「オジサンも詐欺師」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
オジサンも詐欺師
個人的には「カメラを止めるな!」(18)以来の上田監督作品でした。あの種明かしの衝撃が潜在意識の中でハードルを上げてたかもしれませんが、幕が開けるとたちまち引き込まれてました。主人公の冴えない公務員・熊沢二郎役が誰なのか、タイトルバックが出てくるまで内野聖陽とは気付きませんでしたが…(汗;)。ほとんど登場しないものの、矢柴俊博扮する岡本の笑顔(写真)も刺さりました。細切れに散りばめられたエピソードが巧みな編集で1つに集約されていくところは、ワンカットで魅せる「カメ止め」と手法は対照的でしたが、似たような快感がありました。小澤征悦もさすがですね。9ボールのシーンはドキドキでした。緩急の演出もいいですよね。岡田将生もよかったです。120分間、存分に楽しめるエンタメ映画でした。おまけにエンドロールで流れる「名前を忘れたままのあの日の鼓動」が作品の世界観にピッタリでじんわり余韻に浸れました!
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