僕らは人生で一回だけ魔法が使えるのレビュー・感想・評価
全52件中、21~40件目を表示
優しい魔法をありがとう
満開の桜の下で4人が鬼ごっこをする場面と
主人公のアキトをハルヒが見送る駅でのシーンがあるのですが、この2つが特に美しかった。
FANTASTICSの主題歌もドンピシャに劇中にハマる良い歌でした。
八木勇征さん見たさに鑑賞した映画ですが
、ハルヒ役の井上祐貴さんもとても素敵な俳優さんだし、櫻井海音さんも椿 泰我さんも華のある役者さんでした。4人のトークも面白いしね。
優しい気持ちになれる映画です
思い込み
誰もがあたたかい。
ファンタジー要素がいっぱいで、人のことのみによっては陳腐に見えるかもしれないけど個人的にはめちゃくちゃ泣いてしまいました。ちょっと映画館で恥ずかしかった。方向性によってはツッコミどころがあったり、高校生には見えんだろう!と思ったり(笑)なにかと偽善に見えてしまいがちな内容ではありますが、きちんと自然体ですべての登場人物たちがいい人でした(私の記憶が確かなら)誰かのためが、皆のためになる。そんな幸せの連鎖がずっと村に届いていたのですね。温かい気持ちになりました。映像も綺麗でずっと優しい風が吹いていた気がします。また俳優人たちの演技が素晴らしかった。八木くん見たさで行きましたが、他の方たちの演技力にもびっくり。櫻井さんも上手かったですね。これからが楽しみです。万人におススメできます。
ちょっと心が疲れているかも、と言うときに観ると号泣してしまうかもしれません
2025.2.24 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(110分、G)
原作は鈴木おさむの朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法を使える』
ある秘密のある村で育った幼馴染4人を描いた青春映画
監督は木村真人
脚本は鈴木おさむ
物語の舞台は、日本のどこかにある自然豊かな村(ロケ地は千葉県南房総市)
その村には、18歳になった男は「人生で一回だけ魔法が使える」という秘密があり、18歳を迎える年に村の重鎮・テツ爺(笹野高史)から教えられることになっていた
その村で今年18歳を迎えた男子は、ピアニストになりたいアキト(八木勇征、幼少期:髙木波瑠)、サッカー選手を断念したナツキ(櫻井海音、幼少期:中村龍太郎)、病気がちなハルヒ(井上祐貴、幼少期:白鳥廉)、手先が器用な工作部員・ユキオ(椿泰我、幼少期:松野晃士)の4人だけだった
その魔法は「命にまつわることには使えない」という禁忌があり、それを行うと村に不幸が訪れる、という
また、魔法を使った者は、すぐに魔法の書という本にそれを記す必要があり、この伝統はかなり古くから続いていたことがわかる
物語は、4人で話し合いながら「何に使うかを考える」というシークエンスがあり、自分のために使いたいナツキは、自分の人生をリセットしたいと考えていた
それは、彼の父・カズオ(阿部亮平)がくも膜下出血によって仕事ができなくなり、サッカー選手になる夢を諦めざるを得なくなっていたからだった
だが、ハルヒは誰かが幸せになるために使ったほうが良いと考えていて、半ばケンカのようになってしまうのである
禁忌としての「命にまつわるものには使えない」というものがあって、それによってハルヒが使える魔法は限られていた
自分が生き残ることで村に不幸が訪れることは耐え難いことで、それならば誰かを幸せにする方が良いと考えていた
それが彼の決断であり、多くの村人たちがこれまでに同じような願いをしてきたことがわかる
唯一、自然を壊すことになったダム事業も、地元の建設会社の社長であるユキオの父・エイジ(カンニング竹山)が「他人に無茶苦茶にされるぐらいなら自分たちでやる」という覚悟があったものだった
なので、それが他の町で良からぬ噂になっていても、村人はそれを理解しているので強く生きていける
映画は、涙腺崩壊系の作品で、彼らの健気で純粋な想いには心が洗われる感じがした
「魔法を使って後悔しない」という先にあるのは、自分にまつわることには使わないというところに通じていて、アキトはそれが感覚的にわかっていたのだと思う
魔法を使ってズルをしたところで、未来永劫その魔法が続くとは限らないし、仮に世界的なピアニストになって認められたとしても虚しさが募ることは目に見えていた
自分の実力でどこまで行けるかを見届けるためには、その道でもがくしかなく、それを他人がどうこう言う資格はないと思う
だが、外因的なもので夢を諦めざるを得ないナツキとしては、その環境が与えられているだけで自分の人生は詰んでいると考えてしまうのである
映画のラストには、魔法を使ったものだけが読むことができる魔法の書が登場し、そこにはこれまでに同じような魔法を使った人々の言葉が掲載されていた
アキトは犯人探しをしないキャラだが、誰かしらはナツキの父が書き込んだ禁忌というものを見たのかもしれない
だが、アキトの言うように、不幸とは思い込みのようなもので、それが本当に魔法によって起こったのかは立証できない
それでも、禁忌を犯したことは本人だけは知っている(この場合は妻もかもしれない)ので、それを背負って一生生きていくことも辛いように思う
ある種のテツ爺による言葉の縛りの類だと思うものの、それを確かめることもできないので、起こったことをどのように捉えるかで、村民の心意気と言うものも試されているのかな、と感じた
いずれにせよ、ハートフルな作品で、ところどころ涙腺を刺激するシーンは多かったと思う
設定上、18歳になった男子のみと言うものがあったが、ここを深掘りする人がいてもおかしくないのかなと思う
また、ハルヒの父が魔法を使ったのが18〜20歳の時だとして、その時点でハルヒを身籠っていると言うことになるので、随分と早いゴールインだったんだなあ、とか余計なことを考えてしまった
基本的に、利己と利他の物語なのだが、もし魔法が使えても、自分のために使うと不幸になるように思える
それは、魔法と言う特権がもたらす恩恵に満足できる人はいないからであり、とても些細だけど、価値があると思える瞬間的なものに魔法を使う方が良いと思う
この答えに村民のほとんどが辿り着くと言うのはファンタジーなのだが、やはりこれもテツ爺における思想誘導のように思えるのは心が荒んでいるからなのかもしれません
優しい気持ちになれる映画でした
70年生きてきて、大切な人との別れが何度も何度もありました。辛過ぎて生きるのが辛い時もありましたが、「どんな事にも意味がある」ですね。日頃、そう思いたいのですが、なかなかできずにいました。でも、映画を見て救われる思いでした。そして、4人の友情に胸が熱くなり優しい気持ちになりました。4人の関係がとっても素敵でした。
ありがとうございました。
勇征くんを知って、この映画に出会い、私のこれからは何だか桜色のように穏やかです。
勇征くんをアキト君に抜擢してくださった関係者の皆さんありがとうございます。
次は小学生の孫たちとも観に行きます。
この映画が、多くの人に届きますように願っています。
切ないけど温かい友情物語
映像も物語も美しい
18〜20歳という大きな決断を迫られる時期に魔法が使えるなら人生に影響することを願いそうだけど結局は皆小さい願い事を選ぶのですね。
でも、あの魔法之書に願い事を書かなければならず他の人も見れるのであればナツキ父が命にまつわる願い事書いたこともバレますよね?そんな掟破りのことしたらとっくに村中に広まって村八分にされるかと思うのですが。ユキオ父のダム参加よりよっぽど噂になりませんか?
誰も書いてないけどこれブロマンスですよね。ハルヒが一方的にかと思ったらアキトも同じように特別な感情を抱いてそう。同じ自転車二人乗りの八木勇征でも「美しい彼」では後ろ側、「ぼくまほ」では前側という。友達以上の特別な存在ということは匂わせながらも直接的な表現はないのが美しくてよかった。病室でのベッドでのシーンはヒヤヒヤしましたが(笑)
気になったのが、魔法って18歳にならないと使えないのですよね?高3で大学受験に使いたい場合、誕生日が3月中旬だったらもう受験期間終わってて可哀想。まあこの村の人たちはみんな自力で頑張りそうだけど。
4人の若手俳優の演技もよかった。八木勇征は魔法会議の時のお茶目な感じが自然でよかったし、井上祐貴は虎に翼の強気なキャラとは反対の優しいキャラが合ってたし、櫻井海音はダントツで演技上手いし、椿泰我は明るくて優しいキャラがそのものだったしナイスキャスティングでした。アキトの幼少期役の子もよかった。
見間違いかもしれませんが鈴木おさむ出演してましたか?道歩いてませんでした?
この映画を観た人がみんな幸福になりますように‼️❓
風にのせて届けるから。
東京からさほど遠くない、とある小さな村の秘密、その村に住む18歳になる少年は“人生で1度だけ魔法を使える”と知らされる…、ちょうどその年その村で18歳になるアキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオの話。
ある朝8時、近所のテツ爺に呼び出され知らされた4人、その1度だけ使える魔法を何に使おうと考えるが…、音大を目指すアキト、心臓が弱いハルヒ、サッカーの道へ進みたいナツキ、工作部の彼女orオヤジの会社を継ぎたいユキオで見せてく。
冒頭から村の自然の景色と雰囲気、BGMで心掴まれ何かいいよ~と思うものの、魔法を何に使おうかの“4人の会議”からのおふざけな感じになってしまった展開で、ちょっと冒頭からの雰囲気とは印象変わってしまったかなって感じ。
ストーリーは進み終盤、症状悪化のハルヒ、そこへ居なくなってたナツキが駆け付け、その病気の原因は…と説明、そこまで良かったけど、アキト母の死、ユキオの親父の仕事の事までの謝罪には何で?!と、“たられば”的なセリフ回しと、序盤会議のおふざけ演出が何か個人的いらなかったというワガママ!
作品の雰囲気は良かったんだけどな~
観なきゃ損 人生に響くギフトみたいな物語
全52件中、21~40件目を表示