アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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これはオススメ!面白かったです。伏線回収が心地良い~
そろそろ11月も終わり。
毎週入れ替わる様に新作ラッシュで。
劇場は大忙しの模様ですね。
ここに来て 全く期待度ゼロでしたが
本日観た「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」これはオススメかも。
元は韓国テレビドラマからのリメイク映画の様ですが。
観ていて この緻密な詰め方、韓国ものでしたか。
でしょうね~と途中で気付きましたけども。
基本詐欺師の話なんですが、脱税で逃れている悪い奴から
なんとか追徴課税を払わせたい税務署の真面目な男。
ここの 詐欺集団への加わり方への流れと、脱税企業のガ-ドと、税務署の堕落と本音。この辺りが絶妙なサジ加減で笑えて納得します。
コンフィデンスマンJP~じゃんと言う声も有りそうですが
人物背景等が確りしている点が大きく違いますかね。
元の話が長いので、映画にした場合かなり詰め込み過ぎな感じはしましたが、内容的に深く決して飽きさせない作りに成ってます。
特に最後まで観て、伏線がキッチリと回収されていく辺り
流石ですね。
最後の熊沢の決めセリフ、ここも税務署員らしいキメ方。
俳優陣は皆さん個性派揃い。
とっても良かったと思います。
監督:上田慎一郎さんなんですね。”カメ止め”で一躍有名に成って多分いっぱい儲かった?それで税務署来たのかな?
だからこんな作品を手がけたのでしょうかね。
まるで一時期の伊丹監督のようですね。
”お葬式”で大ヒットして、税務署やって来て。その時の想い発想から”マルサの女”を製作されましたからね。
今作もその流れを感じますねw
どの役者さんも活き活きしてて、非常に面白く楽しかったです。
これは結構ヒットしそうに感じました。
ご興味ある方は
家族、友人誘って
是非 劇場へ!!
名前を忘れたままのあの日の鼓動
上田監督久々の新作という事で楽しみにしながら鑑賞。
オリジナル元のドラマは未視聴です。
いやー痛快爽快な快作でした。
フラストレーションの溜まる展開も後半への布石として面白さに繋がっていましたし、詐欺師と公務員が手を組むといった独自的な展開も相まってワクワクドキドキしっぱなしでした。
タイトルが途中でバーン!と入る演出も今作のプロローグからオープニングに繋げていくって感じの演出でオッシャレ〜ってなりました。
正義感の強い部下を止めようとして権力者に目をつけられた挙句、詐欺師の手口にまんまと引っかかってお金まで取られた公務員のおじさんの真っ直ぐで真面目な復讐劇なんて難しい要素満載なのにコミカルさとシリアスを良いバランスで盛り込んでくれて見応えありありでした。
権力者も底の無いクズってのも最高で、小澤さんの飄々とした演技も相まって憎さ満載だったのも物語にスパイスを与えていましたし、コイツには痛い目に遭って貰わないと気が済まない…という気分を詐欺師たちと共有できたのもデカかったです。
地面師というものがスッと入って来たのもあって不動産と土地所有者の駆け引きなんかもスリルがありました。
土地の写真を見せて自分の土地なら分かるでしょう?という無理難題を押し付けてみたり、現金そのままでの減額の交渉だったり、実際に起こっているんだろうなと思うところもあって考えさせられる場面もありました。
窮地に陥ってからの展開の捻り方は唸るものがありました。
目論見がバレてハンコを押すと同時に部下が突入してくるという流れをどうやって潜り抜けるのかといったところで、盗むためのお札は紙幣カウンターと下の階を繋げてそこから偽札と入れ替えて段ボールに詰め詰めして運搬といった流れでかなり原始的だけど、そこを繋げるのかと1本取られました。
警察も友人が手伝ってくれて事なきを得て、橘の元へ潜入していた秘書が最後の7人目、そして氷室の母とトントン拍子で分かって点と点がバシッと繋がってスッキリしました。
ラストシーンは中々に衝撃的なもので、橘の元へ向かった熊沢がそれはもうフルボッコにしてビリヤード玉を口の中に捩じ込んでボコボコにする狂気的な面を見せてくるので怖かったですが、胸ぐらを掴まれた橘の脳裏によぎったもので一安心しましたし、徴収の報告で済ませた熊沢に男らしさと優しさを感じられるラストでホッとしました。
キャラクター的には当たり屋と釘お姉さんは持て余した感はありましたが、当たり屋が機転を効かせて熊沢たちを助けたところはナイス!と心の中でガッツポーズしていました。
印刷のテクニックを用いてなんでもやっちゃう丸さんだったり色んな人物に憑依しまくりな白石だったりと出番多めの詐欺師たちはキャラ立ちしていて良かったです。
やっぱりワクワクする映画って良いなと思いました。
細かな伏線回収の気持ち良さだったり、役者陣の演技だったり濃厚なものを一つ一つ体験できました。
上田監督の次回作も楽しみですし、今作もリピートしたい1本です。
鑑賞日 11/23
鑑賞時間 10:50〜13:05
座席 D-2
キマジメな公務員と天才詐欺師チームと脱税王がくりひろげるだましあいのテンポがよく、目が離せませんでした。全編とにかく楽しくて気持ちがいいのです。
ゾンビ映画かと思いきや、その撮影隊の奮闘を描くコメディー映画で、観客を裏切るどんでん返しの連続で社会現象になるほどヒットした「カメラを止めるな!」や、最後に衝撃の種明かしが待っている「スペシャルアクターズ」など、奇抜な発想と巧みな脚本で観客を驚かせてきた上田慎一郎監督の最新作。
2016年の韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、真面目な公務員と天才詐欺師が手を組んで脱税王から10億円を奪い取るべく奮闘する姿を活写したクライムドラマです。
有名俳優の起用など、これまでと異なる点ももちろんありますが、その魅力は健在でした。今作も実に気持ちよく、我々をだましてくれます。
●ストーリー
税務署に勤める真面目な公務員・熊沢二郎(内野聖陽)はある日、天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金を騙し取られてしまいます。刑事である親友の八木晋平(皆川猿時)の助けで氷室を探し出す熊沢でしたが、観念した氷室から「おじさんが追ってる10億円もの脱税が疑われる大企業の社長・橘大和(小渾征悦)を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」という驚きの提案を受けます。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢でしたが、自らが抱える”ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意します。
タッグを組んだ2人は、クセ者ぞろいのアウトロー達“どんな役にもなれる元役者”“強靭な肉体の当たり屋”“特殊な偽造のプロ”“母と娘の闇金親子”たちを集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。綿密&大胆な計画を練り上げ、チームは壮大な税金徴収ミッションに挑むます。脱税王から大金を騙し取る方法として選んだのは、所有者に成りすまして土地を売る地面師詐欺。けれども相手は百戦錬磨の脱税王です。あと一歩で土地契約というところで、詐欺だと見抜かれてチームは大ビンチを迎えるのです。
●解説
橘に大がかりな詐欺を仕掛けるため、熊沢が氷室の仲間だちと詐欺師チームを結成して計画を準備する様子は、さながら舞台の本番に向けて稽古を重ねる劇団のようです。
実際に熊沢がチームの面々と会っているところを娘に目撃されてしまったとき、これは劇団の打ち合わせなんだとごまかすシーンがありました。
詐欺師チームの内情は、監督自身も好きだという「オーシャンズ」シリーズのようなパラパラ感と、これまでも描いてきた、劇中で演じること自体の楽しさが融合して、実にワクワクする展開です。
ところで内野も岡田も、この2人以外にいないほど役にはまっています。特に、ある復讐のために橘をだます計画に乗った熊沢が、忘れていた怒りを思い出すシーンは痛快です。チームが大ビンチを迎えて、予想外の方法で乗り越える展開は、まさに上田監督の真骨頂が発揮されています。
●感想
上田監督が「カメラを止めるな」以前から温めていたという本作は、キマジメな公務員と天才詐欺師チームと脱税王がくりひろげるだましあいのテンポがよく、目が離せませんでした。全編とにかく楽しくて気持ちがいいのです。
ピンチやアクシデントに負けず、相次ぐどんでん返しがいかにも上田監督らしいところ。詐欺が底なしの努力とチームワークで成り立っているのがよくわかりました。
それにしても今回主役を務めた内野の役作りが素晴らしかったです。主人公の冴えない税務署員が登場したとき、この役者は誰なんだと全く内野だと気付きませんでした。『ブラックペアン』など恰幅のいい役柄のイメージが強かった内野だけに、本作での小市民ぶりに余りにイメージギャップが大きすぎて、段々演じているのが内野だとわかって、ビックリしました。
それだけに小物な主人公が、大それた詐欺をやってのける展開は、落差が激しく感じられたのです。そのギャップのクローズアップさせたのが内野の演技の賜物といっていいでしょう。
止まったままの腕時計をつけ続けるのもよいものですね。
ある作品を見たことがなければ満点でした。改めて、その作品の凄さを実感。
内野さんは魅力的な役者さんですね。(「八犬伝」も合わせて)
まったく別件で、kawasakiのGPz400Fと思われるバイクが出てきて嬉しかった。
先に似たような作品があったのがかなり残念
「地面師たち」の後の公開というのが残念でしたな。あとサブタイトルが半ネタバレになっている。何故にそんなサブタイトル入れた?わざと入れて、視聴者に推理を張り巡らして欲しかったと言う意図があったのか?面白い作品ではあるのに、先のように新鮮味に残念ながら欠けてしまったのが、ホント残念。
スカッとします
今年のベスト3
十分楽しめるがコンゲームものとしてはいろいろと瑕疵あり
日本映画でコンゲームを題材とした作品といえば最近では「コンフィデンスマンJP」シリーズとかになるのだろうか。そちらは観ていないので評価できないのだが、本作が傑作だ、痛快作だという評価が多いのはよほど今までまともな作品がなかったということなのかも。
特に本作を貶めるつもりはなく十分楽しかったのだけどいくつか文句を言わせてもらう。
一つめ、まず10億円、15億円とかいうのは映画にまでなる詐欺の規模としてはやや小さくはないか?相手は名うての悪徳不動産業者である。何百億も儲けているのに違いない。現金で奪取するというスキームなのでこの金額が限度だったのかもしれないし脱税額という意味あいもあるのかもしれないが、ドラマの「地面師」が200億円の詐欺の話なのと比べてもややセコい感じは拭えない。
二つめ、コンゲームでよくある専門家によるチーム編成のスタイルとなっているが、例えば森川葵や上川周作の役割が、背景での専門性の紹介を超えて、なんでもかんでもやってしまう流れになってしまっていないか?専門家はその部分だけビシッとやってみせるからこそドラマが締まってくるのであってユーティリティプレイヤーの登場はご都合主義以外の何物でもない。いわんや詐欺の素人の熊沢(内野聖陽)にあれほどの演技ができるとはね。
三つめ、「スティング」以降、最も優れたコンゲームは相手がだまされたと気づかないことであると相場が決まっている。そして二番目に良いのはだまされたとわかっても手出しできないこと。例えばどこの誰にだまされたか分からないとか、犯人が圧倒的に優位にたっているとかで。この作品はそのどちらでもなく、橘(小澤征悦)がなぜ反撃に出ないのかがよくわからない。犯人のうち一人は熊沢であることはわかっているのにね。
最後に、橘が氷室(岡田将生)を、熊沢が橘を殴るシーンがあるのがやや興ざめ。コンゲームの映画は流血がないほうがいいね。後味が悪くなる。
これらのことから、私自身は、それほどまで手放しで褒める映画ではないような気がする。「カメラを止めるな」のヌケの良さを期待してご覧になるのであればそれはちょっとキツイよと言っておきます。
冷めたり熱したり
爽快感や感情を優先し過ぎた結末が残念。
物語の最後に主人公熊沢は同期の仇である脱税悪徳社長から詐欺師軍団と協力して金を騙しとり、彼と癒着していた税務署の所長の悪事もあばいて彼らに社会的制裁を下したまではスッキリ爽快なんですけど・・・エンディングの後のこと考えたらとてもじゃないけど大成功とはいえないのでは、と不安になりました。
確かに脱税で社長が捕まるだろうことは明白なんですけど社長が仮に実刑受けたとしても「巨額詐欺事件が無かったことにはならない」のですよね。
悪徳社長は脱税容疑者ですが、真っ当な商取引における詐欺被害者でもあるわけです。詐欺に関しては被害届を提出されて、おそらく重要参考人として熊沢に捜査の手が届くと思います。
天才詐欺師の氷室が熊沢が詐欺師の仲間ではないというアリバイやシナリオまで用意してたら話は別。しかし違法ビリヤードで沢山の目撃者が居る中、社長を騙す気満々で、架空の設定のかなり不審な人物を演じちゃった熊沢・・・捜査が順当にすすめば彼が「詐欺師達とは無関係です」ということを証明することはほぼ不可能でしょう。
いっそのこと熊沢が今の仕事を辞めて詐欺師になり身を隠す・・というのも彼には家族が居るから現実的ではありません。
彼はこれからどう真っ当な社会生活を営んでいくのか・・・どうやったって想像できません。
あと、タイミング的に14億の盗んだお金から10億が追徴課税で支払われたみたいですけど、制度的にもそんなのあり得ないんじゃ(笑)。
爽快感や感情優先で結末を作って、結果として辻褄合わなくなっちゃうという悪い例だと思います。
エンディング以外は本当に良く出来てたのに・・・なんとも詰めが甘いですね。
予想はできる。それでも楽しめる作品。
貧しくちゃエンタメも楽しめない
もう言わずもがな「カメ止め」の監督作品。
めちゃくちゃなプレッシャーの中、頑張ったんだろうなぁ。
と、思っただけで、なんか感極まります。
しっかり内容が練られていて良かったです。
今年旬な地面師の話も入ってきて
分かりやすくエンタメ。
フィクションとはいえ
リアルの線を微妙〜〜にバランス保っていたかなと思いました。
しかし、最近は103万の壁だなんだで揉めてるところ
そら脱税もしたくなるよってなもんで
小澤征悦は悪いやつは悪いやつなんだけど
もっと悪いやつ、居るじゃん!!!
って思ったりしちゃいました……。
貧困はエンタメを楽しむ心の余裕も奪う。
国の偉い人たちにはぜひ、頑張ってもらって
小澤征悦を心の底から憎めるようにして欲しいところです。
ここからちょいネタバレ
↓↓↓↓
なんとなく、「韓国っぽいなぁ」というテイストも感じましたが
やはり後から調べたら原作はそちらのようで。
韓国なら、ラストあの人に仕返し妄想シーンも、もうちょいハードに撮るのでしょうけど、そこは抑えめでしたね。
痛快!コンゲーム映画
さすが内野さん
シナリオは。
わお!
上田監督売れて制作費、俳優も潤沢にカメラ回せるようになったらこんんなん撮っちゃうんだ!
何でも演れる岡田クンに真矢みきだぞ、過去作からは飛躍的にゴージャスでキッチリ大衆向けエンタメ映画してた。
ラストのどんでん返しシナリオにも観客へのビックリにサービス大盛りで、やっぱこの人上田監督、人を喜ばせたい人なんだな。と再実感。
思えばカメ止めん時も、スペアクもそうだったわ。
この人は他者を喜ばせたい人なんだよ、観客も役者も、関わった人全てを、人生のちょっとの時間、2時間くらいだけど幸せに喜ばせたい、気持ち良くさせたい。
無名の役者なカメ止めから、全員シロウトなスペアク。
今作ドメジャー俳優が、この人のカメラに芝居したい!ってスクリーンに立ってくれたのが何よりの証明でしょ。
やっぱさ、映画の魅力って、人の魅力そのものだよな。
こんな人が撮った七人の侍を見れるなんて思わなかったよ。
ラストの破滅的なバイオレンスシーンも気持ち良くて切なくてファイトクラブの高層ビルから見る虚しさも有って、映画の後味が今もちょい残ってる良い作品に思い出し安酒も美味い。
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