僕らは人生で一回だけ魔法が使えるのレビュー・感想・評価
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純粋なるティーンズへ
どこかのアイドルグループのための作品かと思ったら、端然とキャスティングされたものだった。
この部分が頭から離れず、見ながらも見たのを後悔していたが、そこにそんな意図がないのであればしっかりレビューできる。
この作品はティーンズに向けたメッセージだろうか?
若者たちの思考に、普遍的な考え方を与えるような言葉が散りばめられている。
放送作家の鈴木おさむさんの作品であれば、当然何かを仕掛けている。
それはおそらく「人の本心」だったのかもしれない。
自然に囲まれた美しい村 人口も少ないので18歳を迎える若者はたった4人という設定
彼らの名前に四季を忍ばせ、春を「殺した」
日本に昔からある考え方のひとつが、幸福と不幸のバランス
誰かの不幸の上に自分の幸福が成り立っているという考え方。
映画「みなに幸あれ」で表現されていたことを思い出す。
さて、
魔法とはいったい何だったのだろう?
実際、アキトを送り出した際にハルヒが魔法を使った。
それは「空」 送り出すにふさわしい笑顔溢れる空
こんなことに魔法を使うなんて、とても信じられない。
しかしこれは伏線で、生まれつき心臓病のハルヒを友達にしてくれたのがアキトだった。
アキトの門出 もう自分の寿命がほとんどないことを知っているハルヒの精一杯のことが、アキトを祝福することだったのだろう。
魔法とは本当にあるのだということをこのシーンで明確にしている。
一生で1回だけ使える魔法 しかも18歳から20歳になるまでの間しか使えない。
魔法会議を開く4人
「自分の欲のために魔法を使って何が悪い」
「魔法はズルか?」
「魔法は純粋な力か?」
魔法の使い道を真剣に考えるものの、自分の「本心」がうまくわからない。
「命にまつわることには使ってはいけない」
ナツキの父が使った魔法 お腹の中の赤ちゃんの健康回復
この命にまつわる魔法によって、心臓病で生まれてきたハルヒ ダム建設の再開 そしてアキトの母の病死
この不幸と健康に生まれてきたナツキのバランスが作られた。
誰もが憧れる「魔法」
彼らは大自然の中で生まれ育ったために純粋だ。
それ故、使えるという魔法の遣い方に悩むのだろう。
ここが割とポイントで、彼らの人間性が腹黒ければこの物語は成り立たない。
この純粋さは若者にあるものだとしてしまうことに是非は残るが、これは物語。
そもそも魔法は純粋な心がなければ遣えないというのが「定説」なのだろう。
さて、、
人の死 特に友人の死というのは、人の心の黒さを削り取って純粋さが浮き彫りになるのだろう。
この「死」についてアキトの父は「すべてのことに意味がある」と言った。
ハルヒの死によって、仲間はみんな純粋さを取り戻したのだろう。
純粋な願い でも人の命にまつわることに使えない魔法
3人は、曲をハルヒに届けたい ハルヒが一瞬でも目を覚ますように 桜の花びらを降らせてほしいと魔法を使った。
そしてジイの言いつけ通り、何に魔法を使ったのか「魔法文書」に記入した。
そこに見たかつての魔法は、どれも美しい村の自然を守るような願いだったというのが「オチ」となっている。
心の本心
わかっているようでまったくわかっていないこと。
失われる時初めてわかるもの。
余命いくばくもないハルヒの願いが、アキトの門出への祝福
ハルヒの死の直前に3人がしたハルヒのための願い。
本心とは、本心だけに心そのもので、何かが失われてしまう時初めて感じることができるものなのかもしれない。
つまり、その本心が何か知らずに生きている我々すべては欲の方がよく見える。
でもそれこそ、とても幸せなのだろう。
村の名前は明かされない
その理由はすぐにわかる。
「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」
さて、その1回をどんな事に使うのか。ワクワク。
ファンタジー好きの私にとってはここがこの映画のピークでした。
それぞれの境遇も紹介されており、この時点で大体何に使うのか予想が付く。
でも映画なので、自分達よりも大事な事が発生し、自分の人生を取るか自分の人生よりも大切な人の為に使うのか。
魔法は人数分なのに、幸せにしてあげたい人が増えてしまったらどうなる?
お互いが相手に魔法使う場合、使い先と魔法が被ったらどうなる?
ここはうまい魔法の使い方を考える事で果たして全員が無事幸せになれるのか。
話は全く私が思った方向には進まず。
作品としては良くまとまってますよ。元は朗読劇だったとの事ですが、この内容、合うかも、朗読劇に、
四人のイケメンが想うことは・・・
娘の猛烈な推しによって鑑賞した作品です。
うん、確かに良い映画でした。若者たちの友情にあふれた爽やかな一本でした。
ただ、自分の好みではないかな。
自然が美しいある村には秘密がある。それは18歳になる村人の男は、一度だけ魔法が使えるようになるというものだった。
青春ドラマとか、魔法みたいな現実離れした話は大好物で、娘の推薦もあったから見たんだけど、予想ほど引き込まれなかった自分がいます。
何だろう?あまりにも綺麗にまとまりすぎちゃったって感じかな。
オヤジの涙腺が緩むほど、良い話ではありました。熱い友情に満ちていて、村人たちの優しさがあふれているような・・・
ただ、ファンには申し訳ないけど楽しめる作品ではなかった。
感動!できず・・・
2025年映画館鑑賞23作品目
3月8日(土)フォーラム盛岡
一般会員1500円
監督は『リカ 自称28歳の純愛モンスター』で助監督を務めた木村真人
脚本は『ラブ★コン』『ハンサム★スーツ』『新宿スワン』『ラブ×ドック』『遺書、公開。』の鈴木おさむ
18歳になった男子は20歳までに1つだけ魔法が使える村の話
コメディーに振り切って最後あたりにほろっとさせるような内容なら良かった気もするが
男の夢っていったらやっぱりハーレムじゃないの?
まあ自分は若くないしそこまで女好きじゃないので違うけど
「世界人類が幸せでありますように」レベルの魔法なんて美談すぎて気持ち悪い
宗教団体が制作した映画のよう
満開の桜が散る舞う公園を駆け回る少年4人のシーンだけは良かった
ハルキの幼少期を演じた白鳥廉くんはなんとなく鈴木おさむに似ていた
音大のピアノの講師に馬渕英俚可
遊井亮子もそうだが白線流しに出ていた女優が出演するとなんだかとても嬉しい
配役
国立音大進学を目指す月野秋人に八木勇征
アキトの幼少期に髙木波瑠
生まれつき心臓が悪い花見春陽に井上祐貴
ハルヒの幼少期に白鳥廉
蜘蛛膜下出血で父が造園業の仕事ができなくなりプロサッカー選手への道を諦めた浅海夏樹に櫻井海音
ナツキの幼少期に中村龍太郎
工作部の部長の角松雪緒に椿泰我
ユキオの幼少期に松野晃士
村で楽器店を営むアキラの父のシンヤに田辺誠一
ハルヒの父のタカシに高橋洋
ハルヒの母のミカに田山由起
ナツキの父で造園業のカズオに阿部亮平
ユキオの父で村の小さな建設会社の社長のエイジにカンニング竹山
音大のピアノ学科の先生の南雲に馬渕英里何
ユキオの部活仲間の高杉に平野宏周
ユキオの部活仲間のミズホに工藤美桜
アキトたち4人に村の秘密になっている魔法について説明する村の重鎮のテツ爺に笹野高史
ナツキを高く評価しプロを薦めるサッカー部の顧問に荒木聡
ハルヒの主治医に足立学
村のハンターに鈴木おさむ
村のハンターに山本剣
アキトの母(写真)に皆川ともえ
ピアノ学科の生徒に高堀耕志
良い映画だとは思いましたけど・・
泣けると思う
こんなに泣かされたのは初めてです
ファンタジーオブファンタジー
18歳から20歳までの間にこの村の男子は人生で1度だけ魔法が使えるという、タイトル通りのありえないファンタジックな設定をまず飲み込んでしまう。
そうするとみるみる楽しくなってくる。ここでつまずいた人は評価が良くないのかもしれない。
鮮やかな村の景色や子供時代の笑顔のシーンが心を癒す。
最高のファンタジー中のファンタジーだ。
4人とも素敵な青年だったし、最近注目してる櫻井海斗くんも出てたのが良かった。カンニング竹山の演技がものすごく良かった。
子役の子たちの表情も最高!
魔法会議のくだらないゴキブリダンスなんかに退屈しちゃダメだ。ああいうダラダラしたどうでもいいシーンがあったから後に生きてくる。回想シーンでキュンとくる。
古い例えだが高倉健の映画を見たあとは肩で風をきって映画館を出ていくという。
この映画を観ると、とても優しい気分になるのだ。人のために魔法を使うという、人生一度きりの選択をする姿を見て誰もがものすごく自分ならどうするか考え、その結末に驚き優しい人に変身して映画館を出ることになる。
今回、レイトショーでこの映画を観た。
映画館から降りるエレベーターに向かって歩いていた。普通なら閉めて数名乗ったら降りて先に行ってしまうくらい遅いタイミングだったのに扉を長時間開けて待ってくれたお姉さん。
同じ映画を見て心優しくなっていたんだと思う。降りるエレベーターの中にも人の優しさや一体感が生まれるような不思議な感覚があった。
そういう映画なのだ。鈴木おさむさんの発想と脚本は素晴らしい。映画館を出る頃には人に優しくしよう、ささやかな幸せを大切にしようと気持ちはすっかり帰られていたことに気がつく。
大きく深呼吸しよう。下を向かず上を向いて歩こう。
今近くにいる人を大事にしよう。
#映像美と脚本の素晴らしさ
なんか最後で盛り返された
20歳前の男子があんな年寄りのような欲望を持つだろうか?
緑の山、田園、花畑、そして美しい海にも面した小さな村には、ある秘密があった。村の男の子は18歳から20歳になるまでの2年間に、人生で一度だけ魔法を使えるが、命に関わることには使用を禁じられていた。ある年、もうすぐ18歳になる、ハルヒ、ナツキ、アキト、ユキオの4人の少年たちは、村の長老からその魔法の話を聴いた。最初は魔法など信じなかったが、彼らの父親たちもかつて魔法を使ったことがあると知り、魔法の使い方を考える会議を開き、どうするか話し合いを始めた。さて、4人は何の魔法を使ったのか、そんな話。
春夏秋冬の名前が何かストーリーに関係あるのかと思っていたが、ほとんど関係なく、何なんだ、って思った。
そして、些細な欲望の話し合いが続き、冗長で退屈だった。
これまでの魔法?希望?が書かれた記録帳の内容が最後に紹介されるが、何とも年寄りくさい、枯れたような、村や小さな子供たちのことを思うような内容が続き、20歳前の男子があんな事を思うものか?と疑問に感じた。
それと、小さな村、という設定なのに山に登ると、そこから見えるのは密集した市街地のような景色で、田畑は?と思ったし、海の有る村にダムが有るか? どれだけ短い川なんだ? そして、単線ながら鉄道も走り駅もある。小さな村に駅を作るか? いったいどんな設定の村なのか、色々と詰め込みすぎで、村の設定が破綻してると感じた。
八木勇征、井上祐貴、櫻井海音、椿泰我の4人のファン向け。
満開の桜と青い空は美しかったが、それだけ。全く面白くなかった。
ピュアな男子高校生の友情物語、ハンカチお忘れなく。
CG使ってますよね?と思わず確認したくなるくらい、ナチュラルで美しい映像です。
メインの4人も、無邪気でかわいくて、小さい頃からずっと一緒で、思い出ほぼ共有している友情を羨ましく感じました。
アキトは、幼児の頃にお母さんを亡くしているのに、ホントいい子で、妖精かな?
ハルヒにとって、アキトは世界を変えた人なんでしょうね。
アキトが進学のため、見送りに来たハルヒと駅で別れるシーンは泣けました。
ベストシーンです。
この魔法の言い伝えって、結局、子どもと大人の分岐点である18歳で、「自分の望みが何か考えなさい」という通過儀礼なのでしょう。
だから、禁忌を犯した罰なんてない。
そろそろ、男の子だけでなく、18歳の女の子にも広げて欲しいセレモニーです。
心に沁みたのは、ユキオの父親がダム工事を請け負った事情を聴いた時です。
ダム建設に当たり、決まっていた東京の建設業者に任せたくなくて、ボランティアでその業務を自社で請け負い、社員皆で泣きながら森の伐採したとのこと。
ダムにより、村も含め近辺も治水が進んだはず。
それでも、父親は、「金に目がくらんでダム建設を請け負った裏切り者」のように一部の人に今でも言われていて、これは村社会の負の側面ですね。
父親の純粋な想いが、ちゃんと伝わるといいな。
主演八木勇征、主題歌ファンタで、めちゃめちゃ嬉しいし、すごくマッチしていました。
ほんわかあたたかい気持ちになるこの映画、おススメです。
振り子時計止まってます?
日本のとある小さな村を舞台に、その村でその年に18歳になった男の子は20歳の誕生日までに1度だけ魔法が使えるというお話。
この村でその年18歳になる男の子4人が集められ、魔法のことが告げられて巻き起こっていくストーリーで、命に纏わることに使うと村に不幸が起こるから禁忌という縛りはあるけれど…。
退屈な舞台劇みたいな魔法会議をたらたらみせらるし、ダムは悪?みんな環境活動家ですか?
自分の人生が成功する様に願うのはずるなんですか?
例えば、世界中を感動させられる音を奏でられるピアニストとか、感動させられるプレイを魅せられるサッカー選手とかはどうなのよ?
造園業の父親の告白も引っ張らないともたない程度の話しなのか?という印象で後半に入ったけれど…この村には居られないと思ったけれど、一人前になって戻ろうと…は言っていることおかしくない?
主人公たち含めこんな能天気なムダ使いみたいな魔法しか使わないとか、自分を含む誰かの人生に影響を与えることは出来ないぐらいの縛りじゃないと納得いかないし、なんなら禁忌を犯してまでぐらいの展開を期待してしまったんだけどね…。
ということで、クライマックスのリメンバーとかはもう冗長過ぎてびっくり。
自分にはこれっぽっちも良さがわからなかった。
まあ、キャスト目当ての方用の作品という感じですかね。
「こんな自然がある」
優しい魔法をありがとう
優しい気持ちになれる映画です
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