「俺が好きになる歌手は早逝する!何故だ?!」Back to Black エイミーのすべて 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
俺が好きになる歌手は早逝する!何故だ?!
初恋の村下孝蔵は、コンサートを見た後に亡くなり、
フレディー・マーキュリーはCDをダウンロードして( 当時はサブスクがなかったから、iTunesで買っていたのだ) 聞いていたら訃報が流れて、
ピート・バーンズは、千手観音のPVを繰り返し見ていた時に訃報が流れ、
ジョージ・マイケルは、ベストアルバムを聴き入っていた時期に訃報が流れ、
葛城ユキは、川崎ルフロンの駅内商店街の特設ステージが良かったので、ライブに行きたいと思っていたら、訃報が流れ、
あの下衆いムード歌謡「 ホテル」 の島津ゆたかは、ひっそり死んで、
エイミー・ワインハウスは、存在を知った時にはもう亡くなっていた...。
エイミー・ワインハウスの映画は数年前にドキュメンタリー映画があって、ヤクと酒でラリってコンサートで歌えなくなってブーイングの嵐だったのが、印象的だった。
エイミー・ワインハウスと言えば、ドラッグがセットなので、テリー・ギリアムの「 ラスベガスをやっつけろ」 のような、ラリラリ映画になるのかと、思いきや、監督はそうはしたくなかったようで、ヤクきめてないエイミーを撮りたかったようだ。
歌手の伝記映画での、最大の難関は役者のモノマネか、ご本人歌唱にするかで出来がかなり変わってしまう。
「 ロケットマン」 はタロン・エガートンが歌唱だったが、それなりに味がある歌い方で嫌なカンジではなかった。
この映画「 エイミーのすべて」 は、ずっと聞いていて、エイミーが歌唱していて口パクだったのかな?と思っていたら、主演女優が猛特訓してエイミーの歌を歌唱していたのは、気づかなかったなぁ?
エイミー・ワインハウス検定3級の俺には難しかったようだ。修行が足らんな、鍛練せねばならぬな。
ヤクと酒でヤケた独特のしゃがれ声を見事に再現していて、まるで生前のワインハウスのコンサートを聞いているかのようです。クイーンの物真似の、クイーンネス( 知ってる?)の太ったおっさんボーカル並みの再現力です!
普通に楽しめる音楽映画なので、エイミー・ワインハウスを最近知った人、知らない人でも見て損はしません!
「推しの子 映画版」 の芸無しコスプレ役者どもは、この映画を見てレポートを書いてくるよーに!期限は一週間後だ!提出しない奴は二度と再現フィルムには参加させない!絶対にだ!!