アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
全82件中、21~40件目を表示
軽快に痛快、爽快、ラストはガッツポーズ(内心)
元々コンフィデンスマンJPが大好きなので、詐欺師ものだ〜!と楽しみにしておりました。
軽快にテンポ良く話が進み、橘や署長へのフラストレーションが溜まっていってからのラストのかっさらっていくサマは観ていて気持ちよかった〜。
橘が負けに気付いた瞬間は本当に気持ちよかった。でもそれだけではなく、ラストに熊沢さんが橘のところへ行って、負け(過ち)を認めさせる過程も良かった。安心した。あそこまでやる熊沢はいなかった…。ただ、そう思わせる程の怒りを伝えられたのは良かった。高校時代に気に入らない教員の胸ぐらを掴んでいた熊沢は死んでいなかった。
望月は正しいんだが、ずっと観ていてヒヤヒヤしてた。
でもやっぱ人として、誰が正しいか見極めた結果が署長の尾行なのは嬉しかったなぁ。
氷室の母親についてその後の言及がないので何でだ?と思ってはいたけど、もしや、と気付いたのは終盤の氷室が橘に殴られた時に止めに入ったとこだなぁ。よく止めに入ったな?流石に見てられなかったってこと…?弁護士なら行政書士の資格も取れるなそりゃ…!と思ってたら案の定。
最初っから橘は負けてたのだと思うと気分が良いです。
ネタバラシ、種明かしが大好きなので、橘が負けに気付いてからはずっと気持ちよかった〜
「家族3人でご飯に行こうよ」も氷室が暖かい熊沢家を思いつつ言ったんだろうな…と思うと…良い…。「今何時?」もとてもよかった。それを熊沢に聞いたのも良かった。
警察に連行されるところは、警察官の着てるチョッキが薄くて軽くてビックリした。それは詐欺師だから?まじもん?
あと熊沢家に危害がなくて本当に良かった…娘が傷つけられたら話が変わる。
そういえばオープニングの入りも良かったなぁ。格好良かった。
あのチームで一番いいやつなのは村井。絶対村井。
いや全員詐欺師だわ、騙されたらダメだわ。
そうはならんやろ
なっとるやろがい
の応酬を楽しむエンタメなのは分かってるつもりだけど…
今の日本なら、脱税よりも、税金をチューチューしてる議員センセイとNPOをやっつける方がリアリティが有るのでは。
「視察」の名目で親類一同を引き連れた海外旅行をしておいて、報告書を出さないとか、書籍代50億とか、ネタがいくらでも提供されるのに。
マルサになりたいとか、今どきの娘さんがかたるの夢じゃないだろ。
マジメだけが取柄の典型的な公務員が、分不相応なくらいのスーツで決めて、VIPルームに居て、時計を見せつける時点で怪しさ大爆発。
何かの罠を疑うところなのに…
格下と見下した相手だと、機器察知レーダーが作動しなかったか…
すり替え、よくもまあ、失敗しなかったものだ。
現金の箱詰めに気を取られて、偽札の補充を忘れそうなのに。
最後の最後。
バイクの人の正体にはびっくり。
詐欺を仕掛ける相手の所に潜り込んでたとは。
この人だったかな?
通報したの。
警官まで用意しておいて偽の逮捕を演出するのと、二点だけ予想からハズレてた。
キレイにまとまった快作。上田印はやや薄めか
テンポもキャラ立ちも良くて、気持ちよくダマされる、コンゲームものとして秀逸な作品。
コロナ禍のせいで制作期間が引き延ばされた分、構想6年も掛けて脚本を練り、上田監督×内野さんが二人三脚で造り上げた成果は出ていました。
ただ、それは諸刃の剣で、正直シナリオの出来が良すぎて、ちょっと丸くなり過ぎと言いますか、上田印は薄まったような気がしてなりません。
内野さんの、しがない公務員の哀愁から熱血漢時代の狂気までを内包したくど過ぎない演技と迫力。
岡田さんの、無邪気さと軽薄さと実直さを兼ね備えた、気持ちの良い詐欺師っぷり。
脇役もキャラが立ってて、スターキャスト相手でも、上田監督の演者配置の辣腕が発揮されていたのは素晴らしかったです。
惜しいなと思うのは、3点ばかり。
①悪役がやや弱い
小澤さんには申し訳ないですが、コメディ色が強くて、憎むべき脱税王としては怖さが足りなかったです。
怒りを貯めるのがこの作品のテーマですが、ワインをかけるシーンも、ビリヤードで対峙するシーンも、内野さんに役者としての格で負けていて、巨悪に挑む感が出ていません。
片岡愛之助さんや、谷原章介さん、渡部篤郎さんあたりくらいが、怖さと爽やかさと、最後に負けた時の惨めさのバランスが取れる配役だったかと思いますね...
②詐欺師集団の能力と見せ場
キャラ立ちはしていましたが、策略に役立っていない能力も多く、メンバー紹介も流れ作業のようでした。
特に当り屋とトンカチ姐さんは、ただの賑やかしと力仕事のみ(笑)
お母さんを1年以上前から潜入させていたくらいですから、小澤さんをハメるクラブ×闇ビリヤードは既に乗っ取った状態にして、そこで内野さんを次々と罠に掛ける流れを1ショット風でしてしまえば、上田監督らしさを発揮しつつ、メンバー紹介とそのチームワークからクラブに仕込んだギミックまでをダイナミックに魅せられたはずです。
③日常への回帰
バイクの乗り手が実はという下りは鮮やかで気持ち良く、内野さんが小澤さんに追加徴税完了を告げるシーンもキレイな終わり方でした。
しかし、できれば、しがない公務員が詐欺師という別世界に入り込んで戦うのが今作の魅力ですから、またしがない公務員の日常へ戻る、いわゆる「行って帰ってくる」が欲しかったです。
税務署の仕事風景でも良いですし、警察仲間と吞むでも良いですし、家族団欒でも良いですし...
個人的には、娘を誤魔化すためについた嘘の個人演劇を実際に公開して、妻子を招くというような流れがあればと思いました。
内野さんが日常に戻るだけでなく、活き活きとした姿を見せられた上で、今度は詐欺師がシャバの世界へ降りてくるというエモさとともに、司法書士が実は仲間だったという下りや、本編のトリックの種明かしをここですると、見せ方があり来たりではなくなったように思いますね。
色々書きましたが、最近の邦画では中々ないケレンミと鮮やかさのあるエンターテイメント活劇として、非常に楽しませてもらいました。
上田監督の次回作に期待です!
ちょうどよくフェイク、ちょうどよくリアル
「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督の作品。
本作は原作リメイクということもあり、前作とはやや雰囲気が異なるところもあり。
キャストは、内野聖陽、岡田将生、吹越満、小澤征悦など、演技が上手い俳優が揃っているので、どんどん物語に引き込まれる。
特に内野さんの演じる激情を秘めた真面目な公務員、岡田さんの天才詐欺師はハマり役!
詐欺師たちのコンゲームが題材の映画なので、様々なフェイクが入り乱れ、フェイクとリアルの境界を行ったりきたり。
氷室が話す父母のエピソードは、熊沢を利用するためだけに作られたフェイクで、詐欺師は所詮詐欺師ということであれば、観賞後にもやもやが残ったかもしれない。全てがフェイクではなく、共感できる氷室のリアルがあったからこそ素晴らしい作品だった。
蔦谷さん&峯田君の主題歌も最高!
よく出来てる!
内野さんはさすがの演技力で、これまでのどの役とも違う、抑圧された退屈さの中に影と小さな怒りの種火を感じさせる、いかにも公務員のつまらないおじさんだった。
何であんなペライチのチラシ信じるかなぁ。
調べないで進めるかな個人取引なんて。
とかちょっとツッコミどころはあるものの、あれだけ家庭内での力関係が弱かったら言われた通りにするのかもしれない。
詐欺師は“話の中に本当のことを織り交ぜてリアリティを出す”とか聞くけど、氷室の不動産屋の部長としての生い立ちを話してるときの感じが、何となく変な設定で具体的すぎるなぁと思っていたら、ソレだった。
熊沢は途中でそのことに気づきながらも言わない。
かつて胸ぐら掴んだ攻撃的な部分や強い性格が、全て消えたわけではなかった。
ただ、家族のため・生きるために隠していただけ。
全てが明らかになったときの2人の晴れやかな笑顔は、作戦成功そのものよりずっとアッパレな気持ちに。
こういうエンタメ作品、好きです!
肝心な部分がセリフのみ…
ダークヒーローに必要なのは闇堕ちしたきっかけと流れ、そこに説得力があれば観客は悪者でも共感したくなると思うのですが、この作品ではセリフのみではしょってしまい、何となく察してくださいみたいな作りにしてしまっていましたが、これって結構重要な気がします
そもそもコメディ的な詐欺作品なので失敗はないだろうと言う事と冒頭シーンで岡田将生氏にもう1人女性の仲間がいる事が判明していたので、彼女が誰なのかがわかってしまうと何となくオチが見えてる感じは気になりましたが、まずまず面白かったので平均的な評価にしました
面白かった!
やはり悪い奴が懲らしめられるのは後味が良い。
タイトルに7人の詐欺師って入っていたから、
最初集まったときに、あれ?6人?と思いつつも、
忘れちゃうぐらいにお話しに引き込まれていきました。
みんな良いキャラ!で上手い!!
猿時さんもカッコ良い!!!
猿時さんが写メ見ながら、
ひとり祝杯?の缶ビール開けるシーンは、泣けたな…。
スッキリまとまっていて、テンポも良く、あっという間に終わってた。
7人目、氷室が捕まって殴られたところまで判らなかったー。
いちばんカッコ良いかも~!!!
サブタイトルがどうでしょうか?
期待した以上に面白く鑑賞できました😀
あえて気になったことを少し🙇♂️
前宣伝などでバッドエンドはありえないと想定できるため先が読めてしまうのがどうなのかとは思いました(個人的には分かりやすくていいのですが)
偽札への入れ替えについては最高の謎解きの場面なのですがあまりに非現実的かなと
最後に明らかになる最大のサプライズにしても数えたら1人足りないので早々に7人目があの人だと分かったり(笑)するのでサブタイトルに人数はいらなかったのに
面白かったけど
内野聖陽の真面目な税務署職員は似合わないというか、笑ってしまいますね。彼はTVドラマの伝説の刑事ゴンゾウの頃のコミカルな演技が良く似合います。今回もハマってましたね。
面白かったけど最後のピンチを切り抜けたトリックは観客も騙してるような見せ方にしたかったのでしょうけど演出が足りなかった気がします。最近のドラマに多く見受けられますけど。
岡田将生は最近よく映画に出演してますね。
ちょうどいい緩さと温さ
「カメラを止めるな!」の上田監督作品ですが、オリジナルは韓国ドラマなのでそういう意味ではちょっとオリジナリティに欠けたかもしれません。ただ、ちょうどいい具合に「緩く」また、決して斬新な映像ではなく安定した映像&お話でした。
そうなんです、いい意味で「古く」いい意味で「王道」でしたね。
決して2時間無駄にはさせませんし、気持ちの良い詐欺事件でした。
ただ、私がおしゃれに感じるのはお金を盗むのではなく、「使えなくする」という風にしても良かったかな。もちろんそれでは復讐にもなりませんが。あの機械で「透かし」だけを変えるっていうのもありかと。
それにしても神野三鈴のエロチックさは・・・やはり私が還暦過ぎのジジイだからでしょうか(自爆)「アンチヒーロー」での東京高等裁判所 判事役もなかなか良かったですが。
天才・上田慎一郎監督が仕掛ける、コンゲーム映画の極み。
原作未読です。
内野聖陽✖岡田将生バディの見事な融合!!
一見、配役が逆ではと思わせるキャスティングが、これまた絶妙でした!!
上田慎一郎監督としては珍しい?リメイク作品ですが、元になる韓国ドラマ全16話を約2時間の映画に見事にまとめ上げました。
大変困難な作業が伴いますが、そこは天才上田監督の技量の凄さが光ります。
多少の説明不足、ご都合主義は御愛嬌?それを上回る緻密な脚本とテンポの良さ、私もまんまと騙された💦ラストの大どんでん返しも爽快で秀逸でした。
泣いて、笑って、ハラハラ・ドキドキ…映画好きならば納得できる、コンゲーム映画の優秀作です👍
面白かったよ!
ファーストディ 観る予定無かったけど時間がありましたので。良かったよ!面白かった。カメラをの上田監督らしい。地面師たちも入っていて。オチもありましまし。
楽しめました!
仕事きっちり
映画の時間をきっちり使って色々な形で喜ばせてくれた。上田監督は観客目線を見失っていないところがいいのではないかと思った。原作は韓国ドラマとのこと、映画にするにはおそらくかなり大胆に改変したんじゃないか。原作ドラマも見てみようかな。
最初に森川葵がバイクで出てきたんで、後半の9番のキーホルダーがついたバイクも森川葵かと思ってしまった。ヤラレタ。
1・2・3・4・5・6!?1人たんないよ!あっ7人いた
2024年映画館鑑賞113作品目
11月30日(土)イオンシネマ新利府
通常料金1800円−dポイント300円
監督と脚本は『カメラを止めるな!』『イソップの思うツボ』『スペシャルアクターズ』『100日間生きたワニ』『ボプラン』の上田慎一郎
脚本は他に『3月のライオン 前編』『3月のライオン 後編』の岩下悠子
粗筋
税務署に勤める公務員がひょんなことから詐欺師とその仲間と手を組み無敵の脱税王に復讐する痛快娯楽クライムサスペンス
韓国の人気TVドラマのリメイクらしい
脚本が良い
元の話がよっぽど良いんだろう
脱税王が税務署や警察署とも癒着しなかなか手を出せない
マコトやマコトの父が刑務所暮らしになったのもマコトの母が弁護士を辞めるハメになったのもおそらく橘大和の策略だろう
特訓でビリヤードが上達し仲間の磁石による不正行為も手伝いビリヤード名人橘大和を負かした熊沢二郎
その流れで他人の土地を売り付け15億円騙し取る計画
税務署署長で橘の協力する安西元義の密告で詐欺がバレてしまう
橘の部下で司法書士の酒井恵美子の通報で警察に逮捕されてしまうわけだがじつは偽警察で脱出成功
まんまと大金を奪い取った詐欺グループ
橘に残った大金は全て仲間の丸健太郎が営む印刷工場で刷った偽札にすり替わっていた
詐欺仲間は公務員を除くと何度数えても6人しかいない
じつは橘側にスパイがいた
偽警察の時点で通報した司法書士が仲間ではないかと勘繰ったが正解だった
おそらく彼女はマコトの実の母親だろう
橘に殴られて思わず手を差し伸べる恵美子を払いのけるマコトに今おもうと「こまかいな」と感心する
とにかく熊沢二郎演じる内野聖陽の演技力が素晴らしい
コミカルな芝居もシリアスも良い
今でも充分かもしれないがもっともっと彼は高く評価されるべきだ
それにしてもなぜ韓国人はこんなに頭が良いのに日本のこととなると愚かなことばかりするんだろうか
日本人もそうだがいくらインテリでも感情的になって怒りを露わにすると失言はしやすくなるしとんでもない行動をしてしまう
怒りは敵と思えと徳川家康も言ってるし
怒りは貧乏人の娯楽とも言うがヤフコメ民とかを見てると妙に納得してしまう
熊沢が橘をボコボコにしたのは妄想で実際は怒りを抑えて税務署の者として報告するべきことは報告しその場を立ち去った
そんなわけで自分は頭が良い方ではないが気をつけたいところだ
配役
中野北税務署の職員で真面目で小心者の熊沢二郎に内野聖陽
出所したばかりの天才詐欺師の氷室マコトに岡田将生
二郎の部下で国税局に栄転予定だったが正義感が強すぎてピンチになる望月さくらに川栄李奈
二郎の上司で中野北税務署署長だがじつは影で橘大和と癒着している安西元義に吹越満
熊沢の親友で地元警察の刑事の八木晋平に皆川猿時
マイカーをそろそろ買い替えたい兼業主婦の熊沢の妻の熊沢佳子に金谷真由美
演劇部に所属し芝居に打ち込む熊沢の娘の熊沢夏美に河村花
マコトの仲間のスリで俳優業もしていたことから変装の名人の白石美来に森川葵
マコトの仲間の当たり屋でデカい体を生かしている村井達也に後藤剛也
マルコと仲間で表向きは印刷工場を経営している道具屋の丸健太郎に上川周作
闇金の元締めでマコトにもカネを貸している詐欺仲間の五十嵐ルリ子に真矢ミキ
いつも右手に金槌を握っているマコトの仲間でルリ子の娘の五十嵐薫に鈴木聖
ルリ子の護衛の栗木に竹井洋介
ルリ子の護衛の桃木に川口貴弘
橘コーポレーションの代表で10億円の脱税王の橘大和に小澤征悦
橘の司法書士の酒井恵美子に神野三鈴
熊沢の同期で橘の脱税を摘発しようとしたら濡衣を着せられクビになり自殺した岡本に矢柴俊博
岡本の妻に結城さなえ
岡本の娘に松井彩華
納税納める居酒屋の店長に淺場万矢
居酒屋の店長の息子に朔太郎
税金を納める工場の社長にイッキ
車の売主に重岡漠
住宅地の通りでルリ子の護衛にマコトと間違われる男に黒木俊穂
チャリティーの施設長に森恵美
美来からスリの被害に合うクラブのナンパ男に上野郁弥
モミジ不動産の社員の中園に野田英治
モミジ不動産の社員の春日部に佐藤あみ
7人目はあの人
韓国ドラマが原作とのこと。
役人は汚職するもの、が常識らしい韓国っぽい話だと思いました。
「密輸1970」でもそうだったが役人は地位を利用していい目を見る、私腹を肥やすものなので庶民はお役所騙して当然、みたいな考えがあるような気がする。
テンポがあまり良くないが、橘の憎々しさ全開でやっつけちゃって!という気分がぐいぐい高まる。氷室の家族の事情や、熊沢の同期の件などエピソードが強く情に訴えるのも韓国映画的。さらに、友達の警官が公務中に私的に協力したり警察の資材使っても「俺が黙ってりゃ無問題」が全然OKらしいのも韓国的かも、知らんけど。
何度か危機に陥るが都度逃れてからの、ラスト、どんでん返しでカタルシス
そうこなくちゃ。コンゲームは巨悪が倒される予定調和がいいんです。
7人の詐欺師、7人目は誰かと思えば。鮮やかに騙されていい気分。
そういえば彼女、氷室の写真見て「イケメン詐欺師ね」って言ってましたね、さらっと息子自慢してて後から思い出して笑った。良い親子です。
一見妻と娘の奴隷みたいな熊沢も、あれはあれで良い家庭なんでしょう。妻と娘、買い物から帰ってきて、パパがいつも同じもの着てるからってパパの衣類を買ってきてましたよね、パパの浮気は疑ってたけど素人劇団なら協力するって、嬉々としてたし。
税務署の汚職署長は望月の活躍で脱税摘発せざるを得なくなり、彼女は国税局に栄転、よかったね~、マルサで活躍しそうな人材です。
橘から巨額を奪ったがその中からきっちり納税しているのがさすが公務員。
(もちろん差額は山分けですけどね)
橘の頭からワイン掛けてやればよかったのに。
岡田将生が良い。ご結婚おめでとう。何を演じてもあのルックスのまま、意外と変幻自在な演技でなりきる。善玉か悪玉か見かけから予想できないのでストーリーの先読みを難しくする。いつも困ってるヒトな印象あってコメディも得意だし。内野聖陽良いんだけどケンジに見えちゃって困った。ぱんつ畳みながら小指立ってたような(気の所為?)
リアリティーが全くない
詐欺がメインとなる作品においては、思いもよらないトリックによって、いかに観客を驚かせるかが、作品の良し悪しを左右するものだと思います。にも関わらず、本作は詐欺のシナリオにリアリティーが全くありません。また、どの詐欺のシーンも不自然でスマートさにも欠けています。あまりにもお粗末過ぎて、何処が不自然なのかいちいち書きませんが、どうしてこんなにも薄っぺらい脚本でOKが出るのか理解に苦しみます。百歩譲って詐欺の作品ではなくコメディ作品だと割り切って観たとしても残念ながら面白くありません。
韓国から来た名作
................................................................................
税務署員の内野が脱税王の小澤を捜査するが失敗。
小澤は税務署長とつながってて、やりたい放題だった。
実は内野の同期がかつて同じように小澤を捜査して失敗、
ハメられてクビになり自殺した過去があった。
そんな折に内野は詐欺に遭い、友人の刑事に調査を依頼。
犯人の岡田は分が悪いとみて返金、さらに協力を申し出る。
それは小澤から14億奪って納税させようという話だった。
こうして内野を含む詐欺チームが結成される。
まずは内野が小澤の趣味のビリヤードを通じて親しくなり、
小澤が得意とする不動産投資関連の餌を巻く。
乗って来た小澤をチーム一丸で見事に騙して行き、
架空の保有物件に現金14億円を払わせる商談が成立。
数日後に調印&現金受け渡しをする運びとなった。
ただ税務署長の密告がきっかけで、小澤は詐欺に気付く。
でも気付かないフリをし、調印しに行くことにした。
一部始終を録画し、契約成立の瞬間に警察に引き渡すため。
当日、小澤の持って来た14億円を機械で数え、いざ調印。
そして小澤の意図通り、詐欺チームは警察に逮捕された。
小澤は持って来た金を回収するが、全部偽札になってたw
札を数える機械の底が下の階につながってて、
そこで札を回収、偽札を上に戻してたのだった。
さらに警察も詐欺チームが用意した偽警察だった。
................................................................................
いやー、これは面白かったな。
韓国から来た作品って、たまにとんでもない当たりがある。
この作品はまさにそれやった。
みんなで協力し合ってチームワークで巨悪を叩く。
こういうのって誰もが好きな話やと思うんよな。
クソ真面目な内野が詐欺チームに馴染んでいく様子も楽しい。
実際、詐欺チームの面々ってみんな賢くて気がきくんよな。
みな個性は強いが、堕ちて荒んでる感じが全くない。
そんな詐欺師なんて現実にはほとんどおらんと思うけど。
あとサブタイトルから詐欺師が7人いるはずやが、
最後の最後まで6人しかおらず、あと1人誰?って思ってた。
もしかして川栄?と思ってたが、最後まで健全で終了w
敵の行政書士である岡田くんの母親が7人目やった。
1年半も潜入して、小澤からの信用を積み上げてたらしい。
実の親なんて使ったら疑われるリスク満載やと思うが、
物語としては非常に痛快で面白いオチやったな。
騙し合い
真面目な税務署の公務員が詐欺師とタッグを組み
化学反応を起こす。
単なる騙し合いだけではなく、登場人物が
其々抱えている怒りや悲しみが背景にあった。
違法な制裁の影に隠れた人情と正義を貫いて
いく姿はハラハラして観ていた。
裏をかき、また裏をかくのが面白い。
最後は勢揃いでスッキリ。
巻き上げたお金の使い途も潔い。
全82件中、21~40件目を表示