アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師のレビュー・感想・評価
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序盤のマッハなストレスに耐え凌げるか
導入、かなりキツい。悪役ラスボスに踏みつけにされ、詐欺師には騙され、コテンパンにされる公務員の主役を観ていて、こちらの胃袋がキリキリしました。
それでも、後でその怨みが晴らされることを願って、最後まで観るしかない。いやさ、最後まで観ずにおくものか。これが、この映画の仕掛けでしょうか。主役との共感が半端なかったです。
ちゃくちゃくと計画進行。蛇の道は蛇、悪者VS悪者の闘いだから、やっぱり不快に感じる人も多いでしょう。それでもサギの手口に舌を巻くほかは無い。計画の個々の段取りが上手すぎる。
そして至る結末。見事な起承転結といっても良いでしょうか。そういうことになるとは判っていても、主役達の不利な状況に絶望するほかは無かったのは、この映画の上手いところなのでしょうか。そうと判るまで主役達のトリックに気づけなかった。伏線も引かれていた偽札の発覚から雪崩れ込むような種明かしは、ルパンもカイジもビックリの大仕掛けだったと思います。
それで、こちらのストレスは晴らせたか。「世の中、こんな悪い連中ばかりなのか」と不安が残ります。主役の公務員がラスボスを殴りつける「本当にやってしまったか」という妄想にビックリするシーンにも共感一杯。それでも、税務署の職員に徹するあたり。やはり、身の上と家族を捨てきれない、凛々しく、強くなったお姿に拍手。
悪人ばかりが活躍する中、映画として「大事なのは家族の絆」という筋を通されていたと思う。この映画の唯一の良心でしょうか。ワインをかけられても愛想笑いをせずにはいられない。でも、自分には単純に怖いから逆らえないかも。家族が居るからとかいうよりも。
それでも世の中に対する不安とストレスは残る。特殊詐欺や闇バイトからの強盗が闊歩し、一般企業でも1円でも儲けることに奔走する。ラストのスタッフロールで流れる主題歌の絞り出すような歌声がとてもマッチしていたと思う。自分も不穏な世の中に対して絶叫したくなる。
自分にとって一番ヤバイのは女性の詐欺師かな。頂き女子とかいうのに本能を刺激されたら超ヤバい。モテ期だと・感じた自分は・既にカモ。御用心、御用心。
ガッツポーズしたくなる爽快さ!正しさとかぶっ飛ばしていこうぜ!!
あ〜面白かった😊
この映画を今日選んで正解でした👍
月曜からどうかと思ったんだけど、単純に元気出たわぁ〜。文句なしに面白かったです😁これぞエンターテイメント!!2時間あっという間でした。仕事の嫌なこと全部吹っ飛びました〜🙄久しぶりに選んだ映画と求めてる映画がマッチした気がしました。おんなじ映画観るのでも、こちらのコンディションによって、感じ方って変わったりするものね。
正しさとか、権力とか、
そんなのどーでもいい。
善人ヅラした悪を懲らしめるには、知恵と勇気が必要だね。
「目には目を 歯には歯を」
です。
税務署に勤める真面目な公務員熊沢を演じた内野聖陽さん、役の幅が広いですね。いつも色んな顔を見せてくれます。ご結婚おめでとうの岡田将生さん、天才詐欺師役がピッタリ!今ノリに乗っていらっしゃいますね。彫刻のような整ったお顔立ちに吸い込まれそうになります。小澤征爾さん、こういう憎らしい金持ちの役が何故かお似合い😅心から憎らしいと思わせる流石の演技力です。その他にも川栄李奈ちゃんや皆川猿時さんなど見応えある役者さんが脇を固めています。
監督は、あの「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督。原作は2016年の韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」で、真面目な公務員と天才詐欺師が手を組んで脱税王に立ち向かうべく奮闘するクライムドラマです。
老若男女、万人が楽しめる
極上エンターテイメントです♪
生きてれば、誰にでもあるよね
理不尽な事ばかり…🙄
その行き場のない怒り💢💢
爆発させる前に、
「アングリースクワット」しよ!
今週末は、コレで決まり!
「怒りで手を組む詐欺師&公務員 vs 権力者」のハラハラ痛快コンゲーム
公開日直前に飛び込んだ岡田将生結婚というおめでたい報道に、私はライトファンでありながらしばらく目を閉じて横になってしまったのですが、起き上がって観てきました。
それはさておき。
内野聖陽はやっぱり素晴らしい俳優だ。
化けるなあ……少し前に「八犬伝」の北斎役を見たばかりなので、余計にそんな印象だ。公開前にメインビジュアルを初めて見た時は、光石研かな、と思ってしまった。「きのう何食べた?」「春画先生」ちょっと遡って「真田丸」など、毎回全く毛色の違う役柄に見事に馴染んでいる。
今回の熊沢役で見せた演技もまた見事だった。
序盤は卑屈な公務員、橘の非道ぶりや彼が友人の仇であることを知り、感情を抑えた中で怒りを溜めていく様子。作戦の一環でプールバーに潜入した場面での綱渡り感、部下の望月に橘や所長の悪事を見ぬふりする職員たちについて問われた時「生きるためだ」と返すその絞り出すような声と表情。ラストで橘と対峙した時、暴力(の空想)で放出した怒り。
最初は真面目と卑屈一辺倒に見えた熊沢が、犯罪グループと組んででも友人の復讐を果たそうとし、その過程でちょっと生き生きしてきたりする様子など、内野聖陽の表現する感情の機微はその起伏が楽しく、かつリアルだった。
展開自体はケレン味強めだが、熊沢の感情表現の説得力が作品の人間ドラマの部分を支えていたように思う。
小澤征悦の悪役もきちんと憎たらしくて、氷室と熊沢の怒りを引き立てていた。
詐欺師の氷室が橘を陥れようとする動機の根底には、父親の仇討ちがあった。最初から熊沢を巻き込もうとしていたのは、橘をリサーチする過程で熊沢の友人が死に追いやられたことまで知っていて、熊沢の怒りを目覚めさせて利用しようとしたのでは、なんて想像をしたくなる。
氷室が熊沢の家族と囲んだ食卓で、作り話を装って身の上話を口にするシーンが印象的。岡田将生の陰のある佇まいが、言葉の向こうにある本心を語る。2人を連帯させていたのは、胸の奥に燃える橘への怒りだった。まさに ” angry squad “ だ。
身も蓋もないことを言うと、氷室の母親が橘の組織に潜り込んでいたのであれば、熊沢を巻き込まず詐欺師チームだけで橘を地面師詐欺にかけ、手に入れた帳簿を匿名で税務署に渡すことで彼から金と社会的地位を奪うことも出来たように思えるが(所長も邪魔な存在だが、そこも小細工の方法はあるだろう)、それではメッセージ性が弱い。
エンターテインメントのためであることはもちろん、権力を持つ者の理不尽な横暴やそれに対する強い怒りを描くためには、熊沢にモラルの壁を越えさせる必要があった。
ネットフリックスのドラマ「地面師たち」にはまって森功氏のノンフィクションも読んでいたので、地面師詐欺のシーンはスキームの復習をするような気分だった。
偽地主との対面や現地実見のシーンでは、周辺住民に人相の確認をしないの?と思ったが、種明かしされてみれば酒井(神野三鈴)がスパイだったので納得。
橘が現実の積水ハウスより賢かったので笑ってしまった。まあそりゃそうだ。
現金強奪のために床に穴を開けてあれだけの量の偽札とすり替え、その金から脱税分の税金を徴収、というくだりはさすがにファンタジーの域だったが、ルパン三世鑑賞時のノリに切り替えて楽しんだ。
タイトルに「7人の詐欺師」とありつつ6人チームのまま進行していたので、隠し玉の7人目を推理し、その登場を期待しながら見ることになる。
ポスタービジュアルやパンフレット、途中までの展開では望月(川栄李奈)や熊沢の娘が仲間入りの気配を見せる瞬間があったがブラフ。ラストは素直にスカッとした気分になれた。
原作の韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」が2016年、上田監督にとっては6年越しの企画で、コロナ前に書いた当初のプロットでは2020年オリンピック開催、それに伴うインバウンドの増加、国内カジノ、といった要素が盛り込まれていたそうだ。
個人的には時事ネタ抑え目の完成版の設定の方が好みかな。
7人目ずっと探してました
韓国でドラマ化された「元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜」の日本リメイク版。
全体を通して、テンポもよくてとても面白かったです。
冴えない公務員のおじさんが、仕事、家族、親友のために頑張って詐欺を行い、元の自分まで変化していく様子は素敵でした。
最後には少しカッコいいおじ様になってました。
まぁー詐欺は犯罪ですけど(笑)
とは言え、悪い人をギャフンと言わせるのは、見ていて楽しいですね。
税金10億円を徴収するのに、不動産詐欺を行います。
この映画を先に見ていたら、何も思わなかったと思いますが、昨年Netflixドラマ「地面師たち」を見てしまっていたので、そちらに比べると詰めが甘いというか、少し雑というか、面白さが半減してしまいましたね。
こちらはコメディ要素もあるので、そう感じるのかも知れないですが。
成功する事はわかってはいるものの、ビリヤード対決や、土地売買の瞬間は、ドキドキしながら観てしまいました(笑)
後は、サブタイトルの「7人の詐欺師」なのに、ずっと何回数えても6人だし(笑)
どこー?だれーーー!見えてない?幽霊?ってなってしまってました(笑)
ラストで「あーそう言うことなのね」ってなりました😊
サブタイトルなしの方が、きっともっと驚くかもしれないですね。
それにしても岡田将生くん、顔が小さいね。
爽快‼️悪党をコテンパンにやっつける詐欺師集団に喝采‼️
メッチャ面白かったです。
大企業を経営して正しく納税をしない経営者を
税務署職員が、詐欺師と手を組んで、地面師まがいの手法で
税金を奪回するリベンジ・ノワール。
内野聖陽に岡田将生が主演。
詐欺師の岡田将生に、怒れる男(公務員・内野聖陽)が絡む。
申し分のないキャストと脚本。
オドオドと気弱な内野と、美しさに見惚れる岡田将生。
怒りを溜め込んだ男・内野聖陽のしなやかなしぶとさ、
美しさの中にも優しさを感じさせる儲け役・岡田将生。
一瞬も緩まず、一気にラストまで持っていく展開、
興味が切れずに続いた。
詐欺師・岡田将生の服役中の父親、そして母親。
ラストは家族愛で締める脚本も中々だ。
惜しむらくは韓国ドラマのリメイクだという点。
「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督の次回作。
ゾンビ映画から180度転換してシリアスなノアールのコメディ。
意外でした。
しかし想像以上に手堅い演出。
有名俳優を上手く使いこなして、特にこの映画のキーマンになる
悪役の脱税王・小澤征悦はハマり役。
彼が憎々しいから、巨悪に見えるから、税務署員(公務員)のやりきれなさが
くっきりと対比で浮かび上がった。
税務署長・吹越満のズルさ、
正義の申し子の川栄李奈、
警察官の皆川猿時、
皆さん、良い働きでした。
本当に適所適材、
言うことなしです。
リベンジ・ノワールの秀作。
まだまだ、悪い奴、
お仕置きの必要な巨悪。
次回作も悪党にメスを入れて頂きたいです。
詐欺映画は呪縛から抜け出した方が良い
内野聖陽さんが主役だけれど、実質的には岡田将生さんとダブル主演みたいなものでした。
タイトル通り、詐欺の映画です。
展開が安っぽくて、あまり面白くない。
詐欺映画を観る度に思うけれど、詐欺映画は「スティング」の呪縛から抜け出した方が良いと思います。
二転三転させる必要はないのでは。
内野さんは、最初は内野さんっぽくない演技で良かったけれど、最後は内野聖陽さんに戻っていました。
真矢みきさんは、役に合っていないかなと思いました。
最後の最後まで目が離せない作品
本作はオリジナルではなく、2016年の韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜』(私は未見)のアダプテーション作品(ちなみに、こちらのタイトルの「38」は韓国憲法の第38条で納税の義務が規定されているところからきているそうだ)。
税務署員が主人公のコン・ゲームものなので、中身は話は書けないが、最後の最後まで目が離せない展開で、大どんでん返しまでしっかりと楽しめる。
後で監督インタビューを聞いていたら、本作の企画は「カメ止め」上映前からあったらしいのだが、「カメ止め」のヒットがなかったらこれだけのキャストを集めて作ることはできなかったであろうことは想像に難くない。
ちょうど年末調整の時期に、何か面白い作品を観たいなら、とりあえずコレを選んでおけば間違いないだろう。
ぶどうポリフェノールと笑顔で免疫力アップ
タイトルはちょっと
最初に副題に人数を出さなかった方が良かった様に思います。どうしても7人目を探してしまうので。
虚を突くなら伏せて「詐欺師たち」とすれば最後のオチの部分がより爽快感を増す様に思えた。
それをおいてもよく練られた構図である。
もう一点残念なことは私腹を肥やした者への制裁が弱い点が、観てるものの爽快感を半減させている様に思えた。納税義務を怠ったものを納めた程度で屈服する様なことはあり得ないことが想像できるからだ。
「ありえへん」けど面白い…「ジェントルマン」ならぬ「税取るマン」の気苦労
主人公はひょんなことから、一癖も二癖もある詐欺師の集団とスクワッドを組むことになった徴税職員ということですけれども。
しかし、いくら徴税効率の確保がいわれても、詐欺師と組んで税のほ脱を摘発するなんてことは、本来、もちろん「ありえへん!」ということで。
(これを行政の法適合性の原則とも申します。平たく言えば、お役所はむちゃしてはいかんということ)
だけど、だけど、それがあり得たりするのが映画の楽しいところで。
ひと頃は税務部門にも籍を置き、往時は徴税職員の端くれでもあり、それなりに「税取るマン」としての苦労もあった評論子にも、素直に楽しめた一本でした。
また、世間的にみれば四角四面の堅物で、表社会の「税務署員」と、臨機応変・柔軟無比の裏社会の「詐欺師」との対比も、組み合わせとして、面白かったと思います。
(話の流れで「四角四面の堅物」と書きましたが、往時の評価子を含め、やっている本人たちは、決して自分たちをそうは捉えていないことは、蛇足ながら申し添えておきたいと思います―否むしろ、対人折衝がメインの、とてもとても人間臭い仕事)
本作は、(元)モノホンの税務職員から観ても痛快で、面白く、コンゲームものとしては侮りがたい出来の一本でもあり、スクリーンを見つめながら往時の気苦労も少しばかり思い出しつつ、楽しめる佳作というのが、評論子的には素直なところでした。
(追記)
先ほど「徴税効率の確保」と書きましたけれども。
実は、税務部門はお役所の中では珍しく「数字」で、業務成績が評価される職場になります。
たとえば、課税高がいくらとか、課税したものの徴収率が、目標のいくらに対して今期は高かったとか、低かったとか。
ともすれば「公共性」「公益性」とか「住民の利便性」とかという、それ自体が定量的には把握できない指標で評価される他の職場と異なり、苦労の手応えが具体的な数字となって返ってくるという点では、働くことの実感=満足度の高い職場でもあったと記憶しています。
(追記)
税務職員時代に先輩職員から教えられたことの一つに「滞納者が工面して持ってきたカネの素性は聞かない」というのがありました。
宝くじに当たったのか、競馬で稼いだのか、額に汗して働いたのか。
はたまた、盗んできたのならまだしも、人を殺して強取してきたものかも知れないので、その素性(出どころ)を聞かないほうが、受け取る方としては気持ちよく領収できるということのようです。
ま、おおかたは倹約したり、身内などに事情を話して立て替えてもらったりしていたケースがほとんどなのでしょうけれども。
血まみれのお札を目の前の机の上にドサドサと並べられて「さぁ、受け取ってくれ」と迫られた経験はなかったことは、徴税職員として、評論子は幸せだったのかも知れません。
巧みに仕掛けられた詐欺師の戦略
一見、何もつながりなく、ただ詐欺師の氷室に騙されて詐欺の片棒を担がされたように見えた主人公の熊沢だたが、氷室は元々主人公が脱税王に対して恨みを持っていることは調査済みでその関係性を利用しようとして近づいてきていた。
用意周到に張り巡らされた氷室の戦略の下、集合した詐欺師たちは作戦を遂行していく。
しかし、途中何度もピンチになりながらも、氷室たちは巧みにその場を切り抜け窮地を脱する。
後半の山場でも、脱税王にバレて警察に捕まったかと思ったが、実はそれも氷室が企てた芝居だったという展開。
初めは無理のある展開ではと思ったが、ある人物が氷室側だったとネタバレされて、それも合点がいく展開になった。
お金もメンバーの一人が偽札作りに精通しているという伏線をうまく回収し、脱税王から見ごと奪った流れもとても痛快だった。
氷室のバックグラウンドも、あえて全部説明せず、メンバーの一人や獄中にいる人物との関係性もうまく匂わせて見せていた演出もよかった。
さすがは、上田監督と思わさせる、まとまった話の展開には、本当に舌を巻く。
ただ、一点だけ気になったのは、熊沢の自害した同僚との関係性を表すシーンを部下が脱税王の話をしていた当たりから出していてもよかったかと思う。
脱税王からおとがめを受けたあたりから同僚の話が出てきて、なんとなく後付けにも思えてしまったので、その辺はもったいない気がした。
100日間生きたワニの…!
いい加減、カメラを止めるな!の…という枕詞がつくことに嫌気がさしているだろう上田慎一郎監督の最新作。韓国映画のリメイクということで脚本は大変おもしろく、また、単なるクライムコメディとはせずにウェットに情を挟み込んでくるところなどもうまかった。
悪役のやりすぎ感や、さすがに話は都合よすぎ、伏線をきっちり回収しすぎにも思うわけだが、そこらへんが上田監督らしい几帳面さという気もして(って、さほど作品フォローしてるわけでもないんすが)、今後は、アングリースクワッドの…と呼ばれることを期待したい。
ネトフリで話題になった地面師ネタが被ってしまったものの、あっちの池田エライザのMT-09に対して、こっちは神野三鈴&懐かしのGPZ400なんで、余裕で軍配。
和製オーシャンズ11とも言うべき、最高のエンタメクライム映画
内容については全く知りませんでしたが、評価が高かったので期待しての鑑賞です。
結論としては、期待通りの作品でした。冴えないオジサンがひょんなことから詐欺グループの仲間となり、悪逆の限りを尽くす会社社長に復讐するというジャイアントキリング。登場人物の会話劇も面白く、ストーリーも巧みで、伏線回収も見事な傑作クライム映画でした。雰囲気としてはオーシャンズ11が近い気がします。老若男女問わず楽しめる映画だと思いますので、家族や友人同士で観に行く映画としては最高です。
ただし、不満点が無かったかと言えばウソになります。見え見えの伏線で先の展開が読めてしまう場面も多かったし、前日譚のドラマを聞いたこともないようなマイナーな動画配信サイトで有料公開していたりするのは個人的には不満です。
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真面目な税務署員である熊沢二郎(内野聖陽)は、優秀な部下の望月さくら(川栄李奈)とともに、巨額脱税の疑惑がある大企業社長の橘大和(小沢征悦)の開くパーティーに潜入する。熱血な望月は熊沢が静止するのも聞かず橘に詰め寄ったのだが、それによって二人は橘に目を付けられてしまい、税務署の上層部に根回しされて様々な冷遇を受けることになる。同時期、熊沢は詐欺の被害に遭い大金を騙し取られる事態になった。刑事の友人の協力によって犯人である天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)を捕まえる一歩手前まで迫ったとき、氷室から「見逃してくれたら、橘から金を奪い取る手伝いをしてあげる」と言われ、心が揺れる熊沢だった…。
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冴えないオッサンが様々な悪事を働く巨悪に対して行うジャイアントキリング。オッサンが詐欺師たちとチームを結成し、難易度の高いミッションを遂行していく。他の映画に例えるのは失礼かもしれませんが、『オーシャンズ11』や『キングスマン』のような爽快さやカッコ良さを味わえる映画だったと思います。軽妙な会話劇も面白い作品で、伊坂幸太郎の小説『陽気なギャングが地球を回す』のようなキャラクター同士の掛け合いが楽しいクライムエンタメになっていました。ストーリーも私は結構好みでしたね。物語がどこに進行しているのかが分かりやすく、様々なトラブルが起こってそれを解決する展開が続くため飽きずに最後まで鑑賞することができました。
ただし不満点が無いかと言えばそうではなく、物語の伏線が見え見えで先の展開が予想できてしまうところはちょっと不満でしたね。
例えば、氷室が刑務所にいる父親との面会から帰るシーン。刑務所から出ると、外にはバイクに乗った女性が待っていました。バイクに詳しくない人からすると「白石(森川葵)が迎えに来たのか」と思うかもしれませんが、バイクもヘルメットも序盤に登場した白石のものとは違ったため、私は登場していない詐欺グループのメンバーだということが分かってしまいました。ついでに言えば『7人の詐欺師』というタイトルなのに終盤まで詐欺師が6人しか出てこないことも、未知の1人がいるという論の補強になっていました。
また、詐欺を実行している時、外で待っていた熊沢が望月を連れて橘の手下から逃げるシーン。たまたま通りかかった宅配業者が道を塞いだことで熊沢たちは逃げ切ることができましたが、この宅配業者が明らかに橘の手下たちの行く手を阻む動きをしていたので、「こいつ詐欺師グループの誰かだろ」「体格良いから多分村井(後藤剛範)だろ」と気付くことができました。
上記以外にも分かりやすい伏線が結構多くて、先の展開が読めてしまう場面が結構ありました。「伏線をどれだけ分かりやすく(分かりにくく)するか」っていうのは匙加減が難しいところだと思うので、あくまで伏線回収モノ映画が大好きな私個人の意見にはなりますが、もう少し分かりづらい伏線の方が好みでした。
「伏線が見え見え」という不満点はありましたが、正直本作の面白さと比べればこんな不満点は吹けば飛ぶほど些細なもので、全体的に見れば満足度100点の良作映画だったと思います。上田監督の次回作にも期待しています。
内野聖陽も岡田将生最高!そして「元カレは天才詐欺師」だった
娯楽映画とはこのこと
イケおじ好きの自分にとっては、岡田将生に興味なし!
ただただ、内野聖陽さん目当てのみ!!
という気持ちのみで鑑賞。
最初は冴えないお父さんからスタート。
かっこよさ消せてないけどw
そして、岡田将生の手玉に乗せられ詐欺の片棒を担ぐことに…
それでも内野さんの目的は友人の敵討!!
そんなバカな…という仲間たちと共に仇を打つわけだけど…
監督特有の大ドン返しはおもしろかった。
けど、なんの目的で岡田将生は詐欺してるんだっけ?
置いてきぼりになりながら終わりました。
まぁ、でも惜しかったよね。
Netflixの地面師たちの前に公開できればねぇ。。
地面師詐欺の映画なんて新鮮!!って
気持ちで見れた人は少ないのでは?
あと、最後の最後のなに?
妄想とはいえ
ぐっちゃぐちゃに敵を殴るの何?w
笑いそうになった。
これのせいで星が減りました。
もったいないと思った
話の内容も登場人物の役者さん達も皆んな素晴らしく良かったし、脚本も撮影も良かった。
ただ、こう言う内容の映画にはもっと疾走感が欲しい。
所々、長々とした状況説明の台詞や説明シーンがくどくてダレる。最後の金を盗み出したところなんか、床の穴とホースを見ればわかるよ、って言いたい、何度も何度もダンボールにガムテープのカット、って。
あと、役に今の状況と自分の気持ちを言わせ過ぎ。雨の中の車のシーン、川栄に対しあんなに説明しなくても内野さんの気持ちは伝わる。川栄にも観客にも。
観客に同情を求めようとしてるのかなぁ、他にも色々あるけど、その辺りが映画全体の疾走感を削いでる。もったいない。
編集し直せばもっと面白い映画になりますよ、きっと!
ケンジに見える!(笑)
「カメラを止めるな!」の逆再生で謎解きする手法が同じく生かされていて、更にアニメ的な展開もあり本当に面白かったです。ネトフリの「地面師たち」と似てるのかと思いきや全く違う世界観(エグさゼロ)が素晴らしかったと思います。
内野さんはドラマ「ミセスシンデレラ」からファンになり、昨今「きのう何食べた?」のケンジ役があまりにもはまってしまい、今回の作品も何をしてもケンジに見えてしまうので困りました。最新のネトフリの「阿修羅のごとく」に出ている内野さんもケンジに見えてしまう。
岡田くんはそのルックスだけで眼福なんですが20代の頃の映画に比べると雰囲気作りの演技がうまくなったなあと思います。
森川さんは以前から注目しているのですがもっと主役に近い作品にも出るべき女優さんかなと思います。バラエティではワイルドスピードシリーズで有名ですが⋯(笑)。
年明け みるなら これ!
ビーキーパーは無条件に 無敵なので 。1年分の澱(おり)が、落ちる。
大脳が笑ってしまうのがアングリースクワット 年はじめなら この映画がおすすめ。
ビーキーパーが4.5なら(ひねりがほしいのが残り0.5)
アングリースクワットも4.5、
面白いのだけど、劇場のような大画面に足を運ばせるなら、
バッグの音楽が良いとか、劇場ならではのところが 残りの0.5。
ブラックバード、ブラックベリー〜は なんじゃこれは?って、思った。
以下ブラックベリー、ーについての個人的感想です。ーーーーー
正月映画 探して 観るものなくて、
評価3.5以上なので 劇場入ったけど。意識高い系?観客が結構入ってた割に 、
出る時は、皆さん 謎の苦笑だった。
しかし 外のポスターを 携帯撮ってる女性がいたのには驚いた。記録に残したい??
私は、途中めずらしく ウトウトしてしまつた。
主演女優さん?素人かも、、。の個性的な目に、うなされそう、
あの虎のビキニパンツか ってみえる無敵のアンダーヘア!(日本人女性でもこのような人はめったにいない。)
相手のおっさんのフランクフルトのような のも(羽賀ケンジ か)、
映ってたのはナチュラル素材として好感持てたけど。
その映画が 何が言いたいのか
じっくり時間かけて知的に考察が好きでないので、
なんだこれは!になっちゃった。
とにかくヒュートラストシネマは、いつも大脳裏切ってくれるのよ。
「動物界」は期待が大きかっただけにさすがにがっかりしたし。
単純に面白い映画がいいなら、
今年はここで上映されるのはもういいかなって思ったのでした。
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