アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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スリは詐欺の基本
いやー、期待以上!こりゃいい!
「コンフィデンスマンJP」好きにはたまらない、最高で痛快な至福のコンゲーム。こんなエンタメが見たかった!終始大笑いできるすっごい楽しい映画なんだけど、過度にふざけすぎずベストなタイミングでシリアスなシーンを挟んでくれるから、全体的にバランスがよく、とても見応えのあるものにまとまっている。映画館を出て、あー面白かった!と思わず声が漏れてしまうような満足度の高い映画。そうそうこれこれ。映画ってこういうのがいちばんなんだよねぇ。
冒頭から漂う、大当たりの予感。
理想の岡田将生像がたった1分で凝縮されていた。うわうわうわ、求めていたものまんまじゃん。この世のものとは思えない圧倒的な美貌、見るものを虜にさせる見事な着こなし、クールで華麗な動き、何事にも動じない落ち着き払った佇まい、そして優しく包み込むような可愛らしい声。あー好き。大好き。「ゴールドボーイ」東×「大豆田とわ子と三人の元夫」シンシンって感じで、ファンが思い描く完璧な岡田将生がそこにはあった。改めまして、ご結婚おめでとうございます。大好きなふたりで最高に嬉しいです。超絶お似合いだと思います💍
騙し合いバトル系の映画、自分がここまで映画にのめり込むきっかけになったジャンルでもあるからめちゃくちゃ好きなんだけど、作品の肝になるコンゲーム部分を見せたいがために、導入やキャラクター設定を疎かにしてしまいがちで、残念だったなーと感じることも多々。
その点、この作品はすぐにメインイベントへと発展させるのではなく、登場人物の説明をしながら徐々に徐々にものすごく丁寧な話運びでそこまで持っていくから、スクリーンにグイグイ引き込まれて釘付けになっちゃうし、どこを切り取っても面白い映画になっている。とても秀逸な脚本。上田監督は「カメラを止めるな!」がたまたま当たっただけの人だと勝手に思っていたけど、今回は違った。こんなの作れるのか!すごいじゃん!
真面目な公務員が詐欺師と手を組むというなんとも不思議な設定が、ストーリーに上手いこと生かされていて、騙し合いバトルにしてはもの珍しい緊張感があったし、そこに至るまでの経緯が面白くてワクワクドキドキが止まらなかった。
内野聖陽の演じるキャラの幅広さに今回もまた驚かされた。だってこの人、つい最近まで葛飾北斎だったんだよ??演技ができない演技もまた上手いし、おっちょこちょいな不器用な感じも超似合う。ホント、何にでもなれるよね。ビリヤードのシーンはこの作品の良さが前面に出ていてインパクト大。個人的にハマってるもんだから、よりテンションが上がってしまった。あそこから決めれるんだ...すっご。
曲がったことは許せない川栄李奈、何でもこなしちゃうカメレオン森川葵、百戦錬磨のコンフィデンスウーマン真矢ミキ、世渡り上手な吹越満、やりたい放題権力行使をする小澤征悦と言ったように、皆して適役すぎてなんかもう笑っちゃう笑 森川葵に関してはそのまんま。あの人、実際マジックとかスポーツとかなんでも瞬時に身につけれるもんね。主役2人だけでなく、脇を固めるキャラクターもみんなクセ強。おかげでどのシーンも絵になるし飽きないんですよねぇ。
しかも、個性豊か!だけで終わらせず、それぞれきちんと活躍するところがあるし、設定も表面上だけでなく物語にしっかり反映されていて、キャラに対する愛に溢れていていいなぁとしみじみ。役者への尊敬の念も感じるよね。上田監督、良い人だなぁ。温かい。
絶対に騙されないぞ!と構えていたけど、しっかり騙されてしまったし、もう一回見て伏線を確かめたいくらい面白い作品だった。演出に少し迫力が感じられず、「コンフィデンスマンJP」のようにうわやられた!感が弱かったけど、想像を超えるクライムサスペンスで見たかったものが見れて大満足。最近こういうの少なかったから嬉しい。また作ってくれないかな。続編期待。大好きな映画でした。岡田将生ラブ🥰
上田慎一郎にヤラれた
スカッとするエンタメ映画に満足!
正直なところ、そんなに期待せずにのんびり鑑賞する気持ちで観に行きましたが、思っていた以上に面白くて楽しかったです。
なんといっても内野聖陽さんの怒りと悲しみと決意が混ざった笑顔がほんとうによかった。気が弱いおじさんと言われてもおかしくないくらいの弱々感がいいし、ビリヤードの勝負のシーンはこちらもチームのみんなと一緒に固唾をのんで見守っていた。そのチームも個性豊かで面白い。詐欺の騙し合い、仕掛けは単純だけれども、最後のあの登場にはこちらも驚きました。心の中でガッツポーズ、というかハイタッチしたいくらい。スカッとする作品が観れて満足です。
ネタバレなしなうちに早めに観に行った方がいいと思います。
内野聖陽はさすがすぎた。面白かったです
よく考えればおかしな点は多数あるものの、それを無視できるほど面白かった。
内容は二転三転して緊張感が続くのもいい。ところどころ笑いがあるものいい(ただし、近くの席のオッサンが大声で笑うのは困りました。)
「公務員と7人の詐欺師」のはずなのに、詐欺師6人しかいないじゃんと思ってました。
そして最後、分捕った金で納税して手打ちにしたのが自分好み。これで全員の面目が保たれ、脱税も癒着も詐欺も無かったことにして日常に戻るということなのだろう。
それにしても、内野聖陽という人は、どんな役でも本当にそう見える。川栄李奈、小澤征悦もよかった。
最後のネタばらしに天晴
原作を知らないからこそ先を無闇に考えず最後まで楽しめました、連ドラにしていたらこんなにテンポよく話にのめり込めなかったです。
欲を言えばもっと内野さんと岡田さんのバディ感が見たかったが、そこは真面目な税務署員と詐欺師だからね。
アンスクチームで突出して素晴らしかったのは上川周作さん。朝ドラの寅子のお兄ちゃん役でも楽しませてくれたが今回も色んな才能を遺憾無く発揮し彼無くしてこの物語は成り立たない役どころだったのが良かった。
そして森川葵さんの演技の演技には見入るものもあった。
熊澤は橘への復讐としてアンスクチームと手を組むけれどドライな関係だからこそ自分の利益で計画を企てるので友情や恋愛の要素が少なくストレスなく観れました。
最後のネタばらしでいう“ある人物の登場”には素直に驚きました。
痛快で面白い!
脚本のうまさに震える
上田慎一郎監督は脚本がめちゃくちゃうまいんだよね。
《カメ止め》は「実は……」の構造で注目されたけど、登場人物の動きが自然さとか家族愛を入れてくるところが効いてると思うの。
この作品もめちゃくちゃうまいね。
気弱な主人公がどうやって脱税王と戦う気になるかなんだけど、頭からワインかけられても耐えて、部下に見限られても耐えて、でも、かつて自分が見殺しにした同期が軽んじられていたところで気持ちが変わる。
普通はどれか一つで気持ち変えちゃうんだよね。三つやられて、しかも自分がバカにされるのは耐えられるけど、友だちだと耐えられないっていうつくりがすごいの。
部下に見限られるところもすごいね。罵声を浴びるわけでもなく、淡々と『しょうがないですよね』って感じで見限られんの。怒鳴ってくれよ、その方が気持ち楽だよってとこだね。
ただこれ韓国原作なんだね。そこのうまさもきてるかもしれない。
さてやるぞとなったら、後は色んな人物の思惑が絡まりつつ動いて、「実は!」「実は!」でやっていくのは上田慎一郎監督のまさに自家薬籠中の物。
安心して最後まで観ていられるね。
安心しすぎて「絶対に最後勝つよな」と思ってしまうのが敢えて言えば弱点かな。
「すげえなあ」っていう脚本なんだけど、それだけにツッコミたいところも出てくるね。
7人でチーム組んでるけど、五十嵐薫(鈴木聖奈)の出番がほぼないでしょ。原作は連ドラらしいから、映画の尺にしたときに出番なくなったと思うんだけど。
上田慎一郎監督は役者の見せ場を必ず作る監督だから、余計に違和感あったな。
他のメンバーもそんなに活躍しなくて、活躍すんのほぼ熊沢(内野聖陽)と丸(上川周作)なんだよね。チームの意味がちょっと薄い。尺が短いからしょうがない。
実は神野三鈴が大活躍してましたって最期に明かされるけど、「ええ!」っていうより、「そこ、なくてもいけたんじゃね」って感じはあったな。写真の試験は情報ないと突破できそうになかったけど。
『偽の警察に通報しました』も丸がハックして警察への電話を偽警察につないだのかなと思ってた。
内野聖陽は冴えない税務署職員の役なんだけど、オーダーメイドのスーツがいきなり似合っちゃうんだよね。俳優だからしょうがない。でも、そんな税務署職員いないと思う。
神野三鈴は最期にバイクで駆けつけてTシャツ姿になるんだけど、下着の線がいっさい出ないんだよね。どんな着方してるんだと気になっちゃった。
ラストの小澤主税をボコボコにする妄想シーンは必要だったかな。あれは格が逆転したって表してんのかな。小澤主税はもうこんな役しかやらせてもらえないのかな。
上田慎一郎監督はここ数作「ん?」ってのがあったんだけど、発注側のオーダー内容がおかしかったんだろうな。ある程度、自由に作ってもらったら凄いの作るなと思ったよ。
最初から最期まで抜かりなく面白いから、必見だね。
原作は韓国ドラマだそうです。税務署職員と天才詐欺師集団が手を組む荒唐無稽なストーリー
真面目な税務署員熊沢二郎は、詐欺に引っかかり金を騙し取られてしまうが、刑事である親友の助けで詐欺師を探し出す。
ところが、その詐欺師は熊沢が追っている脱税王を逆に詐欺にはめ、脱税した10億円を徴収してやる代わりに自分を見逃して欲しいと言い出す。
熊沢はその脱税王がかつて自分の親友を罠にはめて自殺に追い込んだことを知り、詐欺師の仲間達とアングリースクワッドを結成し復讐と税金徴収ミッションに挑む。
個性的な俳優達のコミカルな演技は笑えます。最後のタネ明かしにご期待下さい。
詐欺の被害にあった税務署の職員が詐欺グループと力をあわせて大金を詐偽で奪うメッチャ面白い作品。 本年度ベスト!!
楽しみにしていた作品!
期待を上回る面白さだった!
先が読めない展開で終始スクリーンに釘付けの2時間!
まな板とトンカチが怖すぎる(笑)
うだつの上がらない税務署職員の熊沢が中古車販売の詐欺にあうものの、その詐欺師と組んで巨額の脱税をしている橘から、脱税した10数億円を詐欺で奪う感じのストーリー。
なかなか良くできた脚本って感じ!
内野聖陽さん演じる熊沢が何故詐偽グループと共に詐偽をする理由も無理がなく泣ける感じ。
後半よ絶体絶命よシーンからの大逆転な展開からのスッキリ感に満足度が向上!
本作の監督の得意な伏線回収も多くあり大満足な作品だった。
詐偽グループの岡田将生さんが今まで見たこともない程のイケメン(笑)
女性陣も素晴らしかった!
川栄李奈さん。
勝ち気な感じのキャラがお似合い。
昔、佐藤健さんと共演した特殊体質がテーマだった作品を思い出す。
森川葵さん。
美しく素敵な演技。
スリの技術を習得したのもワイスピ級なのか?
気になるところ(笑)
最後の最後のまで目が話せないストーリーで大満足でした!
岡田将生さん。
ご結婚おめでとうございます( ´∀`)
タイトルなし(ネタバレ)
地面師やオーシャンズを観てると新鮮さが薄れるかも。
大物俳優がちょいちょい出てたのに画面が地味で時々学芸会を観てる感覚になった。映画よりドラマの方が向いてたのではと思ってしまう。もう一度2,000円出して映画館で観たいとは思えなかった。
日本版 オーシャンズ かな
俺たちは詐欺師だ
これはオススメ!面白かったです。伏線回収が心地良い~
そろそろ11月も終わり。
毎週入れ替わる様に新作ラッシュで。
劇場は大忙しの模様ですね。
ここに来て 全く期待度ゼロでしたが
本日観た「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」これはオススメかも。
元は韓国テレビドラマからのリメイク映画の様ですが。
観ていて この緻密な詰め方、韓国ものでしたか。
でしょうね~と途中で気付きましたけども。
基本詐欺師の話なんですが、脱税で逃れている悪い奴から
なんとか追徴課税を払わせたい税務署の真面目な男。
ここの 詐欺集団への加わり方への流れと、脱税企業のガ-ドと、税務署の堕落と本音。この辺りが絶妙なサジ加減で笑えて納得します。
コンフィデンスマンJP~じゃんと言う声も有りそうですが
人物背景等が確りしている点が大きく違いますかね。
元の話が長いので、映画にした場合かなり詰め込み過ぎな感じはしましたが、内容的に深く決して飽きさせない作りに成ってます。
特に最後まで観て、伏線がキッチリと回収されていく辺り
流石ですね。
最後の熊沢の決めセリフ、ここも税務署員らしいキメ方。
俳優陣は皆さん個性派揃い。
とっても良かったと思います。
監督:上田慎一郎さんなんですね。”カメ止め”で一躍有名に成って多分いっぱい儲かった?それで税務署来たのかな?
だからこんな作品を手がけたのでしょうかね。
まるで一時期の伊丹監督のようですね。
”お葬式”で大ヒットして、税務署やって来て。その時の想い発想から”マルサの女”を製作されましたからね。
今作もその流れを感じますねw
どの役者さんも活き活きしてて、非常に面白く楽しかったです。
これは結構ヒットしそうに感じました。
ご興味ある方は
家族、友人誘って
是非 劇場へ!!
名前を忘れたままのあの日の鼓動
上田監督久々の新作という事で楽しみにしながら鑑賞。
オリジナル元のドラマは未視聴です。
いやー痛快爽快な快作でした。
フラストレーションの溜まる展開も後半への布石として面白さに繋がっていましたし、詐欺師と公務員が手を組むといった独自的な展開も相まってワクワクドキドキしっぱなしでした。
タイトルが途中でバーン!と入る演出も今作のプロローグからオープニングに繋げていくって感じの演出でオッシャレ〜ってなりました。
正義感の強い部下を止めようとして権力者に目をつけられた挙句、詐欺師の手口にまんまと引っかかってお金まで取られた公務員のおじさんの真っ直ぐで真面目な復讐劇なんて難しい要素満載なのにコミカルさとシリアスを良いバランスで盛り込んでくれて見応えありありでした。
権力者も底の無いクズってのも最高で、小澤さんの飄々とした演技も相まって憎さ満載だったのも物語にスパイスを与えていましたし、コイツには痛い目に遭って貰わないと気が済まない…という気分を詐欺師たちと共有できたのもデカかったです。
地面師というものがスッと入って来たのもあって不動産と土地所有者の駆け引きなんかもスリルがありました。
土地の写真を見せて自分の土地なら分かるでしょう?という無理難題を押し付けてみたり、現金そのままでの減額の交渉だったり、実際に起こっているんだろうなと思うところもあって考えさせられる場面もありました。
窮地に陥ってからの展開の捻り方は唸るものがありました。
目論見がバレてハンコを押すと同時に部下が突入してくるという流れをどうやって潜り抜けるのかといったところで、盗むためのお札は紙幣カウンターと下の階を繋げてそこから偽札と入れ替えて段ボールに詰め詰めして運搬といった流れでかなり原始的だけど、そこを繋げるのかと1本取られました。
警察も友人が手伝ってくれて事なきを得て、橘の元へ潜入していた秘書が最後の7人目、そして氷室の母とトントン拍子で分かって点と点がバシッと繋がってスッキリしました。
ラストシーンは中々に衝撃的なもので、橘の元へ向かった熊沢がそれはもうフルボッコにしてビリヤード玉を口の中に捩じ込んでボコボコにする狂気的な面を見せてくるので怖かったですが、胸ぐらを掴まれた橘の脳裏によぎったもので一安心しましたし、徴収の報告で済ませた熊沢に男らしさと優しさを感じられるラストでホッとしました。
キャラクター的には当たり屋と釘お姉さんは持て余した感はありましたが、当たり屋が機転を効かせて熊沢たちを助けたところはナイス!と心の中でガッツポーズしていました。
印刷のテクニックを用いてなんでもやっちゃう丸さんだったり色んな人物に憑依しまくりな白石だったりと出番多めの詐欺師たちはキャラ立ちしていて良かったです。
やっぱりワクワクする映画って良いなと思いました。
細かな伏線回収の気持ち良さだったり、役者陣の演技だったり濃厚なものを一つ一つ体験できました。
上田監督の次回作も楽しみですし、今作もリピートしたい1本です。
鑑賞日 11/23
鑑賞時間 10:50〜13:05
座席 D-2
キマジメな公務員と天才詐欺師チームと脱税王がくりひろげるだましあいのテンポがよく、目が離せませんでした。全編とにかく楽しくて気持ちがいいのです。
ゾンビ映画かと思いきや、その撮影隊の奮闘を描くコメディー映画で、観客を裏切るどんでん返しの連続で社会現象になるほどヒットした「カメラを止めるな!」や、最後に衝撃の種明かしが待っている「スペシャルアクターズ」など、奇抜な発想と巧みな脚本で観客を驚かせてきた上田慎一郎監督の最新作。
2016年の韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、真面目な公務員と天才詐欺師が手を組んで脱税王から10億円を奪い取るべく奮闘する姿を活写したクライムドラマです。
有名俳優の起用など、これまでと異なる点ももちろんありますが、その魅力は健在でした。今作も実に気持ちよく、我々をだましてくれます。
●ストーリー
税務署に勤める真面目な公務員・熊沢二郎(内野聖陽)はある日、天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金を騙し取られてしまいます。刑事である親友の八木晋平(皆川猿時)の助けで氷室を探し出す熊沢でしたが、観念した氷室から「おじさんが追ってる10億円もの脱税が疑われる大企業の社長・橘大和(小渾征悦)を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」という驚きの提案を受けます。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢でしたが、自らが抱える”ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意します。
タッグを組んだ2人は、クセ者ぞろいのアウトロー達“どんな役にもなれる元役者”“強靭な肉体の当たり屋”“特殊な偽造のプロ”“母と娘の闇金親子”たちを集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。綿密&大胆な計画を練り上げ、チームは壮大な税金徴収ミッションに挑むます。脱税王から大金を騙し取る方法として選んだのは、所有者に成りすまして土地を売る地面師詐欺。けれども相手は百戦錬磨の脱税王です。あと一歩で土地契約というところで、詐欺だと見抜かれてチームは大ビンチを迎えるのです。
●解説
橘に大がかりな詐欺を仕掛けるため、熊沢が氷室の仲間だちと詐欺師チームを結成して計画を準備する様子は、さながら舞台の本番に向けて稽古を重ねる劇団のようです。
実際に熊沢がチームの面々と会っているところを娘に目撃されてしまったとき、これは劇団の打ち合わせなんだとごまかすシーンがありました。
詐欺師チームの内情は、監督自身も好きだという「オーシャンズ」シリーズのようなパラパラ感と、これまでも描いてきた、劇中で演じること自体の楽しさが融合して、実にワクワクする展開です。
ところで内野も岡田も、この2人以外にいないほど役にはまっています。特に、ある復讐のために橘をだます計画に乗った熊沢が、忘れていた怒りを思い出すシーンは痛快です。チームが大ビンチを迎えて、予想外の方法で乗り越える展開は、まさに上田監督の真骨頂が発揮されています。
●感想
上田監督が「カメラを止めるな」以前から温めていたという本作は、キマジメな公務員と天才詐欺師チームと脱税王がくりひろげるだましあいのテンポがよく、目が離せませんでした。全編とにかく楽しくて気持ちがいいのです。
ピンチやアクシデントに負けず、相次ぐどんでん返しがいかにも上田監督らしいところ。詐欺が底なしの努力とチームワークで成り立っているのがよくわかりました。
それにしても今回主役を務めた内野の役作りが素晴らしかったです。主人公の冴えない税務署員が登場したとき、この役者は誰なんだと全く内野だと気付きませんでした。『ブラックペアン』など恰幅のいい役柄のイメージが強かった内野だけに、本作での小市民ぶりに余りにイメージギャップが大きすぎて、段々演じているのが内野だとわかって、ビックリしました。
それだけに小物な主人公が、大それた詐欺をやってのける展開は、落差が激しく感じられたのです。そのギャップのクローズアップさせたのが内野の演技の賜物といっていいでしょう。
止まったままの腕時計をつけ続けるのもよいものですね。
ある作品を見たことがなければ満点でした。改めて、その作品の凄さを実感。
内野さんは魅力的な役者さんですね。(「八犬伝」も合わせて)
まったく別件で、kawasakiのGPz400Fと思われるバイクが出てきて嬉しかった。
先に似たような作品があったのがかなり残念
「地面師たち」の後の公開というのが残念でしたな。あとサブタイトルが半ネタバレになっている。何故にそんなサブタイトル入れた?わざと入れて、視聴者に推理を張り巡らして欲しかったと言う意図があったのか?面白い作品ではあるのに、先のように新鮮味に残念ながら欠けてしまったのが、ホント残念。
スカッとします
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