「期待度○観賞後の満足度○ プロットがそのままトリックという構造は巧いと思う。ただ、市井の一公務員が詐欺師と組んで悪を出し抜くという面白さは却って映画のスケールを小さくしたという恨みあり。」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○観賞後の満足度○ プロットがそのままトリックという構造は巧いと思う。ただ、市井の一公務員が詐欺師と組んで悪を出し抜くという面白さは却って映画のスケールを小さくしたという恨みあり。
①前半は内野聖陽の腹芸(いや、演技力)で話を引っ張っていく。流石に上手い。ただ後半はいつもの内野聖陽になってしまった。
しかし、本作の本当の主役(立役者)は岡田将生演じるマコトなのだから後半は彼に花を持たせるのは当然かもしれない。
そこまで計算に入れた演技であればいやはやである。
②細かい笑いを取っていくのはなるほど『カメラを止めるな!』の監督さんだなと思うし、それで最後まで楽しくは観れるのだけれども、小澤征悦演じる橘が確かに憎々しくはあるが小物感が拭えず巨悪を出し抜いたという爽快感がない。
マコトの父を冤罪にしたり故岡本に収賄の罪を擦りつけられるにはもっと司法の上層と癒着している大物ではないとおかしい、と思うのだが。
でもそうなると一公務員や詐欺師連中が立ち向かえる相手ではないだろうしなぁ。
③ということで最後は少々モヤモヤ感が残る。にんじゃ
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