アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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タイトルの付け方に失敗しているとしか思えない
脱税をしている者に、何の証拠も示さずに「脱税してるでしょ!」と詰め寄る税務署員は、いくら何でもいないだろうが、クセの強い「如何にも」なキャラクター達は、分かりやすいし、見ているだけで楽しめる。
事なかれ主義で気弱な主人公が、詐欺という犯罪行為に手を染める過程にしても、「友の敵討ち」ということで納得がいくし、それが、天才詐欺師の計略の一部だったという事実も、同じく「復讐」のためであることが分かって、すんなりと受け入れることができた。
権力と癒着し、「庶民が平穏に生きる秘訣は怒らないこと」と説く脱税王に、復讐の「怒り」に燃えた2人が立ち向かっていく様子は痛快なのだが、「地面師詐欺」の手口が余りにもお粗末に見えてしまうところは気になってしまう。
案の定、詐欺であることが呆気なく見破られたところで、最後に逆転劇があることが容易に予想できてしまうし、天才詐欺師の母親の消息がなかなか明らかにならないことで、逆転の鍵を握るであろう「7人目」の詐欺師が誰なのかも察しがついてしまうところは残念だ。
詐欺師が7人いると分からなかったら、ラストのどんでん返しに、もっと驚くことができただろうから、「7人の詐欺師」というタイトルの付け方は、明らかに失敗だったと思えてならない。
さらに、「7人目」の詐欺師のおかげで裏帳簿が手に入ったのなら、わざわざ詐欺を働かなくても、正規の手続きで脱税王を起訴して、制裁を下すことができたのではないかとも思えてしまう。
また、いくら相手が脱税王でも、14億円をだまし取ったという罪が消えることはないと思うのだが、ラストを見ると、契約書を回収したことによる証拠不十分で、不起訴になったという解釈で良いのだろうか?
と、突っ込みどころは多々あるものの、それを言い出したらエンターテイメントとして成り立たなくなるので、ここは、だまし、だまされの「コン・ゲーム」を楽しむのが正解なのだろうし、実際、そこのところは、十分に楽しむことができた。
使命感と忖度
一言で公務員といっても、官僚、警察官、地方公共団体職員など多岐にわたるので、人によってイメージする姿はさまざまだと思います。
その中で、税金を徴収する方々は私のような雑魚庶民からすると比較的立場が強めというか怖いというか…でしたが、こんなにも上が腐ってると、真っ当な使命感を持つ人ほどメンタルがキツい状況に追い込まれるわけで、民間企業の利益追求のプレッシャーとは別の意味で過酷なのですね。
腐ってない政治家の方が稀な政府の元では、使命感の強い官僚はさぞや大変なのだということもよく分かりました。
組織の中で生き延びるためには、使命感よりも忖度するほうが確実⁈
嗚〜呼。
森友学園の公文書改竄問題に関連して自殺した近畿財務局の赤木さんもきっとナインボールを口に詰め込んで殺したいほどの怒りがあっただろうに、結果的にはそれを自分に向けてしまったのでしょうか。
『護られなかった者たちへ』でも公務員の対応が発端となっていましたが、現場の最前線で働く人たちの気持ちを考えると、もっと責任を負うべき指揮系統の〝上の人たち〟の構造的な体質について知りたくなります。
加減の良いエンタメ
本作を一言でまとめれば、
ネトフリの話題作「地面師」の
ライト版といった感じかな。
詐欺師を主人公にした映画は当たり外れが
少ない。
大体悪徳商人を騙す話が多いので、溜飲が
下がるからだ。
古くは「スティング」に始まり、「オーシャン11」、
「キャッチイフ―キャン」
邦画では「コンフィデンスマンJP」「嘘八百」
「地面師」など、この手の話はいかに上手に
騙してくれるか、が決め手。
上田監督も、原作がよく出来た韓国ドラマとはいえ、
ツッコミどころはあるけれど、ちゃんと騙してくれる。
軽やかなデートムービーを探している人には
ちょうど加減の良いエンタメだと思いますよ。
’
痛快なストーリー。面白かったぁ。
文句なしに面白かった。久しぶりに見終わった後の気持ちがアゲアゲだった。
この映画は一言で言うと、真面目な税務署員が詐欺にあったことをきっかけに、詐欺グループのメンバーとして悪徳不動産王をやっつける話。
でもそこには登場人物のそれぞれの家族や愛が絡まっていくし、ストーリーは最後まで読めない展開の連続。
とにかく、内野聖陽が最高で物語を引っ張っていく。彼の喜んだりとぼけり怯えたり怒りを抑えたりの様々な表情が映画にぐいぐい引き込んでくれた。
エンディングの曲も映画にあっていて、めちゃ良かった。
パパも詐欺師
税務署員が中古車の個人売買で知り合った詐欺師やその仲間と組んで、凡そ10億の脱税をする権力者に納税をさせるべく嵌める話。
もうすぐ国税局に異動になる筈だった後輩が貶められて、更には亡くなった同期もその権力者に貶められていた事を知り、復讐を決意するストーリー。
所謂コンゲームな訳だけれど、あれ?1人足りない?と、変なサブタイトルのせいだったり、わざわざ序盤でなんの脈絡もなくみせたモノのせいだったりで、なんだか読めちゃう展開も。
とはいえ、なかなか見事に嫌なヤツにお仕置きを決めてくれるし、結構律儀な結末だしで愉しかった。
最後のシーン
最後の橘の口の中にビリヤードの玉を無理やり入れ殴り殺す勢いで痛め付けてた所はかなり暴力的で見た時はかなり驚いたがそれは現実ではなく熊沢の本当は橘をこうしてやりたい復讐心の妄想、それを押し殺し淡々と報告だけし去っていく言わば一線を越えない姿は熊沢が今までしてきた大人しい人間味が溢れていてとても良かった。
復讐心で一線を超えてしまう怒りを表に出さないからこそのラストはとてもスカッとした。
あと最初のメインタイトルの入り方がカッコよすぎて最高でした
想定内。
車購入時に詐欺られ出会った税務署に務める熊澤二郎と天才詐欺師・氷室マコトが手を組み、巨額脱税者・橘コーポレーションの橘から14億円を騙し取ろうとする話。
橘の権力に牛耳られる税務署関係者達…、同僚でもあり仲間でもあった岡本が橘への税金徴収で動いた事で後に自殺…、その岡本の死をなんとも思ってなく名前すらも覚えてない橘に復讐しようと熊澤と氷室、氷室の仲間達が手を組み動きだす…。
権力を使ってやりたい放題な橘へ復讐してやろうとなるけれど、とりあえず周りにいる人間を見下しすぎてる橘に早く制裁!と、なるけど。
ビリヤードの球筋を変える装置の故障にはヒヤヒヤしながらも、てか口に入れたから壊れたんじゃない?と脳内ツッコミ、森川葵さん演じた美麗の七変化にはちょっと萌えちゃったりで(笑)
橘にバレていながらの金銭の授受にはどうなる?でヒヤヒヤしながらも…、結果全てが想定内だった展開、橘の隣に常にいる女性のサプライズにも驚きで、詐欺仲間、観てる鑑賞者も騙されたって感じで面白かった!
岡田将生、いやっ、ま~ちん♡(ゆき真似)の良さが少し分かった様な気がする!(笑)
ラストシーンは聞き間違えかな。
全体的にフワッとした雰囲気の作品。
なんとなく話が立ち上がって、なんとなく展開し、なんとなくで解決する……そんなストーリーでした。
最初から期待値ゼロで見に行った作品だったのですが、予想通りの評価に落ち着いたせいか特に作品に対して感じる点はありませんでした。
途中「力のない者が生き延びるための最良の手段は怒りを感じないことだ」というセリフがありましたが、そのセリフがさっそく私の魂に反映されたのかもしれません。
ただ一点、私の聞き間違えかもしれませんが、ラストシーンで内野聖陽が「一億X円、納付いただきました」と言っていた気がしますが(ちゃんと納付してくれたんだ……)と変な点に驚いてしまいました。
あと、税額は切り捨てるのがルールらしいですが、1の位までしっかり言っていたような気がします。
しつこいながらも、私の勘違いかもしれませんが……
もしもそうなら詰めが甘い、と感じました。
まとまっている 小気味の良い クライム エンタメ 少しの現実離れ指摘は無粋。
カメ止め の 上田慎一郎 監督
より スタイリッシュに でも 怒りを忘れたらダメだ作品 テンポもミディアムで良い。
今 話題の 岡田将生さんが 今までの作品で 一番 ハンサム イケメン。
内野聖陽さんが 安定の実力 監督さんとかなり突っ込んで 脚本レベルで話し合った模様
悪役 小沢征悦さんもひかる✴️
コンゲーム 詐欺 脱税
同僚 親子 理由
怒りを思い出せ❗️作品 事なかれ主義に喝❗️作品
税務署幹部 慈善家気取りの脱税野郎VIP
裏の闇へのツッコミは良かったです
中野税務署 協力も良い姿勢。皆川猿時さんも 本作好演 後藤剛範さんの当たり屋 上腕二頭筋💪が良かった。
有料パンフ🈶は 基本 カテゴライズがきちんと分かれてて 日本的な 読みやすさ
必須とは思わないけど 買っても良いと思う。総合力が高い
【言っては無粋】
・脱税の罪は(スクリーンで確認を)❓
・いろいろうまく運び過ぎ
・チト税務署職員としてはリスキー んな自由に・・・
・なぜに舞台&高級玉突き🎱
・岡田さん役の お父さん よくわからない 今後見る人は注目を
さすが 上田監督 最後まで 魅せる 裏の裏 コンゲーム 誰でもわかる面白い
ただ ミディアムテンポとの相性は出る。こういうフィクションもたまには良い 喉越しの良い作品。
星の理由は 疾走感がイマイチ ということ。 どっかり席に💺陣取って楽しみましょう❗️
書くの忘れてた どうでもイイけど
日曜日の昼 百貨店 ショッピングモール の レストラン フードコート で明らかに家族連れ🧑🧑🧒大抵 お爺さん おばあちゃん👵付き なのに 正式な領収書求める方々多いのはなぜ❓家族のメシになんで領収書必要❓
答えは明確です。 飲食経費はブラックホール 税務署さんしっかりしてね。
最初から最後まで楽しめました
・宿敵の社長(橘)の憎たらしさが素敵。
・詐欺師グループのリーダー以外は徹底して脇役にしているのがむしろ良い
イケメン詐欺師リーダーは好印象だったが、トンカチ女とか仲間が出てきたときは正直ウザイ&めんどくせぇと思った。が、結局何の背景も紹介されずただ作業員ABCとしての扱いが徹底されていたのが良かった。なるほど、敢えてそれぞれの人物を深堀りせずに、こういう扱いをするのが良い結果につながることもあるのか。(個人的な感想ではありますが)
・ずっと面白かった
普通は詐欺シーンだけ面白かったりするんだけど、なぜかずっと楽しく感じました。
・細かいことは気にしない
物理的に14億奪っただけで勝利と言えるのか、確実に指名手配されて日陰者になるだろうし、天才詐欺師ならもっとスマートにできないかなと思った。現金もナンバー控えられてるだろうしなぁ。
あと、主人公のオッサンが犯罪で奪った金のうち10億円を徴収できた扱いになっているが、そのへんの処理をどうやって合法的にやれたのかが謎。
・橘へのお仕置きシーンがもっと欲しかった。
妄想で殴っただけw
以上、いつもどおり予備知識ゼロで行きましたが楽しめました。やっぱり原作あったのね
痛快なコンゲーム
痛快。
『オーシャンズ』『コンフィデンスマンJP』などのコンゲーム的騙し合い。
ところどころ、ありえないツッコミどころ満載な展開もあるし、途中大っぴらに見せたアイテムが後に使われるのが丸わかりで、少しも伏線らしさはないものの。
勢いでそういった細かい部分が気にならない。
原案の素性のよさと、上田監督のコミカルな演出、『相棒』『科捜研の女』シリーズや実写『3月のライオン』岩下悠子の脚本が見事にマッチしていた気がします。
役者陣も頑張っていて、特に内野聖陽の芝居が好き。
あと、岡田将生演じる詐欺師・氷室が、根っからの悪人ではなく、本当は優しいが復讐を抱く人間として描かれていて、このあたりの配役とシナリオのバランスが良かった。
原案となる韓国ドラマも観たくなりました。
最高エンタメ映画‼︎
個性豊かなキャラクター、テンポ良く進む展開‼︎
観終わったあとのスカッと感が半端なかった‼︎
序盤や中盤でサラッと観ていた、アイテムや行動が終盤になって活かされる展開は観ていてとても気持ちが良い‼︎
そしてやっていることがバレそうになった時の緊張感、それをなんとかしようとする活躍も観ていてとても楽しかった‼︎
演出やカメラワークもさすが上田監督と言った感じでストーリーに入り込みやすくなっていたり、キャストの方々の魅力を最大限に活かせていました‼︎
さらに今作の悪役の橘はかなりのワルで熊沢の親友の話を聞いた時には怒りの気持ちが湧いてきました。
なので後半の展開がよりスカッとするようになっていてとても良かったです‼︎
岡田将生さんの演技も役に入り込んでいてとても良かったです‼︎
2024年公開の岡田将生さんが出ている映画(ゴールドボーイ、ラストマイル、今作)は全部観ましたが、どれも演技が素晴らしかったです‼︎
そして岡田将生さんご結婚おめでとうございます
上田慎一郎監督の真骨頂!
今年鑑賞した邦画の中で3本指に入るほどのフェイバリット作品です。
冒頭からの詐欺師氷室マコト役である岡田将生の演技が素晴らしいんですよね。
特に悪役に相応しい表情の演技、実に不敵な笑みを浮かべたり、
内野聖陽演じる主人公熊沢二郎を騙すときの声、表情など、本当に素晴らしいです。
それから内野聖陽のキャラクターのつくりこみもすごいですね。
あそこまでカッコよくない表情や姿勢、動きや喋り方など、尋常ではないつくりこみだと思います。
小澤征悦の悪役も堂に入っていて、安心して観ていられました。
脚本の紡ぎあげ方も唸らされました。
特に7人目の詐欺師は予想できていなかったので、してやられた!と思いました。
え!?7人いないよね!?とずっと考えていたんですよねー。
きっとすぐに予想できた方もいらっしゃるのでしょうが、私はしてやられる鈍い人間なので映画を
楽しむにはもってこいなんですよね(笑)
そして、伏線回収というか一気に謎解きしていく最後半はカタルシスを感じられる
これぞ映画エンターテインメントだと思いましたし、
上田慎一郎監督の真骨頂な展開ですごく気持ちよかったです。
映画ってやっぱり楽しいなぁ。心から観て良かったと思える作品に出会えて幸せです☺️
おじさんも立派な詐欺師でした
脱税王からお金を巻き上げる詐欺師集団の話しですが、これは痛快。スカッとして面白かったです。
そして見てるこちらも予想だにしない展開に見事に騙されました。
真面目な公務員と詐欺師の組み合わせの設定がまず面白いです。
まったく接点のないような組み合わせでも、過去の無念を晴らすべく思いは一緒です。
理不尽な出来事でも力無き者は力有る者の前では為すすべも有りません。生きて行く為にその理不尽を受け止めなければいけません。
そしてさあ逆襲です。その出会いからして既に手玉に取られているのですが、ここもう親友の無念を晴らすべく、そして税金徴収の為に行くしかありませんよね。
家族も騙して熊沢さんの大芝居の始まりです。
内野さん岡田くん本当に見事です。川栄李奈ちゃん真矢みきさんら脇も良かった。
逮捕されちゃうの?と思ったら熊沢さんの親友の警察官の登場にビックリ。そして母と子の大芝居にまたビックリ。まんまと騙されたのでした。
いい映画を見ました
バイパス理論の考え方ではいろいろおかしい
今年417本目(合計1,508本目/今月(2024年11月度)23本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
展開に違和感があるなぁと思ったら、韓国映画の日本語リメイクなんですね。
ストーリーとしてはここに書いてあるのがほぼ全てのような気がします。もちろん裏切り裏切られというのは色々あるし、その意味で「最後の勝者は誰でしょう?」という点についてはネタバレ扱いでしょうね。
「税金徴収ミッション」というのはわかるし、「税金は公平に納めるべき」というのもわかるのですが、行政法でいうところの「バイパス理論」を全部すっ飛ばした関係で、資格持ちは???な展開になるのが何だかな、といったところです。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.8/バイパス理論の考え方についての見解がおかしい)
特に徴収はその傾向が強いですが、民事上の裁判等とは別に、法律上特別な徴収手段というのものが用意されているのが普通です。これは、一般の裁判所にのせられると裁判所が混乱してしまう(裁判官とて徴収だの土地収用だのといったことに詳しいわけではない)し、ましてこの映画のように個人間でのやり取り(要は、私人救済が認められるか)はさらに想定されていないからです。それが付きまとい等だといわれて警察がきても「徴収が何だの」といっても一般の「おまわりさん」では理解できないからです。
このように、「法が特別な制度を設けているのだから、勝手な報復や民事裁判他ではなく、用意された特別なルートにのっとって手続きをとりましょう」という考え方を、その「特別なルート」を「バイパス」(=高速道路、特殊道など)にそって「バイパス理論」といいます。
この考え方がまるで出てこないので展開は珍妙な状況になっていて、何をしたいんだ…というところになってしまいます。
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