「気軽に楽しめるが、期待してたより普通。」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
気軽に楽しめるが、期待してたより普通。
「裏の裏の裏……そのまた裏を見破れ!」なんて言うキャッチコピーでハードル上げすぎ。
「上田監督なので」、もっとすごいどんでん返しの展開を期待していたのだが、全然普通。
そうでもないのは、原作ものだからか?
上田監督ならではという色を感じなかったのは、インディーズの躍動感が無いメジャー作品だからか?
そもそも地面師詐欺も既視感アリアリで良くある感じ。
しかもNetflixで決定版が出た後だから新鮮味がなくて。
出演俳優さんたちの演技も通常運転のようで同じく新鮮味が少なくて。
確かにトリックもあるし、最初の中古車売買の車の故障から仕組まれていたのは面白かったけれど、きづいたときに大きな驚きもなくサラッと済んでしまう。
他のトリックとかでもケレン味?がなくて、痛快、爽快、驚きを感じないのは、純粋に「演出」のせいでしょうか。
上田監督は、ストーリーやアイディア重視だけれど実は、演出は今一つなのかも?
ところでハンマー娘は何かやってましたっけ?
共感ありがとうございます。
ビリヤードの玉に細工、紙幣カウンターの仕掛け、ルパンぽいですよね。特にビリヤードはルール知らないのですが、台や玉交換の危険は無かったんでしょうか?
アイデアの面白さはよく分かるし、それも重要だと思うんです。ただ何と言うか、何てことはないものを面白く見せるのが本当の「腕前」なんじゃないかと思ったりするんですよね。アイデアと腕前は別の話なんだよなと。
例えば僕はラーメン好きなんですが、強めの味付けや変わった具材などで奇をてらったラーメンより、シンプルだけど味のまとまったラーメンに深く感動したりするわけです。
ところで地面師詐欺の話は確かにタイミングも悪かったですね。しかも「あちら側」の出来が良かっただけに、ちょっとこちら側の粗が目立ってしまいました。尺が違うので仕方ないとは言え、演出面でもだいぶ差があったかなと強く感じましたね。上田監督は緊張感のある場面での間の取り方がなんか違うと言うか、緩急が無くて見せ方ですごく損してる気がしますね。