「止まらない歯車」Back to Black エイミーのすべて 流離いのオオハシさんの映画レビュー(感想・評価)
止まらない歯車
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衝動と破滅に苛まされた壮絶な人生。
酒、タバコ、クズ男、クスリへの依存度は増す一方、金や名声には興味がない。
パパラッチの人権無視ぶりがひどい。
タトゥーや暴力のシーンには、何度か小さくうめき声が出てしまった。
唯一祖母のシンシアといる場面だけが穏やかな時。
両親には止める力がなかったのが悔やまれる
内容的にきついので二度目は無理かも。
と、いいつつ映画としてはある種とても面白かった。
作品としてはよくまとまっている。欲をいえば幼少期もみたかったが尺もある。
エイミー役、声がそっくりで驚き。
最初は見た目に違和感あったが、映画ラストにかけては、もはやエイミーそのもの。
音楽的にも聴き応えあった。特にValerie歌い始めた辺りから。
シャングリラズの存在も初めて知り、勉強になった。
最後の階段を登っていくシーンは演出感満載だが多少救われた気分になったことは否めない。
負の歯車は止まらず、
エイミーの肉体はこの世から消えた。
しかし歌は残る。エイミーの命の証。
我々がエイミーの歌を思い出す限り、
彼女の魂はここにあるのだ。
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