「楽しめたが消化不要」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 airomemさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しめたが消化不要
評価の高さと騙しあいバトルということで観てきました
ストーリーや展開など押さえるとこは押さえてる感じで、それが高評価につながってるのは納得できたのですがスマートさが無い感じで私はイマイチでした
まずサブタイトルである7人の詐欺師
人数書いてたら最後だれか出てくるんだろうなってのわかっちゃいますよね
あと天才詐欺師とかプロ集団的な設定ですが素人感ありまくりで違和感を感じました
主人公→いきなり電話番号から身元が割れる
変装の達人の女の子→ただ服装を変えてるだけ
当たり屋→ただの力仕事役
印刷屋→これはちゃんと機能してた
闇金女社長→詐欺師じゃなくてスポンサーですよね?
闇金金づち女→なにかしてましたっけ?
主人公の母→ここが最大のだましポイントだけどありがちな展開
それぞれが肩書だけでなくもっと個性を出さないと7人いる意味がなかったなと
ビリヤードで不正がばれそうになった時や娘に現場を見られた時、そして爆滅で現場から逃げるシーン
ハラハラさせたいんだと思うんですが素人感出まくりの対応で詐欺師集団とは思えなかったです
あとモヤモヤする点がいくつかあって
まず写真が全部本物だと変装の女の子が答えた件
これ当てずっぽうなのか主人公の母から事前情報もらってたのか
主人公の母の存在は最後まで隠してたはずなので当てずっぽうで当てた節が濃厚ですがそれもなんだかなーと
次に捕まえに来た警察が偽物だった件
主人公の母のネタ晴らし前に警察が偽物だった件を他の詐欺師達は知ってた風でしたがそれだと辻褄が合わないなと
母親が警察を呼んだ時点では7人目の存在はわかってなかったはずなので母親の携帯に細工するなりしないと他の詐欺師達はどうやって偽物の警察を呼んだか疑問に思いますよね
映画の中では無かったけど車の中でネタ晴らしがあったのかもしれませんが観てる側はモヤモヤします
この辺りは視聴者がどうなるんだろうと色々想像しながら結果を期待してるポイントなのでしっかりとした納得できる答えを映画の中で提示して欲しいです
私の見落としや理解できてなかっただけならすみません
そして一番納得できなかったのが最後の殴る妄想シーン
これやるなら友人の嵌めて自殺に追い込んだ真実を聞いた時にやって映画終わりですよね
今まで苦労してお金を騙し取って一泡吹かせてやったのが台無しです
妄想であれ暴力で解決は求めてるものと違いと思います
どうせならワインを頭から掛けて
「税務署に目を付けられない方法を知ってるか?怒りを持たないことだよ、笑って顔を上げれるか?」みたいな感じのやり返しをするぐらいでよかった気がします