映えるその美しさには同性でも目を奪われるほどw
川栄李奈がいち税務署員にもかかわらず巨額脱疑惑のある大物実業家に直に接触をはかり問い詰めるシーンには、余りにもありえなさ過ぎて強烈に萎えたところから物語は展開し、幸先不安になった。
本作の肝はやはり一番の悪党を演じた小澤征悦。
現在上映中の「アクマゲーム」でも同じくラスボス(なのかな?)を演じているようだが、現存する役者の中で一番面白い顔で、胡散臭く顔面に迫力を感じさせる稀有な存在。(褒めてます)
彼を起用することでコメディやエンタメ作品が一発で成立するくらいシンプルに凄い役者。
「知らなかったことにする」を連呼しながら友情と男気を見せた刑事役の皆川猿時は珍しくカッコ良く思えた。(あのセリフ絶対笑わそうとしてるw)
まあ話が粗過ぎて気になるところはいっぱいあったが、悪い奴らがもっと悪い奴(多分)から大金をだまし取るという気持ち良さというかカタルシスのようなものは十分味わうことができる、エンタメに特化した面白い作品だった。
ただ勝手に期待していたどんでん返し的な展開は思っていたほどではなかったというのも正直なところ。
あのお金どうやって納税されたのか知りたくて仕方がないw
怒りを糧に成り上がる者ほど、その栄華は短命に終わるのかもしれません
2024.11.22 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(120分、G)
原作は韓国ドラマ「元カレは詐欺師〜38師団機動隊〜」
脱税王から金を奪うために詐欺師と手を組む税務署員を描いたミステリー映画
監督は上田慎一郎
脚本は上田慎一郎&𠮷田悠子
物語の舞台は、都内某所(設定は東京都中野区の中野北)
税務署員の熊沢(内野聖陽)は、妻・佳子(金谷真由美)の頭が上がらず、娘・夏美(河村花)に揶揄されながらも地道に生きてきた
ある日、妻から中古車を買いたいと言われた熊沢は、妻の指定するサイトにて個人売買を行うことになった
電話の指示通りにそこに向かうと売主代理(重岡漠)が待っていて、一通り車のチェックを済ますと、電話の主に購入する旨を知らせた
訳あって姿を表せない売主のようで、現場に来たのは病気持ちの兄だと言う
熊沢は疑うこともなく、指定の口座に金を振り込んで車の元に向かうと、車も売主の代行者も姿をくらましていた
その後、熊沢は刑事の友人・八木(皆川猿時)に相談し、詐欺犯が出所したばかりの氷室ヒロト(岡田将生)だと判明する
金を取り戻すために彼を待ち伏せすることになったが、八木のいない隙に氷室の方から接触してきた
彼は、脱税王・橘(小澤征悦)をターゲットにしていると言い、脱税額を徴収しようと持ちかける
橘は熊沢の同期・岡本(矢柴俊博)と関わっていた経緯があり、署長の安西(吹越満)が黙認している男だった
そこで熊沢は氷室の提案に乗って、地面師詐欺の片棒を担ぐことになったのである
氷室は仲間集めを始め、変装師・白石(森川葵)、当たり屋・村井(後藤剛範)、道具屋・丸(上川周作)に声をかける
そして、軍資金のためにかつて騙した闇金の五十嵐ルリ子(真矢ミキ)を引き入れ、その娘・薫(鈴木聖奈)も加わることになった
彼らは、八王子にある邸宅に目をつけ、その売主になりすまして橘への接近を試みる
彼はクラブにあるVIP用のビリヤード場で賭けをすることが趣味で、そこに面識のある熊沢が「知人の紹介で来た」と言う設定で入り込むことになった
そして、勝負に勝って悔しがっているところで餌を撒こうと考えたのである
映画は、どこまで原作に沿っているのかはわからないが、今流行りの地面師詐欺に挑む熊沢たちを描いていく
映画のタイトルコールは2回登場するが、最後にそれを見た時にその意味が違って見えるようになっていた
このあたりはネタバレに直結するので書かないが、うまくミスリードしていたなあと思った
この詐欺が成立するとは思えないところにコメディっぽさがあるのだが、ネタバレしてから観ると、この事件の前日譚(ドラマではないよ)を観たくなってしまう
岡本がどのように散ったのかとか、安西とどのように関係を持つことになったのかとか、後輩・望月(川栄李奈)がどのような指導を受けて育ったのかなどに興味が湧く
どこまで用意して、誰と誰が首謀者なのかを知った上で観る2回目は、意外な伏線が張られていることがわかる
氷室が電話をしていた相手が誰で、写真テストの正否は誰が知っていてとか、ライダーのシルエットと意味深なキーホルダーなどが意外なアクセントになっている
また、殴られる氷室を庇うのは誰かとか、自然に見えるものと咄嗟に出てしまう行動もうまくシナリオに落とし込んでいたのではないだろうか
ともかく、嫌な奴がコテンパンにやられる映画で、しかも「底辺は怒りを持たないことです」みたいなセリフがブーメランっぽく使われているのは面白いと思った
いずれにせよ、できるだけネタバレなしで鑑賞した方が良くて、さらに知った上で2度目を楽しめる作品になっている
詐欺師の面々もキャラが立っていて面白いし、癖のある人物がうまく機能して立ち回っているのでストレスなく鑑賞できると思う
そして、最後にタイトルの意味を回収することができれば、至福の時間が味わえるのではないだろうか
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