アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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オチは見えても楽しい。
予告編を観ていて是非とも映画館でと思って観た作品。
スタートは少しだけ常識的にそれはないなと思いながら、何となく思いを紡ぐ為に周りをも動かして成果を上げていくって流れの作品でした。
最近多い、悪い事をしてる人が悪い人を退治しちゃうって流行りなのかな。人の心にはヒールとジャスティスのはざまで生きてますって感じる作品でした。
十分に楽しめたのですが脚本の弱さが見え隠れもしました
7人目は、、、そうか、そう来たか! 一本取られた。
2024年公開。
【監督】:上田慎一郎
【脚本】:上田慎一郎、岩下悠子
【原作】:ハン・ジョンフン
主な配役
【冴えない税吏・熊沢二郎】: 内野聖陽
【詐欺師・氷室マコト】: 岡田将生
【熊沢の部下・望月さくら】:川栄李奈
【税務署長・安西元義】:吹越満
【脱税キング・橘大和】:小澤征悦
韓国のテレビドラマをリメイク。
岡田将生と内野聖陽のダブル主演が、小澤征悦演じるワルモノと対峙する。
1.タイトルに振り回された(笑)
7人の詐欺師、というが、その7人目がなかなかわからない。
あ、こいつだったのか!
ん?いや、そうじゃない!そうか、この人か!
…
完全に製作者の罠にはまってしまった。
アッパレ!
2.小澤征悦、悪役がハマってきた(笑)
最近、敵役が増えてきた印象だが、
根がチャーミングなところがあるため、心から憎めない(あくまでも、私見ですよ!)
それは、ネガティブな見方ではなく、作品全体から陰鬱さを除去してくれていて、私は好きだ。
元ネタの韓国ドラマを知らないので比較はできないが、
映画館で何度も笑ってしまった。
カラッと陽気なピカレスクもの。
重厚感はないが、良作だ。
よって☆4.0
上田監督テイストは好きです
随所で上田監督っぽさを感じてカメ止めが懐かしくなったしこの感じは大好きです。
内野さんの演技がやっぱりすごくて最後の方のスマホの使い方もらしくてさすがでした。
岡田将生はハンサムすぎるからかこういった悪人役の方が際立ちますね。
ただもう全てにおいて先が読めてしまったのがとても残念。現金のすり替えも7人目がえみこさんであるのも
なんとなくわかってしまった。
見る前に期待し過ぎてしまったかも。
上田さんらしいストレートじゃない物語
やっぱ岡田将生なんよ
品行方正感?漂うエンタメ佳作
公務員と詐欺師がタッグを組むという、おそらく本邦初の設定。
監督があの上田監督。さて、どんな映画になっているのか、楽しみに観に行った。
エンタメとして良作、佳作。観て清涼感が得られる。
「脱税」、「癒着」、「詐欺」というアンモラルな行為満載の作品なのだが、邦画コンゲームの人気シリーズ「コンフィデンスマンJP」のようなぶっ飛び感やおちゃらけ感、同じ地面師詐欺を扱ったドラマ「地面師たち」のようなサスペンス、ハードボイルド感はなくて、フライヤーに書いてあるとおり、モラルを守って騙している感がした。
表現が不適切かもしれないが、品行方正感がした。
上に挙げた2作と比較すると。面白いんだけどね。
作品自体は、2時間きっかりの映画フォーマットでしっかり起承転結、テンポも良く、伏線回収も見事。
内野聖陽の税務署員ぶりはリアルだったし、ビリヤード姿も格好いい(もうちょっとあたふたする場面があったらよかった。決まりすぎ?)
岡田将生の終始スマートでクレバーな詐欺師っぷりも決まってます。
小澤征悦の外連味のある悪党っぷりも嫌な感じがしないのは、脚本と演技力のなせる技か。酒(ワイン)を頭の上からぶっかけるという古典的な芝居を久しぶりに見たが、「あ、一度これやってみたいし、やられてみたい」と思ってしまった私は異常?
その他の登場人物も個性的だけど主人公や話の筋を邪魔しない非常にバランスのとれた出番と演技だった。
展開はおおよそ見当が当たったが、7人目の詐欺師は、私は見抜けなかった。
まんまと心地よく騙されました。
(2024年映画館鑑賞33作目)
軽快に痛快、爽快、ラストはガッツポーズ(内心)
元々コンフィデンスマンJPが大好きなので、詐欺師ものだ〜!と楽しみにしておりました。
軽快にテンポ良く話が進み、橘や署長へのフラストレーションが溜まっていってからのラストのかっさらっていくサマは観ていて気持ちよかった〜。
橘が負けに気付いた瞬間は本当に気持ちよかった。でもそれだけではなく、ラストに熊沢さんが橘のところへ行って、負け(過ち)を認めさせる過程も良かった。安心した。あそこまでやる熊沢はいなかった…。ただ、そう思わせる程の怒りを伝えられたのは良かった。高校時代に気に入らない教員の胸ぐらを掴んでいた熊沢は死んでいなかった。
望月は正しいんだが、ずっと観ていてヒヤヒヤしてた。
でもやっぱ人として、誰が正しいか見極めた結果が署長の尾行なのは嬉しかったなぁ。
氷室の母親についてその後の言及がないので何でだ?と思ってはいたけど、もしや、と気付いたのは終盤の氷室が橘に殴られた時に止めに入ったとこだなぁ。よく止めに入ったな?流石に見てられなかったってこと…?弁護士なら行政書士の資格も取れるなそりゃ…!と思ってたら案の定。
最初っから橘は負けてたのだと思うと気分が良いです。
ネタバラシ、種明かしが大好きなので、橘が負けに気付いてからはずっと気持ちよかった〜
「家族3人でご飯に行こうよ」も氷室が暖かい熊沢家を思いつつ言ったんだろうな…と思うと…良い…。「今何時?」もとてもよかった。それを熊沢に聞いたのも良かった。
警察に連行されるところは、警察官の着てるチョッキが薄くて軽くてビックリした。それは詐欺師だから?まじもん?
あと熊沢家に危害がなくて本当に良かった…娘が傷つけられたら話が変わる。
そういえばオープニングの入りも良かったなぁ。格好良かった。
あのチームで一番いいやつなのは村井。絶対村井。
いや全員詐欺師だわ、騙されたらダメだわ。
止まっていた時が動き出す
予告から興味をもって鑑賞予定に入れていたのですが、公開週に時間が取れず、公開から遅れること2週間、やっと鑑賞してきました。期待どおりおもしろい作品で大満足です。
ストーリーは、波風立てずに真面目に働く税務署員・熊沢二郎が、天才詐欺師・氷室マコトの罠にかかって大金を騙し取られてしまい、親友の刑事の助けを借りて氷室を探し出すと、氷室から「巨額の脱税をする大物を詐欺にはめて税金徴収する代わりに自分を見逃してほしい」との提案を受け、困惑しながらも自身のとある復讐のためにその誘いに乗り、そこに氷室の集めた一芸に秀でたメンバーが加わって結成された詐欺師集団「アングリースクワッド」の一大ミッションを痛快に描くというもの。
詐欺師モノは、最後の最後まで騙し騙されの展開がおもしろいのですが、本作もその点は外していません。ラストで明かされる仕込みの数々に爽快感を覚えます。それに加えて、詐欺を行う熊沢と氷室のそれぞれに、大金を騙し取ること以上の大きな目的があり、それが物語に深みを与えています。だからこそ二人に共感し、応援したくなり、本作をさらにおもしろく感じるのだと思います。
そんな二人を演じる内野聖陽さんと岡田将生さんの演技がこれまたよく、魅了されてしまいます。熊沢が慣れない詐欺師にしだい染まっていく様子、練習のかいあって初陣で見せる堂々たる詐欺師ぶり等、内野さんの演技力が遺憾なく発揮されていてすばらしかったです。タッグを組む氷室も天才と噂されるだけのことはあり、息を吐くように嘘をつく詐欺師ぶりが鮮やかで、こちらも岡田さんのルックスと演技がピタリとハマっています。
「アングリースクワッド」のメンバーも個性豊かな顔ぶれで、もう少し見せ場を用意してあげたくもありますが、メインストーリーを邪魔しないためにはこれぐらいがよい塩梅だったように思います。
また、終盤は、止まったままの腕時計、偽札、静音カッター、熊沢のヤンチャな過去、氷室の両親等の伏線を鮮やかに回収してみせ、鑑賞後の満足感に寄与しています。さすがに匂わせが過ぎて、最後のどんでん返しとして用意された、ある人物の裏切りは読めましたが、それでも十分に楽しかったし、その後の父との面会も沁みるものがありました。これでやっと氷室の止まっていた時計の針も動き出したことでしょう。
キャストは、内野聖陽さん、岡田将生さん、川栄李奈さん、森川葵さん、後藤剛範さん、上川周作さん、真矢ミキさん、鈴木聖奈さん、皆川猿時さん、神野三鈴さん、吹越満さん、小澤征悦さんら。中でも、小澤征悦さんの悪辣ぶりが秀逸です。これがあってこその爽快感なので、小澤さんは本作の影の功労者だと感じます。
ノンハングリースクワッド
「名俳優集まる」
そうはならんやろ
なっとるやろがい
の応酬を楽しむエンタメなのは分かってるつもりだけど…
今の日本なら、脱税よりも、税金をチューチューしてる議員センセイとNPOをやっつける方がリアリティが有るのでは。
「視察」の名目で親類一同を引き連れた海外旅行をしておいて、報告書を出さないとか、書籍代50億とか、ネタがいくらでも提供されるのに。
マルサになりたいとか、今どきの娘さんがかたるの夢じゃないだろ。
マジメだけが取柄の典型的な公務員が、分不相応なくらいのスーツで決めて、VIPルームに居て、時計を見せつける時点で怪しさ大爆発。
何かの罠を疑うところなのに…
格下と見下した相手だと、機器察知レーダーが作動しなかったか…
すり替え、よくもまあ、失敗しなかったものだ。
現金の箱詰めに気を取られて、偽札の補充を忘れそうなのに。
最後の最後。
バイクの人の正体にはびっくり。
詐欺を仕掛ける相手の所に潜り込んでたとは。
この人だったかな?
通報したの。
警官まで用意しておいて偽の逮捕を演出するのと、二点だけ予想からハズレてた。
コンゲームはこうでなきゃ
面白かったが、あれでいいのか?
「とにかく楽しい映画」という大切なジャンル
『カメラを止めるな!』(2018) の記録的大ヒット以降の上田慎一郎監督の作品『イソップのおもうツボ』(2019)、『スペシャルアクターズ』(2019) などはカメ止め同様の「アッと驚くどんでん返し」に拘っているのにカメ止め程の迸るエネルギーが感じられず、僕は楽しむことが出来ませんでした。でも、上田監督は「観る人をとにかく楽しませたい」という思いの溢れた人なので頑張って欲しいと応援して来ました。
そして今回は、韓国映画のリメイク作です。いや、これはストレートに面白かった。10億円以上を脱税しながら権力を笠に着てのしたい放題を繰り広げる財界のボスから、詐欺師の手を借りて金を巻き上げようとする税務署員のお話です。いわゆるコンゲーム(詐欺師などによる騙し合い)であり、ケイパー映画(特殊能力者のチームによる犯罪映画)という伝統的フォーマットなのですが、本作はその中心に実直な税務署員がいるというのが特徴です。そして、それを演じる内野聖陽さんの気弱さが魅力的なのです。ついこの間観た『八犬伝』での豪胆な葛飾北斎が印象に残っているだけに、その変貌ぶりにビックリします。俳優さんは本当にすごいなぁ。
本作は原作ありきなので、監督は却って肩の力が抜けて思う存分遣りたい事が出来たのではないかな。「とにかく楽しい映画」と言うのは非常に大切なジャンルなので、これからも笑わせて楽しませて欲しいです。
上田監督、流石です
韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師」は私が観た韓国ドラマの歴代ベスト10に入る傑作である。マ・ドンソク、ソ・イングクのW主演で2人ともめちゃくちゃ魅力的でどんでん返しの妙も抜群で一気見しました。
で、上田監督のこの映画はその韓国ドラマのリメイクとのことですが、税務署員と詐欺師が巨悪から税金回収の詐欺をするというモチーフを拝借したものの、オリジナル作と言っていいほど、これはこれでめちゃくちゃ面白くどんでん返しも一級品でした(欲を言えばあと2つ位ウラがあれば特級品だった)。
内野聖陽、岡田将生がいい感じのコンビで小沢征悦も小憎らしいのが板についてる。観客はこういうわかりやすく楽しめる映画を待ってたんだよ〜と言いたくなる良作でした。
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