「バリア」お嬢と番犬くん ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
バリア
少女漫画の実写映画は年々遠ざけている(キラキラ成分が眩しすぎる)んですが、「恋は光」での世界観に魅了された小林監督が監督されているというところで安心して観れるわ〜と思い鑑賞。
ドキドキ胸キュンさせられました。
歳の差恋愛、年齢を偽っての学生生活と組み合わせが難しそうなところをコメディとしても恋愛劇としても上手く噛み合っていました。
26歳のヤクザの啓弥が学校に裏口入学して、最初はどう考えても高校生に見えないから疑われるけど持ち前の読唇術で学校生活に馴染んだり、一咲に男の影があろうもんなら力尽くでとめにかかり、やり過ぎなくらいやるところは過保護ではありますが愛があるなと思い感心しっぱなしでした。
バレーボールの練習で一歩踏み出す一咲は素敵でしたし、咄嗟の判断で足でボールを返すところはお見事〜!ってなりましたし、そこからの保健室の流れなんかは画面もキラッキラしていて心の中の乙女が叫びまくっていました。
学園祭イベントも王道ど真ん中の舞台でロミジュリというのも邪道設定な恋愛描写だからこそ絶妙なバランスを保っていたと思いますし、何がなんでも一咲と啓弥をくっつけようとする友人たちの頑張りもナイスでした。
惜しいところとしてはヤクザ描写がそこまで多くなく、最後の決闘あたりも思っていたほどは盛り上がらなかったので、実写化するために削られた要素がここで響いてしまったかなとは思いました。
組の面々とのやり取りやバレーボールの練習なんかも面白かったので、もっと深掘りしても良かったのになーとは思いました。
福本莉子さんのキュートさは今作でも健在で、ジャストミートな表情の変化やコミカルな動きや、キレのあるツッコミなどなど、ど直球のヒロインをやり切ってくれていて最高でした。
ジェシーも長身や浮世離れした感じの顔立ちがキャラクターにマッチしており、天然気味にとぼけるところなんかカッコよさと可愛さが噛み合っていて見事にやられました。
櫻井海音くんは「推しの子」の印象が強かったので、今作のヒールな立ち回りもめっちゃ良いなと思いました。
SixTONESの「バリア」はSixTONESの中でもトップクラスに好きな曲でしたし、ラストシーンから上げてくれる主題歌はベストマッチでした。
最初から最後までとっても綺麗で見やすく、実写化としても大成功なんじゃないかなと思いました。
小林監督の実写化はもちろん、作品全てを追いかけていきたいです。
鑑賞日 3/23
鑑賞時間 13:40〜15:40
座席 C-6