「2度登場する場合あり」ニューノーマル 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
2度登場する場合あり
チャプターとあったので、ショートオムニバス形式のスリラー映画かなと思ったら違う。
最初の話は一人暮らしをする女性のマンションに点検のお知らせなど一切なく点検業者だといって男がズカズカと入る。普通個人宅に入るんだったらあんなにも自分の家に帰ってきたかのような態度が出る時点でおかしく、男は強盗が狙いだったのだろう。しかし、女の正体はまさかの。
3話目のマッチングアプリに夢中になる女性の話ではマッチングの結果ばかりに固執してしまいマッチングの数字が悪いと他男(ほか)をあたる。そもそも会ってくれた相手に失礼では?その結果1話目の…が登場する。
2話と4話はオリジナル。
2話は車椅子があんな場所に引っかかる時点でおかしいでしょ、車椅子が他の歩行者に進路を譲ったのならば安全に退避できる場所を選ぶはず。怪しい車椅子に用心せよが正解だね。
4話のピンクのラブレターは一歩間違えたら落とし物案件(笑)誰か、自販機にお手紙を落とされてました、で終わりそうな話をまるでつけていたかのように、先に自販機に仕込み手紙を読ませるようにしたところで、自分のいる場所へとうまく誘導させ、ダイビングする。うまく出来すぎ。
5話が気持ち悪い覗きの話。好きならば、まずコミュニケーションとることからはじめようよ。最終的に不法侵入してるじゃん。
6話は、ろくでもない客の対応に苛立ちを募らせるアルバイト店員の話。今どきあんな掲示板ってまだあるのか?と思いながら見たけど結果はやっぱりかというエンド。
1話と3話、5話と6話は犯人役が同じ人。
そのあたりが余計紛らわしい。
繋がりがありそうに見えるが全くなく、偶然遭遇し運命の時を迎える内容になっているから全ての話につながりがあると思わないほうが良いかもしれない。日常に溢れる些細な恐怖をショートオムニバス形式で1本の作品にしてるだけ。