「オムニバス映画ってのは、それぞれ関係のなさそうな積み重ねたエピソードを」ニューノーマル 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
オムニバス映画ってのは、それぞれ関係のなさそうな積み重ねたエピソードを
どうやって、ラストで一つにまとめるかが力量を問われるのだけど、個々のエピソードが壊滅的に面白くないうえに、オチが無いので肩透かしを食らってしまう。
青年が自分の部屋の隣りに住んでいるお姉さんの部屋に忍び込んで、パンティを被るとこと、歯ブラシを口に含むとこは少し笑えたけどさ。
洗濯したパンティを頭から被るというのはまだまだ変態初心者ですな?洗ったパンティには価値が無い!脱ぎたてのほっかほかなパンティこそが至高というものですぞ?おほほほほ。
オムニバス映画ってのは普通それぞれのエピソードを違う監督がやるものだけど、一人で全話を担当するならば散らばったエピソードを一つにまとめる責任があると思うんだ。インタビューでオムニバス映画と思わせたかったと発言していたけど、まずオムニバスの体を成してませんけど?
火災報知器のおっさん、エレベーターで殺されたマッチングアプリの女の子、障害者のふりをしていた婆さんに襲われた中学生、自販機の取り出し口に忍ばせたピンクの封筒に入っているメッセージに誘導される青年、隣の部屋に住んでいる美女のストーカーをした青年、コンビニ店員の姉ちゃん。
これらの登場人物が、それからどうなったのかが一切説明されないままEDロールで登場人物がメシ食っているシーンが映し出されて終わってしまうのだ...。
おいおいおい、オチが無いオムニバス映画って、クリープを入れないコーヒーみたいなものじゃないの?
← 例えが古すぎ
てなわけで、チェ・ジウが久しぶりにスクリーンに登場した以外に見どころは全く無い映画。配信で見ても時間の無駄です。人生って、以外に短いんだから貴重な人生の一部をこの映画にかける事ないよ。