アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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それなりには「楽しめる」作品かと
「すごく面白い」と言う訳ではないけれども「それなりには楽しめる」要素はある作品かと。個人的には「ギリギリだけどフルプライスで鑑賞しても良いかなぁ」と思う作品でした。
【ストーリー(脚本) & 演出】
ストーリーは『詐欺師』が登場するだけあって、そこそこに「どんでん返し」のある物語です。…が「二転三転する」って程でもなく まあ「一転二転する」くらいな感じで。
でもまあ『騙す•騙される』だけがストーリーの肝ではなくて《それぞれの因縁と それぞれの復讐の行方》と言う[もう一つの話の軸]があり、その部分では「充分に楽しめる」かと思われます。
演出に関しては、ストーリー自体のテイストや 出演者が《濃いめ》な方が多い事を考えると、不自然とまでは言わないが「ナチュラルではない」くらいの本作の演出は「ストーリーに合っていた」と感じました。
脚本評価★★★★☆
演出評価★★★☆☆
【キャスティング(配役) & 演技】
若手•中堅の俳優陣には[岡田将生]君や[森川葵]さんなどの爽やかな方をキャスティングしつつも、ベテラン俳優陣はその殆どが《濃い》面々がキャスティングされておりました。
…が皆さん『演技巧者』な方ばかりなので「どのシーンでも違和感無く調和していた」様に感じられました。
配役評価★★★★★
演技評価★★★★★
【映像 & 音楽】
これは『映像』と言うよりも『ロケーション』の感想なんですが、主人公達が打ち合わせや予行演習をしていた場所が「すごく味のある空間」で格好良かったんだけど、何処かの劇場か稽古場なのかな?
映像★★★★☆
音楽★★★☆☆
【総合評価】
キャスティングの豪華さと ストーリーの内容からすると「もう少し公開劇場数が多くてもよさそう」な作品なのですが、近隣のシネコン三ヶ所の中で「本作が上映されているのは一ヶ所だけ」なんですよね。 そこは少し「勿体無い」気もします。
なので 近隣で「本作を鑑賞する事が出来る」機会があるならば、レイトショーやサービスデー等を活用して 本作を鑑賞してみてはどうでしょうか? …と言っても良い作品だと考えたので 総合評価は《そこそこオススメの★4評価》とさせて頂きます。
【追記】
エンドロール後にシーンは無いので、トイレを我慢している状況なら 早々に離席しても大丈夫です。
すごく、普通の出来
カメ止めから、各種舞台挨拶に行く程度は上田作品を見ています。
映画作家は観る側の期待を裏切ることをわざとする事がありますが、本作はそれではないと思います。よく出来た、普通の映画でした。
そういう意味では、上田監督らしさはありません。キャストは元々演技が上手い人が揃ってますが、それが原因とも思えません。おそらく、今までと桁が違う予算でしょうが、それのせいでもない。
上田作品の好きなところは、登場人物は基本善人、人は二面性があるが誰がそれを隠しているか最後まで分からないので、全員怪しく思える。テンポがよく、細かく笑える。最後の予想外の展開と、人の優しさが残る事。これら足りないのは、予算とか豪華なキャストや原作がある事とは別な気がします。
次はすごい予算のすごいキャストのすごい作品を撮って下さい。
今年は、岡田さん出てる映画は大体面白いと刷り込まれた年でした。森川葵さんは同世代ではピカイチなので、主演作を含めて、いろんな映画に出て欲しいです。
スカッとする終わり方ならそれでよし
オリジナルの韓国ドラマは未視聴。
韓国ではお互いをだまし合いながら金を奪い合う、コンゲームというジャンルの物語が多い気がする。最終的にスカッとする終わり方が好まれるのかもと想像してみる。
本作はどこまでオリジナルからの変更があるのかはわからないがとても良くまとまっていたと思う。若干強引ではあるが公務員である熊沢が詐欺の片棒をかつぐことになる経緯、悪役としての橘の描き方、天才詐欺師である氷室の過去、招集されたチームの個性、そして緊迫感のある展開。ときに笑いを交えながらも緊迫感たっぷりに話が進んでいくのを堪能した。
内野聖陽という俳優は不思議な俳優だ。多様な役をシレッと演じ分けていく。本作の熊沢という税務署員の役もよかった。物静かで生真面目なのに、内に秘める熱さや怒りがとても切ない。同じおじさん世代として思わず応援してしまった。
少しくらいご都合主義などんでん返しであっても気にしない方がいい。この手のコンゲームにはよくあること。個人的にはスカッとする終わり方だったからそれで満足だ。上田慎一郎監督はメジャーな映画もイケるということを証明したんじゃないか。次も期待したい。
内野聖陽無双
「脱税王を騙して10億円を納税させろ」という話が、物価高に苦しむ庶民を尻目に、裏金作りに勤しむ政治家が大量発生している今の日本にピッタリな本作。
日本のコンゲーム映画で心から楽しめる日が来るなんて。
個人的にコンゲーム映画って期待外れなことが多く、観ていくうちに脚本のアラが気になり始め、途中から心の中でツッコミを入れる数が増え、映画を観終わる頃には疲弊していることが多い。
特に日本映画のコンゲームものはそんな記憶しかない。
だけど本作は違った。
序盤に変だなと思ったことにも実はちゃんと意味があり、観進めていくうちに納得させられることが多く、脚本に感心してしまった。
脚本のアラが無いといえば嘘になるが、話の面白さが凌駕していて、たいして気にならなかった。
脚本が上手いといえば、詐欺師たちの特殊能力「スリ」「当たり屋」「偽札偽造」「脱獄」が後半、全てちゃんときれいに生かされていて、伏線回収が気持ち良かった。
あと、いくら悪人を懲らしめるためとはいえ詐欺は犯罪で、もしバレたら愛する家族にも迷惑がかかるわけで、最初は頑なに詐欺行為を拒絶していた主人公が、次から次へと理不尽、理不尽、理不尽な目に遭い、流石にここまでされたら主人公が詐欺に手を貸しても致し方無し、と思わせる説得力が脚本にあった。
7人目の詐欺師が何者かをはっきり言わず、匂わせ程度で抑えているのも上品な作りに感じた。
個人的に本作最大の魅力は内野聖陽の演技で、凄いと思った場面が数多くあった。
まず最初は「うだつが上がらない、人柄だけが取り柄の公務員」として登場。
これが個人的には内野聖陽のいつものイメージとはかけ離れていたが違和感無く演じていて、オーラの無さが逆に凄いと思った。
例えるなら『サザエさん』に出てくるマスオさん。
序盤、仕事でトラブルを抱えて傷心中なのに、さらに詐欺に遭って大金を騙し取られ、世の中に絶望する姿が哀愁を漂わせまくっていて、超可哀想と思わされてしまった。
その後、詐欺師集団に参加、人を騙す練習をすることになるが、その場面の「演技が下手」演技が絶妙で、逆に演技が上手いと思った。
時間が経ってすっかり詐欺に慣れた頃には、練習の甲斐もあって、さっきまでとはまるで違う威勢の良い男を演じきっていたが、こっちの姿の方がむしろいつもの内野聖陽。
想定外の事態が起きて内心は慌てふためきつつも、それを周囲に悟られないように取り繕う姿が、良い塩梅のユーモアを生んでいたと思う。
また、シリアスな場面での演技も凄みがあり、画面に釘付けになってしまった。
個人的に、内野聖陽の演技によって映画史に残ってもおかしくないと思った名シーンが2つ。
1つ目は内野聖陽演じる税務署員の熊沢が、巨額脱税の疑いがある権力者・橘に、部下の非礼を詫びに行く場面。
熊沢が橘に向かって謝罪のために頭を下げていたら、突然、熊沢の頭にワインを注ぎ始める橘。
橘に「庶民が平和に生きたかったら怒りを持つな。わかったら笑顔で顔を上げてみろ」と言われ、顔を上げて前を向くワインまみれの熊沢の顔には、小刻みに震えながらの満面の笑み。
こんなに怒りに満ちた笑顔、初めて見たかもしれない。
この場面を観た時に、この映画ヤバいと思った。
2つ目の名シーンは、雨降る車中で熊沢が、正義感溢れる部下の望月と対話する場面。
望月に「なんで目の前の不正を何もせず見逃すんですか?」みたいなことを言われ、それに対する熊沢の短い一言が、まるで世の中の理不尽に耐えて生きている全ての人々の気持ちを代弁するような一言で、素晴らしい台詞すぎて心震えてしまった。
個人的には2022年公開の映画『マイスモールランド』に出てくる市井の人々のことを思い出した。
上田慎一郎監督作は本作と『カメラを止めるな!』しか観ていないので、上田慎一郎監督=神監督になってしまった(他の作品は評判が悪くて怖くて観れない)。
ハンマー姉さんがたいして役に立っていなかったり、岡田将生の演技が現実離れしすぎ(いつもこんな感じではあるが)なところなど、気になるところが多少あるので、評価が高すぎるような気もするが、でも気に入ってしまったのは事実なので、「持ってけドロボー」という気分。
7人の…?
充分面白い!
楽しいけれど、やや稚拙
確かに面白い!
最後のドンデン返しがご都合主義で、残念
作品はとても面白く、他の人にも薦められる作品でした。
しかし、ドンデン返しがいくつか仕掛けられているが、
お札を数える機械を設置する件で、「あり得ないだろう?」と心の中で叫んでしまいました。
気付かれずに、商談場所のビル(相手方のビル?)の床に穴を開け、見覚えの無い機械を設置するなんて、なんで出来たのか疑問だけが残りました。
これが成立するなら、なんでもアリで、ドンデン返しは成立しないと思いました。
ただ、これ以外は面白と思いました。
モラルを守って楽しく詐欺ろう♪
『十一人の賊軍』に続き、タイトルでネタバレしてる作品。
せめて「公務員と」を入れなければ主人公のことだとミスリードできたのにね…
冒頭、顔が映った瞬間の岡田将生が絶対に反省してなくて、「分かり易い作品ですよ」と教えてくれる。
簡単に尻尾を掴ませるのもわざとらしく、すべて計画のうちなのもすぐ分かる。
まぁその辺はこのテの作品の定番ですからね。
チームの集合と紹介はテンポよく、適度にコミカルで楽しい。
舐められてるのを利用すると言ってたのに、熊沢さんプールバーでキャラ変し過ぎじゃない?
全員で潜入する必要性も感じないし。
などなど細かく引っかかるところはあるが、すべてエンタメの範疇でご都合主義もマイナスまではいかない。
用語も展開も難しいことはないし、重めの過去も軽めに触れるバランスが丁度いい。
見応えがある作品も目指してないだろうし、サラッと観て楽しい作品には仕上がってる。
個人的には、クライマックスでは主人公に活躍してほしかったなぁ。(スリはいつ覚えた?)
演技に不満点もなく、ヤサグレた森川葵は結構好き。
指紋は各所に残ってるし、収監されてた氷室は危ういハズだけど、“あの人”が拭き取ったとしておこう。
金槌のコの見せ場ゼロだし、怒ってるのは2人(+1人)だけだよね。
怒りというトリガー
邦画アレルギーを治すため観に行こうと決意。主演は内野さんやし間違いないやろうと思ったらやはりよかった!
ツッコミどころは満載(ただの異動の一環なんやから栄転とは呼ばんやろうとか、外回り多すぎとか)やったけど、物語としては楽しんで見ることができた!
怒りを抑えるはほんま公務員あるある。怒りを抑えられない人間は向いてない職やなとは思う。冒頭、熊沢は屈辱的な出来事にも笑顔で耐え相手に不信感を与えなかった。このシーン、ストレスMAXやけどその後の怒涛の展開ですっきり。気楽な気持ちで観られる映画でした。(ドラマでもいい感じかも)
かるーい雰囲気で実はかなり策士の氷室も好感が持てるキャラクター。おどおどしていてクソ真面目な熊沢も内野さんピッタリ!前半と後半で見せる顔も別人のようでその変貌も注目。内野さん、いい役者さんやわ〜なんでもできる人やなあ。
あまり深読みせずに二転三転する展開をぜひ楽しんでほしい😊清々しい気持ちで映画館を後にしました。邦画これからちょっとずつチャレンジしてみよう!7人目が誰なのか?ここも注目!
緊張感を張り詰めながらストーリーは進む
上田慎一郎監督作品は
「カメラを止めるな!」が有名だと思うが
個人的にはアニメ映画の「100ワニ」しか観たことがない
税務署で仕事をする熊澤が
巨額脱税をしている社長から納税を迫ろうとしているが
社長の橘は権力と癒着をしていて
納税を回避していた。
そして、税務署の上層部とも癒着をしていて
自分の動機が税務署にいられなくなったのも橘の仕業だった
熊澤は橘に屈辱的な目にあわされる
そして、ひょんなことから
天才詐欺師の中古車売買で詐欺にあい
それを見つけるために友人の刑事にお願いしたが
詐欺師が許してもらうために「詐欺でカネをとって納税される」ということ
詐欺師の仲間チームを作る
当たり屋
メカ作り職人
変装の名人
闇金親子
という仲間でチームを作ったが
闇金親子と当たり屋は
あまり特技を活用できてないような気がするので
メンバーによって活躍のムラがあるように思う
ストーリーは基本的に緊張感に包まれたまま進む
バレそうになるが
結果として誤魔化せたのは家族だけという
でも、最後に種明かしをされて
敵の会社にスパイがいたとなると「なーんだ」という気分になる
これがいいかどうかは人によると思う
正義が安定思考を壊す
💰️あらすじ
税務署勤務の熊澤はお客様に対しても、平和に生きてきた。とある日妻から車の買い替えを提案され詐欺師の氷室と出会う。氷室から公務員生活で付き纏わされてる橘への復讐を提案されます。
💰️よかったところ
・岡田将生の演技で氷室の良さを出している。
・個性あるドリームチーム
・予想通りと思っていた展開が、あ、やられた。橘の気持ちになった。
・小道具や細かい設定が良かったです。
・みんなで演劇を励むシーン
💰️考察
・地面師詐欺でありながら、裏まで回る対策は素晴らしい
・公務員は安定志望だけど、心の中では挑戦、ひと暴れをしたい。家族を思う姿は素敵です。
・契約日に本人確認テストで白石がうまく回答できない際恵美子さんはどう対応する予定だったのか。
・詐欺における基本は摺、成功の基は情報収集。追い詰められたときは、フィーリング
次回作も個性派なキャストたちと作り上げることに期待です。
邦画で今年イチ!すぐ映画館に行くことをお勧めします
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